100万に1人の歌声 13歳ボウ・デルモット最新曲「スパークル」、映画『君の名は。』より


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夢やぶれて、輝き。

ポール・ポッツ、スーザン・ボイルらを生んだ『ブリテンズ・ゴット・タレント』。昨年その大舞台で、小さな体ながらブロードウェイ・ミュージカル名女優の魂宿る「100万人に1人」の歌声を響かせ、全英の心を奪った英13歳少女ボウ・デルモット(Beau Dermott)が、来月1日、英DECCAレコードよりいよいよデビュー・アルバム『Brave』ダウンロード版e-onkyo版)をリリースします。

『Brave』より今回自身初となるミュージック・ビデオに選んだ曲は、日本の新海誠監督アニメ映画『君の名は。』挿入歌「スパークル」をもとにした曲「Sparkles」ダウンロード版)。ミュージカルな物語が流れ出す奇跡の歌声でその輝きを贈ります。

RADWIMPS「スパークル」英語版の歌詞と同じリリックから始まる『Brave』セカンド・シングル曲「Sparkles」では、シンフォニックなアレンジに伴い、ゆったりと歌いやすい歌詞に英訳。オリジナルの日本語歌詞はコチラより

イギリスの原風景眠る森に時を越え、エレイン・ペイジ(Elaine Paige)の魂宿る歌声を美しくも力強く、「明日はわからないわ/今日のために生きよう/どんなに遠くてもかまわない」。「全ての山々を越えて/叶えるために生きる/そうすれば輝きは眩く/夜には煌めき/あなたと一緒に見つけたものと共に」。”Brave”なハートを胸に、諦めることなく夢、愛を追いかけ、今を強く生きようとする姿を歌い上げます。

今回RADWIMPS「スパークル」のカバーのため、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(Royal Philharmonic Orchestra)指揮者で、リトル・ミックス(Little Mix)、イル・ディーヴォ(Il Divo)、オアシス(Oasis)等の楽曲を手がける英音楽プロデューサー、クリフ・マスターソン(Cliff Masterson)、そしてマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)、スーザン・ボイル(Susan Boyle)らの楽曲を手がける英音楽家スティーブ・アンダーソン(Steve Anderson)が再びタッグを組み、オーケストラ版にアレンジ。原曲へのオマージュを捧げながら、ミュージカル映画を彷彿とさせるスケール感のある美しいバラード曲となって、また違う魅力とともに深い感動を呼びます。

ボウは映画『君の名は。』について「とっっても美しく、信じられないほど素晴らしくって、心揺さぶる映画だわ」。「その映画の感動的で美しい歌を歌う機会を下さって、心から光栄です」と、イギリスの少女は日本へメッセージを送ります。「とっても近いうちに日本に行って、みんなに会って歌を歌えることができたら、とっても嬉しいわ」。

Sparkles

Beau Dermott - Sparkles

イギリス首都ロンドン南西部の王立植物園「キューガーデン」で撮影され、現地時間今月18日にリリースされたカバー曲「Sparkles」のミュージック・ビデオには、昨年英タレント・オーディション番組『Britain’s Got Talent』(ブリテンズ・ゴット・タレント)シーズン10で、緊張のなかステージの中央に歩いていく当時12歳の娘を舞台袖で涙ながら見守った母親カレン(Karen)。そして観客席で共に歌っていた父親イアン(Ian)。

そのオーディション番組当日、全英の視線を集めるなか審査員サイモン・コーウェル(Simon Cowell)から「緊張しているのか?」と尋ねられると、一息おいて「…はい、緊張しています」。観客も審査員も覚えていないものの、彼女の挑戦は今回で2度目。

前年そのスポットライト浴びる舞台で、当時11歳ながらミュージカル『レ・ミゼラブル』劇中曲「夢やぶれて」を披露するも、当時審査員アマンダ・ホールデン(Amanda Holden)、アリーシャ・ディクソン(Alesha Dixon)、デヴィッド・ウォリアムス(David Walliams)のリジェクトにより落選。放送もされず、大舞台で下された重いリジェクト。「まだこの世界は、僕を飼いならしてたいみたいだ/望みどおりでいいだろう/美しくもがくよ」、RADWIMPSの「スパークル」のように、ボウ・デルモットは再びその舞台へ。

Defying Gravity

ブロードウェイで同曲を歌っていた歌手/女優のイディナ・メンゼル(Idina Menzel)も「ボウ・デルモット、あなたの”Defying Gravity”の歌声に鳥肌が立ったわ」とツイッターで絶賛。現在ボウ・デルモットの歌声には英ロンドンのロイズで約1億4100万円(£1 million)の保険がかけられている。ちなみに昨年TMZが報じた情報によると、マライア・キャリーは歌声に約38億円($35 million)の保険をかけたとされている。

私の名前は、ボウ・デルモットです。12歳です。ママとパパとお兄ちゃんと一緒に来ました」、「ウィケッドの”Defying Gravity”を歌います」。重圧のなか、そう声にすると、「本当かい?」と審査員らを驚かせる難易度の高いミュージカル曲「Defying Gravity」を、別人のドラマティックな眼差しでその歌声を会場に響かせます。

