スーパーボウル2019 ハーフタイムショーでマルーン5「Girls Like You」などヒット曲披露


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全米最大のスポーツイベント、NFL年間王座決定戦「第53回スーパーボウル」(Super Bowl LIII)が現地時間2月3日日曜日、ジョージア州アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで開催。3年連続AFC王者のニューイングランド・ペイトリオッツがロサンゼルス・ラムズ(NFC)を13-3で下し、史上最多タイ6度目の優勝を飾りました。

頂上決戦と並んで全米の注目を集めるハーフタイムショー、「かつてスーパーボウルのハーフタイムショーはアーティスト最大のライブだったが、やっかいなことになった」とワシントン・ポスト紙。政治とスポーツ、音楽が複雑に絡み合うなか行われた今年のハーフタイムショーには、今回初めてとなるマルーン5(Maroon 5)が「Harder to Breathe」から「Girls Like You」まで新旧交えたヒット曲を披露。今最も熱いラッパーの一人、トラヴィス・スコット(Travis Scott)、そして地元アトランタのラッパー、ビッグ・ボーイ(Big Boi)らがゲストとして加わり、フィールドの巨大なM字型ステージからスペクタクル・ショーでスタジアムを盛り上げ後半戦へと繋ぎました。

セットリスト
・「Harder to Breathe」(2002年)
・「This Love」(2004年)
・「Sicko Mode」(2018年) by トラヴィス・スコット
・「Girls Like You」(2017年)
・「She Will be Loved」(2002年)
・「The Way You Move」(2003年) by ビッグ・ボーイ
・「Sugar」(2014年)
・「Moves Like Jagger」(2010年)

序盤にはニコロデオン『スポンジ・ボブ』(原題:SpongeBob SquarePants)の”バブル”ボウルのアニメ映像(2001年9月7日放送回「Band Geeks」)が流れ、宇宙から隕石の衝突で現れた炎のトラヴィス・スコットが自身初の全米ビルボード「Hot 100」首位曲(※2018年12月8日付)の「Sicko Mode」から観客にダイブ。2018年11月に亡くなった原作者ステファン・ヒーレンバーグ (Stephen Hillenburg)の追悼にスポンジ・ボブのアイコン・ソング「Sweet Victory」をマルーン5に望む100万人(!)の請願署名が集まっていたものの、泡沫のイントロ映像のみとなりました。

アダム・レヴィーン(Adam Levine)はMVのカメラワークで2018年最大のヒット曲の一つ「Girls Like You」をマーチングバンドらとともに披露。出演拒否を発表していたカーディ・Bに代わって地元聖歌隊Voice of Atlantaが熱唱。「She Will be Loved」では無数のランタンのドローンがフィールドの夜空で”One”、”Love”を描き、上半身裸となったアダム・レヴィーン(Adam Levine)が「Moves Like Jagger」でフィニッシュ、13分間のショーをアクシデントなく終えました。サプライズによる大物ゲストの登場はなく(過去のハーフタイムショーから期待値は非常に高く)海外メディアは総じて、”退屈”、”エネルギーにかける”などネット世論寄りの批判的な内容に。そうした厳しいレビューを受けアダム・レヴィーンは自身のSNSで「我々の夢を叶えてくれたファンに感謝している。我々への批判も感謝、それは常に我々を成長させてくれるものだ。One Love. ❤️」

風当たりの強いなか迎えた今年のハーフタイムショー、マルーン5、トラヴィス・スコット、ビッグ・ボーイの出演がNFLから正式発表されたのは、先月現地時間1月13日のこと、スーパーボウルまで一ヶ月を切っての異例の遅いタイミングとなりました。NFLからギャラは支払われないものの、アーティストにとって栄誉とされてきたスーパーボウルのハーフタイムショーには、これまでビヨンセ(Beyoncé)、コールドプレイ(Coldplay)、ケイティ・ペリー(Katy Perry)らトップアーティストがその大役を務め、2017年はレディー・ガガ(Lady Gaga)、2018年はジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)。しかし今年は、オファーを受けていたリアーナ(Rihanna)、カーディ・B(Cardi B)らがコリン・キャパニックの抗議を発端とする動きに同調し辞退。

コリン・キャパニック(Colin Kaepernick)は2016年シーズン、当時サンフランシスコ・49ersのQBで、人種差別に基づく警察の不当な組織的暴力に反対しNFLの試合前の米国国歌斉唱時の起立を拒否。国歌斉唱の際に片膝をつく政治的抗議活動をフィールドで行い、それに選手が次々と同調し社会的なムーブメント「#TakeAKnee」が生まれるなか、星条旗の侮辱とトランプ大統領が強く批判。コリン・キャパニックは2017年3月を最後に契約更新はされず、リーグから実質的に追放される形となりました。2018年5月には、国歌斉唱の際に選手起立を義務化、起立を望まない場合はロッカールームに留まることが可能になったものの、起立義務違反にはチームへの罰金が科せられる規則が新たに制定されました。

ハーフタイムショー辞退を求めマルーン5のファンら100,000人の署名が寄せられたマルーン5。マルーン5は今回ハーフタイムショーの記者会見を異例の中止にし、NFL及び所属レーベルInterscope Recordsとともに、500,000ドルをBig Brothers Big Sisters of Americaに寄付することを先月29日発表。39歳のフロントマンは先月31日、ハーフタイムショーの決意にETでの独占インタビューで「自分以上にこのことを考えた者はいない」、「このことに自分以上に考えを巡らせ愛をもった者はいない」、「多くの人に相談したが」、「最も大切なのは自分の声を聞くこと、自分がどう感じるかで決断を下した」。「これまでどんなスーパーボウルのハーフタイムショーにも多少の反発はあった」、「俺たちはそうしたものを乗り越え、音楽を通じて語りたいと思う」

トラヴィス・スコットは今回Dream Corpsに対して500,000ドルをNFLと共に寄付することを条件に出演を合意(Billboard)。辞退したカーディ・Bは難しい決断だったといい、マイノリティのために「立ち上がったキャパニックを支える」義務があったと語り(AP通信)、「Money」の26歳は、「私は巨額のギャラを犠牲にしなければならなかったわ。でも私たちのために自分の仕事を犠牲にした男がいる、だから私たちは彼を支えなければならない」。と、熱く語るカーディ・Bは今年注目の一つとなったスーパーボウルのペプシCMでハリウッド俳優スティーヴ・カレル(Steve Carell)と共演。タイトルは「More Than OK」。

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