妻が兵士の夫へ贈る感動のバラード「Wherever You Are」が英3年ぶりの記録的ヒットを記録(Military Wives Choir)


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「Wherever You Are」がイギリスで3年ぶりの記録的ヒットを記録 on UK Chart

家族が一つになる欧米のクリスマスのこの時期、メディアでは、ホリデー・シーズンのため特別一時帰国が許された兵士が、そのわずかな再開を涙する家族と共に分かち合う感動的なシーンが特集となって映し出されます。

しかし、多くの場合、海外任務に就く兵士はクリスマスも祖国から遠く離れた地で、厳しい環境の中、命を懸けて任務に従事しているのが現状です。

この曲Wherever You Areは、そんなアフガニスタンでの6ヶ月の海外任務の中交わされた兵士の夫と妻らの手紙をもとに、作詞作曲されたバラード・ソング、その深い愛は静かに感動を誘います。

“Wherever You Are”
performed by Military Wives Choir
written by Paul Mealor

(バース1)
たとえどんなに遠く離れていても、私の愛はあなたの無事を守り続けるわ
時と場所を越えて、私の心は愛の架け橋となり続けるわ

どんなに遠く離れていても、私たちの心臓の鼓動は一つとなって鳴り続ける
その任務が終わるまで、毎晩夢の中であなたを抱きしめ続けるわ

(コーラス)
その暗闇を光で満たして、私の眩い星の光よ
私たちの希望、夢、私のハートとあなたのハートは、永遠に輝き続けるわ

その暗闇を光で満たして、平和を守る私の王子よ
星々の輝きがあなたのまわりをずっと照らし続けますように
そしてあなたがいつまでもその心を強くいられますように

(バース2)
俺がたとえどこにいても、俺は来る日も来る日も君を愛し続けるよ
暗闇の中も信念を曲げることなく、君を安全に危険から守る続けるよ
俺がたとえどこにいても、俺はその夜を耐えてみせるよ
毎日無事家に戻れるよう祈り、そして今その光を見ることができるだろう

(コーラス)
その暗闇を光で満たして、私の眩い星の光よ
私たちの希望、夢、私のハートとあなたのハートは、永遠に輝き続けるわ

その暗闇を光で満たして、平和を守る私の王子よ
星々の輝きがあなたのまわりをずっと照らし続けますように
そしてあなたがいつまでもその心を強くいられますように

今年開催された英国王室結婚式ローヤル・ウェディングの作曲家としても知られる英作曲家ポール・メアロウ (Paul Mealor)がイギリス軍チャリティイベント「The Royal British Legion Festival of Remembrance」のもと作曲したこの曲の指揮をとるのは、日本でもNHKを見ている人は既にご存知、ギャレス先生こと、イギリスの若き天才有名指揮者ギャレス・マローン(Gareth Malone)です。

英BBCの番組『The Choir』で英軍兵士の妻らによって結成された合唱団ミリタリー・ワイフ・クワイア(Military Wives Choir)が今月19日にリリースしたこの曲はわずか5日で45万枚(!)を突破し、イギリスの主要音楽チャート・シングル曲ランキングで現在第1位となっている英『Xファクター』史上初のグループ優勝者4人女性グループリトル・ミックス(Little Mix)のデビュー・シングル曲「Cannonball」およそ5倍(!)となるセールスを記録し、イギリスのクリスマスウィークとしては3年ぶりとなる驚異的なセールスを記録。激戦となるクリスマス・ウィークのチャートでは断トツの第1位が確実視されています。

SSAFA Forces Help

その売り上げが英チャリティ団体「The Royal British Legion」、「SSAFA Forces Help」に寄付されることになっているこのチャリティソングは、既にAmazon.ukでは全ジャンルにおいて第1位の売上を記録しており、英iTunesでも総合シングル曲ランキングにおいて第1位を記録しています。

夫婦愛が生んだ奇跡の記録的大ヒット、しかし英チャートで第1位を記録的に飾ることよりも、クリスマスの日、遠く離れた地の埃まみれのラジオから兵士らの心に流れるその1曲にかなうものはないかもしれません。

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