険しいサイモンの表情からは笑顔がこぼれ、スタンディングオベーションに包まれるなか、感動と歓喜に沸く観客席からは、あのボタンを促す声。すると、審査員の最高評価となるゴールデン・ブザーをアマンダ・ホールデンが押す涙のフィナーレを迎えます。「ステージに近づくと緊張がとまらなくって、でも歌い始めたらどこかに行ってしまったわ。もう私ではなかった。エルファバだったわ」(Mail Online)、普段は愛犬とペットのウサギに囲まれ、物静かな性格だという少女は、当時を振り返ります。

Sound of Music

「不思議の国のアリス」作者ルイス・キャロルが生まれたイングランド北西部Cheshire(チェシャ)州。チェシャ猫の名の由来にもなっているその州のウィッドネスで、音楽とは無縁の両親のもとで育ったボウ・デルモット。小さい頃からミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』(原題:The Sound of Music、1965年)が大好きで、ずっとTVの前に座って離れなかったと両親は語ります。部屋からもれる娘の歌声に「妻を呼んで部屋の外で聞いていたんだ。娘は気づいていなかったね、完全に夢中になっているんだ」と父親イアン。

当時7歳、リヴァプール・エンパイア劇場の最前列で観たミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』をきっかけに、学校と両立しながらその夢を追い続けた少女は、5年後、『Britain’s Got Talent』でその後も勝ち上がり、最終的に決勝戦第5位のファイナリストに。その歌声にサイモン・コーウェルは「5年、10年後、我々は振り返り、こう言葉にするだろう、今この瞬間、我々はスターを見つけたのだと」。

惜しくもその栄冠は逃したものの、今年3月、英歌手/女優ヴェラ・リン(Dame Vera Lynn)100歳の誕生日祝賀式典コンサートでヴェラ・リン本人の願いで招待され、エリザベス女王の前で「Glad Rag Doll」を披露すると、DECCAレコードの重役らの心を奪い、名門レーベルとレコード契約を果たします。「ボウの歌声は100万人に1人の歌声だ」、「こんなに若いにも関わらずこんなにも素晴らしい才能は、本当に驚いている」と、DECCAレコードのTom Lewis。

Brave

そのDECCAレコードより今週リリースされるデビュー・アルバム『Brave』について、ボウは「まるで夢が叶ったようだわ」。「サウンド・オブ・ミュージックを何度も何度も観ていたの。ジュリー・アンドリュース(Julie Andrews)の歌声が大好きで大好きで、床に座って一緒に歌っていたわ」(press)。

「色々なジャンルの曲が収録されているわ」と語る同アルバムには、ブロードウェイ・ミュージカルの不朽の劇中曲から、銀幕の珠玉の名曲、ポップ音楽の感動の名曲、そして「スパークル」が収録。ミュージカルからは、自身が最も好きな曲だというブロードウェイ・ミュージカル『ウィケッド』(原題:Wicked、2003年)より「Defying Gravity」、そして「I’m Not That Girl 」。またブロードウェイ・ミュージカル『レ・ミゼラブル』(原題:Les Misérables、1980年)「夢やぶれて」(I Dreamed a Dream)、ブロードウェイ・ミュージカル『ジキル&ハイド』(原題:Jekyll & Hyde、1997年)「Someone Like You」、ミュージカル映画『オズの魔法使』(原題:Wizard Of Oz、1939年)「Somewhere Over the Rainbow」を収録。

そしてアニメ映画からは、ディズニー・アニメ映画『ムーラン』(原題:Mulan、1998年)「リフレクション」(Reflection)、ディズニー・アニメ映画『ピノキオ』(原題:Pinocchio、1940年)「星に願いを」(When you Wish Upon a Star)、ディズニー&ピクサー・アニメ映画『トイ・ストーリー2』(原題:Toy Story 2、1999年)「When She Loved Me」。

さらにエリック・クラプトン(Eric Clapton)「Tears in Heaven」(映画『ラッシュ』、1992年)をはじめ、バーディー(Birdy)「Wings」(2013年)、レイチェル・プラッテン(Rachel Platten)「Fight Song」などを収録します。

家族

タイトル・トラック「Brave」について、「この曲は私たち家族にとって特別な曲」とボウ。「パパがガンと闘っているの、だから私たちは家族一つになり、心を強く持つの」(tellymix)。ボウと母親が『Britain’s Got Talent』ライブのセミ・ファイナルのため昨年ロンドンに滞在中、明らかになった父親イアンの唾液腺がん。娘自身の歌に集中できるよう、当時番組プロデューサーに、そして娘にも伏せていたことを父親は後に明かします。

先日バーミンガム小児病院を尋ね子どもたちを歌で励ましたばかりのボウは、今年10月12日、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団が開催するガン研究支援金を集うチャリティ・コンサートに協力(Birmingham Mail)。「できる限りのことをしたいわ」と語るボウは、「ガンで一人きりで闘うことをなくしたい、それはとても大切なことだわ。私の音楽が力になってくれたらと心から願っているわ。困難はたくさんある、でもパパのために私が強くならなくちゃダメだわ」(ES.)。

映画『君の名は。』(Your Name)挿入歌「スパークル」をオーケストラ・アレンジで海外アーティストとして初めて歌うボウは、「この映画、そしてオリジナル曲のように、美しいものになってくれて、そしてみんなに楽しんでもらえたら嬉しいわ」、遥か遠くの日本へそう願いを込めます。デビュー・アルバム『Brave』は今週9月1日(金曜日)にリリースを迎えます。

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