全米が涙した父が娘に贈った感動曲「Butterfly Kisses」(Bob Carlisle)


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父と娘の親子を描いたバラード・ソングは数多くありますが、どれか一曲をあげるとすれば、この曲を思い出す人も多いのではないでしょうか。まるで父娘の人生の軌跡を描いたように物語のように進むこの曲は、全米で大きく反響を呼び世代を超え今日まで愛され続けています。

“Butterfly Kisses”~バタフライ・キスィズ~
written by Bob Carlisle

日本語訳歌詞(和訳)

(バース1)
この世で確かなことが2つある
それは、娘が天国から贈られてきたことと、
彼女がパパっ子であるということ

夜になって娘のベッドの横で膝をつくと
娘は神様に話しかけ、私は目を閉じる
そして私は神に人生の全ての歓びに感謝の意を捧げる
でもそのほとんどのことが…

(コーラス)
おやすみ前のお祈りの後のつかの間のキス
小さな白い花びらを髪につけながら、
「ポニーの横を一緒に歩いて、パパ、私ポニーに乗るの初めてなんだよ」
「なんかとってもおかしなケーキになっちゃったね。パパ、でも私がんばったよ」

Oh、私は今までの全ての過ちを
このために償い、正してきたに違いない
毎朝のハグと
おやすみ前のつかの間のキスのために

(バース2)
今日は愛らしい16歳の誕生日
日に日に母親に少しずつ似てきている
大人の女性の部分と、女の子の部分
この広大な世界に羽ばたこうと、
リボンとカールは、香水とお化粧へと変わる
でも私は覚えているよ

(コーラス)
おやすみ前のお祈りの後のつかの間のキス
小さな白い花びらを髪一杯につけながら、
「どれだけパパのこと大好きか知っていると思うけど、パパ、でもこれからは頬にだけキスするよ」

Oh、私は今までの全ての過ちを
このために償い、正してきたに違いない
毎朝のハグと
おやすみ前のつかの間のキスのために

(ブリッジ)
かけがえのない全ての時間が
まるで風のごとく過ぎ去っていく
愛おしいバタフライよ、
羽根を広げ、そして羽ばたいていくんだよ

(バース3)
娘は今日、名前を変える
娘は誓いを立て、私は彼女を手放さなければならない
ブライドルームで娘をただ見つめて立ち尽くしている
娘は私に何を考えているのか尋ね
私はこうこたえる
「よくわからないけど…、、
ただ自分の愛する娘を失う気がしてならないよ」
娘は私にもたれかかり…、

(コーラス)
母親と一緒に私につかの間のキスをする
小さな白い花びらを髪一杯につけながら、
「バージンロードを一緒に歩いて、パパ、時間が来たわ」
「私のウェディングドレスかわいい?パパ?
パパ、泣かないでよ」

Oh、私は今までの全ての過ちを
このために償い、正してきたに違いない
毎朝、娘に愛され
おやすみ前のつかの間のキスができるために

これが愛の形であるということ、それ以上のことを神に求めることはできなかった
娘を手放さなければならないということはわかっている、
でもこのことだけはいつまでも忘れないよ、

毎朝のハグと

つかの間のキスの数々を

(注釈)
※「Butterfly Kisses」は「つかの間のキス」として訳しています。蝶が花に触れるように、ちょっとした短く軽いキスのことを意味しています。

クリスチャン・ミュージックのシンガー・ソングライターボブ・カーライル(Bob Carlisle)が娘ブルック(Brooke)の16歳の誕生日に贈ったこの曲「Butterfly Kisses」(バタフライ・キスィズ)は、米ビルボード「アダルト・コンテンポラリー」部門全米第1位を獲得、グラミー賞「最優秀カントリー・ソング賞」(Best Country Song)に輝き、クリスチャン・ミュージック界最高権威の音楽祭ダヴ・アワード(Dove Award)で「最優秀楽曲賞」を受賞しました。

結婚式で父と娘のダンスシーンのウェディング・ソングとしても人気の高いこのボブ・カーライルを代表するバラードソングは、彼がソロで97年にリリースした3rdアルバムButterfly Kisses (Shades Of Grace)に収録され、米ビルボード「クリスチャン・アルバム部門」第1位「ハートシーカー部門」第1位、そして総合アルバムランキング「Billboard 200」でも第1位を記録し大ヒットを記録、その深い親子愛は全米の人の心を捉えました。

その反響はとどまることなく、その後レイボン・ブラザーズ(Raybon Brothers)、ジェフ・カーソン(Jeff Carson)、そして今月リリースのベスト盤アルバム『グレイテスト・ヒッツ』及び来年春のサヨナラツアーをもって解散が報じられた英ウェストライフ(Westlife)らによってもカバーされ、今もなお愛され続けています。

“Butterfly Kisses” by Raybon Brothers

“Butterfly Kisses” by Westlife

「涙が出てしまったわ…だって本当のことを歌っているんだもの!」そうYouTubeのコメントでは数々の涙のコメントが寄せられています。

世代を超えて今もなおティーンの女の子たち、そして多くの人の心をとらえるのは、まさにYouTubeのコメントにもあるようにそこに普遍の親子愛の真実が描かれているからかもしれません。

なお、この曲は今月15日にNHK BSプレミアム番組『宇宙からウェイクアップコー』で放送された「Butterfly Kisses」で紹介されました。来月中旬まで同番組を以下のNHKサイトより無料で視聴できます。ご興味のあるかたはぜひチェックしてみてください!

NHK『宇宙からのウェイクアップコール』~「家族の絆(きずな)」特集

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