ローレン・アライナ、切なくも胸を打つバラード最新曲「18インチ」リリース、18インチに隠された感動の物語


150 150 VOICE Editor

ローレン・アライナ(Lauren Alaina)米公式サイト

18インチ」(45.72cm)という言葉を聞いてまず思い浮かべるのは…、何も思い浮かばないわけですが、しかしそこには人の全ての人生を変えるものが詰まっているものとなっているようです。

米国時間昨日24日、米FOX音楽オーディション番組『アメリカン・アイドル』(American Idol)シーズン10(2011年)準優勝者ローレン・アライナ(Lauren Alaina)のデビュー・アルバム『Wildflowerからのハジケル「Georgia Peaches」に続く第3弾シングル曲「Eighteen Inches」リリック・ビデオがYouTube公式チャンネルにて公開されました。

「他のどのアーティストよりも尊敬しているわ」(»英文記事)と17歳のジョージア・ピーチが憧れの眼差しと共に強く慕うキャリー・アンダーウッド(Carrie Underwood)と、そのシグネチャー・ソング「Don’t Forget to Remember Me」、「All-American Girl」を手がける長年のキャリー・アンダーウッドの米音楽プロデューサー兼ソングライター、アシュリー・ゴーリー(Ashley Gorley)らによる最強チームにより(もともとはキャリー・アンダーウッドのアルバムのために)作詞作曲された「Eighteen Inches」では、驚くほど巧みな歌詞とともに、“18インチ”の距離から生じる情熱的で、そして切なく、そして心揺さぶる人間ドラマが描かれます。

「Eighteen Inches」
song by Lauren Alaina
written by Carrie Underwood, Ashley Gorley, Kelley Lovelace
日本語訳歌詞・和訳

(バース1)
カリフォルニアまでおよそ1500マイル
今夜出発すれば彼らは金曜日までには到着するだろう
朝3時30分、彼女はこっそりと家を出る
あるメモを残して、彼女は父親の涙を見ることはないだろう

彼は車でやってくると、エンジンを切る
彼女は車に乗り込み、そして旅立つ前の最後のキスを交わす
友達もいない、家族もいない、そして待っている仕事もない
街全体が彼らのことを頭がおかしいと言うだろう
しかし彼らは行かなくてはならない

(コーラス)
なぜなら人は若く、そして恋に落ちるとき、
決して賢いとはいえないようなことをしてしまうのだから
なぜならこれ以上この世に素晴らしいものはないのだから
頭から心臓(heart)までの18インチの距離よりも

(バース2)
彼らはぼろぼろのアパートを何とか借りる
彼女はウェイトレスに、そして彼はボーイに
支払いは遅れ、何とか生活をしのいでいる
それでも彼は貯めたチップで、彼女に指輪を買う

(コーラス)
人は若く、そして恋に落ちるとき、
決して賢いとはいえないようなことをしてしまう
なぜならこれ以上この世に素晴らしいものはないのだから
頭から心臓までの18インチの距離よりも

(ブリッジ)
彼らはもう一人を養っていける余裕はない、でも彼らはそうしたかった
彼らはまだ子供にすぎない、でもそれも9ヶ月後には変わるだろう

朝の3時30分、彼女は彼を起こす
準備できていても、できていなくても、新しい命が始まろうとしている
7ポンドと18インチの命
医者は赤ん坊の頭をちょうど彼女の心臓のところに寝かせる

(コーラス)
人は若く、そして恋に落ちるとき、
決して賢いとはいえないようなことをしてしまう
でも、神様ありがとう、頭からの心までの距離、
この18インチに

同曲の作詞作曲に携わったソングライターのケリー・ラヴレース(Kelley Lovelace)が教会で聞いた言葉から発展させたと語るアシュリー・ゴーリー、彼は米カントリーサイト「Taste of Country」でのインタビューで以下のように明かします。

「Lauren Alaina, ‘Eighteen Inches’ – Lyrics Uncovered」 on Taste of Country


 

頭の中の考えと心の中の感情が異なった決断をもたらすという一般的な考え方は、決して新しいものとはいえません。しかし、ケリー(・ラヴレース)はそこに素晴らしい見方を持っていたのです

彼は以前教会で次のようなことを教えてもらったと我々に教えてくれました。それは頭と心臓(心)の距離がおよそ18インチであるということ、そしてそのわずかな18インチが人生を変えるということです。

(記事)”Lauren Alaina, ‘Eighteen Inches’ – Lyrics Uncovered” on Taste of Country

「いろいろな意味で姉のような存在になれたらと願っているわ」とローレン・アライナを妹のように大切にするキャリー・アンダーウッドがローレン・アライナに提供した楽曲では、そうした18インチの決断が生み出す人間ドラマの最後のリリックで、7ポンドと18インチの新しい命が描かれます。

(記事)”Lauren Alaina releases Carrie Underwood co-write ‘Eighteen Inches’ as a single” on tennessean.com

人は若く、そして恋に落ちた時、決して賢いとはいえないようなことをしてしまうかもしれない」、無謀ともいえる人生の選択をした二人の若者には、何度もコーラスでその厳しい言葉が綴られます。

しかしそんな中で迎える最後のリリック、「でも、神様ありがとう、この頭から心の距離、この18インチに」と綴られる「Eighteen Inches」には、「なんて素晴らしい物語で美しい曲なんだ!!!涙が出てきてしまったよ」、「この曲は彼女の曲の中で最高の曲だわ。間違いなく素晴らしい曲で、そして信じられないほど素晴らしいメッセージだわ。オーマイガー、大好き!!!」、「これは音楽史上最高のラブストーリーだ」等など、絶賛の声の数々が寄せられているようです。

18インチの距離により失った大切な数々のもの、そして18インチの距離が生んだかけがえのない新たな18インチの命。切なくも、しかし最後にそっと深い感動を呼ぶのは、そんな不完全な人間の何か美しいものに、静かに胸を打たれるからなのかもしれません。

(参考)”Lauren Alaina’s new single: ‘Eighteen Inches’” on USA TODAY

関連記事

新着記事

洋楽最新情報をフォロー