見知らぬ地で偶然出会った二人の旅行客。共に旅することになった二人は、ロンドン、パリと、観光しながらもやがてお互いに心惹かれ合っていく。そして近づく旅の終わり、二人は駅のホームで別れを告げ、それぞれの帰路に向かうことになるのだが…。
今年2月第53回グラミー賞で最高栄誉の最優秀楽曲賞(Record of the Year)を受賞し日本でも大ヒットした珠玉のラブソング「Need You Now」(邦題「ニード・ユー・ナウ ~いま君を愛してる」)が今も記録に新しい米カントリー・デュオレディ・アンテベラム(Lady Antebellum)ですが、その3rdアルバム『Own the Night
』(国内盤『夢の貴婦人
』)が早くも今年9月にリリース予定、そのリード・シングル曲としてこの曲「Just a Kiss
」が今年5月にリリースされ、待望のミュージック・ビデオが昨日米公式サイトで公開されました(※PV内のセリフや歌詞の日本語訳は「続きを読む」よりどうぞ!)。
「Just a Kiss」は、運命を感じる激しく強い恋心とその二人の関係を壊したくない不安が交錯しながらもさりげない一つのキスを願う繊細な心情を叙情的に描いたロマンチック・ラブソング。レディ・アンテベラムのメンバー3人とダラス・ディヴィットソン(Dallas Davidson)作詞作曲による曲で、ヴォーカルのヒラリー・スコット(Hillary Scott)自身の恋愛関係(※お相手は2011年7月4日、1年の交際を経て婚約したクリス・タイレル-Chris Tyrell、米カントリーバンドのエデン・エッジEdens Edgeドラマー)からインスパイアされたものとされています。
注目のミュージック・ビデオでは、ロンドンの美しい名所が映し出され、まるで映画のシーンようなドラマチックな展開をみせる何ともロマンチックなものに仕上がっています。脚本・構成、撮影や色合いもこの曲の魅力を十二分に引き出す完成度の高いもので、思わず見入ってしまいます。女性も何だかものすごく綺麗ですが、映像もとても美しいです…。
知らぬうちに自分のバッグに入っていたiPadに貼ってある黄色の付箋の文字は、フランス語で「これを読んで」と書いてあります。女性(ジョイ、Joy)がiPadを再生すると、「何をやっているのかな(笑)でもこれを君に見せたかったんだよ」と話す男性(ブラディ、Brady)が持つ紙には、「Ne Moubliez Pas」とのフランス語が書かれています。その意味は「私を忘れないで」。フランス語で忘れな草の意味もあります。「俺のこと忘れないでくれよ、ジョイ」とその後男性が英語で話しています。
PVのラストの電車での会話は…、
ブラディ(男性)「起こしてしまってごめんね」
ジョイ(女性)「いえ、いいのよ」
ブラディ「隣に座ってもいい?」
ジョイ「ええ大丈夫よ」
ブラディ「えっとすみません、以前お会いしたことがありますか?」
ジョイ「会っていないと思うけど。私の名前はジョイよ。」
ブラディ「お会いできて嬉しいよ。俺はブラディだよ。」
ジョイ「一晩中寝ていて、おかしな夢を見ていたわ。」
ブラディ「そうだったんだね。#$%*?`&#%?」(※追記、「そういう夢って、皆見るよね。」、ただくんさんより教えて頂きました!どうもありがとうございます!!)
最後の台詞がよく聞き取れましぇん!!
会話の後さりげなくブラディがバッグから取り出すカバーをジョイがみたところで「With a kiss goodnight」と再び歌が始まったりと、何とも心憎い演出ですね(笑)
なお、以下は簡単に翻訳しました日本語訳歌詞(和訳)になります。
written by Charles Kelley, Hillary Scott and Dave Haywood
collaboration with Dallas Davidson
performed by Lady Antebellum
あなたとここで、あなたのすぐそばに横たわる
息もできないような時このような気持ちと戦うのは難しいわ
この今という瞬間に捕らわれ、あなたの笑顔に心奪われる
今まで私は誰にも心を開いたことがなかったわ
だからあなたをこの腕で抱きしめているとき、それを抑えることはとても難しい
急ぐ必要なんてないわ、ただゆっくり進めばいいの
月の光の下であなたの唇に触れるほんの一つのキス
眩く燃え上がる炎のような感触
この瞬間を壊したくない
そう、求めすぎてしまいたくないの
あなたかもしれないというのは単なる直感にすぎないかもしれない
でも私が全ての人生の中で待ち続けていた人、それがあなたであってほしい
だから愛する人、私はほんのおやすみのキスがあればいいの
私はわかっているわ、もう少しの時間があれば
私たちが見つけたいその愛に近づくことができるって
それはとても現実とは思えないような、とても本当のこととは感じえないもの
月の光の下であなたの唇に触れるほんの一つのキス
眩く燃え上がる炎のような感触
この瞬間を壊したくない
そう、求めすぎてしまいたくないの
あなたかもしれないというのは単なる直感にすぎないかもしれない
でも私が全ての人生の中で待ち続けていた人、それがあなたであってほしい
だから愛する人、私はほんのおやすみのキスがあればいいの
いいえ、おやすみのお別れは言いたくないわ
もうお別れの時間だっていうのはわかっているわ
でもあなたは私の夢の中にきっと来てくれる
今日この夜に
月の光の下であなたの唇に触れるほんの一つのキス
眩く燃え上がる炎のような感触
この瞬間を壊したくない
そう、求めすぎてしまいたくないの
あなたかもしれないというのは単なる直感にすぎないかもしれない
でも私が全ての人生の中で待ち続けていた人、それがあなたであってほしい
だから愛する人、私はほんのおやすみのキスがあればいいの
Oh、ほんの一つのおやすみのキス
一つのおやすみのキス
おやすみのキスをして
(注釈)
a shot in the dark:(口語)当て推量
激しく求めたい恋心と、永遠に続いてほしい今の関係を壊したくない不安で抑えようとする気持ちが複雑に交錯する繊細な感情が出す一つの答え、ほんの一つのさりげないキス。とてもロマンチックです。
すっごーいいい歌だと思います~。ありがとうございます。
ちなみに、最後の台詞は、あくまでも多分ですが、
”I guess we all have those, right?” 「そういう夢って、皆見るよね。」
と言っているのではないかな、と思いますー。