『アメアイ』ピア・トスカーノ(Pia Toscano)、デビュー所属メジャーレーベル「Interscope」と契約解消へ


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「’American Idol’s’ Pia Toscano Parts Ways With Interscope, 19 Recordings (Exclusive)」on The Hollywood Reporter

あの衝撃は再び、米国時間昨日4日、『アメリカン・アイドル』(American Idol)シーズン10(2011年)のファイナリストで今年のデビュー・アルバムリリースに絶大な期待が寄せられていたピア・トスカーノ(Pia Toscano)が、この度レーベル「Interscope Records」及び同マネージメント「19 Entertainment」と契約解消することとなったことが、米ニュースサイト「The Hollywood Reporter」よりExclusiveニュースとして報じられました。

Pia Toscano「This Time」© PiaToscanoVEVO

歴代のパワー・ヴォーカル歌姫らを彷彿とさせる圧倒的な歌唱力で『アメリカン・アイドル』(American Idol)シーズン10(2011年)の審査員らから高い評価を受け優勝最有力候補とされながらも、まさかの9位敗退に終わり全米に衝撃走ったピア・トスカーノ(Pia Toscano)。

しかしその後歴代アメリカン・アイドルのファイナリストのレーベルでもある米最大級ユニバーサル・ミュージックのレーベル「Interscope Records」とレコード契約締結を実現させ、シーズン終了から2ヶ月後の同年7月に、異例の早さデビュー・シングル曲「This Time」をリリース。

「This Time」
produced by Brian Kennedy and Ester Dean
written by B. Seals, Ester Dean, Brett James & D. Jones
recorded by Pia Toscano
日本語歌詞訳・和訳

(バース1)
そうね、私は地獄のように煮えくり返っているわ
もうこれ以上我慢できないわ
私のバッグはあなたのドアの後ろに荷造りされているわ
だってこれ以上もう自分がわからなくなってしまったから
あなたはその闘いに勝ったわ、でもあなたはその戦争には負けているわ
私は現実を受け入れるのを拒み続けてきたわ、今から私は正直に生きていくわ
長い間落ち込んでいたけれども、今から私はあなたに立ち向かっていくわ

(コーラス)
今度は、今度こそ、私は自分のやり方で生きていくわ
今回、私はその厳しい道を見出しているわ
今度こそ、あの夜あなたが私に出会った頃の私に戻ってみせるわ
もうこれ以上本当の自分を閉ざしたりなんかしたくない
少しだけ待って、そうすればあなたはわかるわ
今度こそ、それはまもなく訪れる、今度は私の時だってことを
本当の自分に戻る時だわ

(バース2)
あなたのその話す言葉で私を引き止めようなんてしないで
だってもうあなたが仕掛けるゲームにはもううんざりだわ
自分を解放して自由になるの、自分を変えるんだわ
そして蝶のように、羽を解き放つの
長い間ずっと涙を流してきたわ、でも今からは泣いたりなんかしない
長い間ずっと地面に押し付けられてきたわ、でも今度は私が飛び立つ時だわ

(コーラス)
今度は、今度こそ、私は自分のやり方で生きていくわ
今回、私はその厳しい道を見出しているわ
今度こそ、あの夜あなたが私に出会った頃の私に戻ってみせるわ
もうこれ以上本当の自分を閉ざしたりなんかしたくない
少しだけ待って、そうすればあなたはわかるわ
今度こそ、それはまもなく訪れる、今度は私の時だってことを
本当の自分に戻る時だわ

(ブリッジ)
私は地獄のように煮えくり返っているわ
もうこれ以上耐えられないわ
私のバッグはあなたのドアの後ろに荷造りされているわ
約束するわ、今度こそ

(コーラス)
今度は、今度こそ、私は自分のやり方で生きていくわ
今回、私はその厳しい道を見出しているわ
今度こそ、あの夜あなたが私に出会った頃の私に戻ってみせるわ
もうこれ以上本当の自分を閉ざしたりなんかしたくない
少しだけ待って、そうすればあなたはわかるわ
今度こそ、それはまもなく訪れる、今度は私の時だってことを
本当の自分に戻る時だわ

優勝者スコッティ・マクレアリー(Scotty McCreery)、ローレン・アライナ(Lauren Alaina)らのデビューシングル曲ミュージック・ビデオでと並んで、同じ時期にそのミュージック・ビデオを公開する等、全米で注目を集めてきたものの、そのレーベル「Interscope Records」及び同マネージメント「19 Entertainment」との「見解の相違」により、今年秋リリース予定していたデビュー・アルバムのリリースが遅れ、その解消しがたい理由により今回そのビッグ・レーベルを離れるという大きな決断に至ったようです。

私にとってとても大切なことだったの。本当に心から自分の音楽を送り出したいと願っていたからよ」そう話す米ニューヨークの23歳の歌姫は、「Interscopeとレコード契約を実現した時は、天にも昇る気持ちだったわ、でもそれがどれほど困難なものであるか想像していなかったわ」と胸の内を明かします。

»クリスマス・デラックス盤アルバム『Il Volo: Int’l Christmas Edition』より

デビュー・シングル曲「This Time」をリリース後ピア・トスカーノは、昨年のクリスマスにイタリアの10代のセンセーション・テノール・トリオイル・ヴォーロ(Il Volo)がリリースしたクリスマスEP盤アルバム『Christmas Favorites』収録曲「The Christmas Song」でコラボレーション。

»米PBS『Il Volo Takes Flight – Live From The Detroit Opera House』より

しかしその後楽曲のリリースが途切れることとなったピア・トスカーノは、「他の人の楽曲をカバーして歌うショーから、アーティストとなること…、今まで以上にもっと努力していかなければならないわ」とその思いを打ち明けます。

Pia Toscano 「This Time」© PiaToscanoVEVO

聴く人は全てを見ているわ。もしそれが本当の自分の姿ではなかったとしたら、みんなもそれに気づく。私は自分が心から信じることができて、自分自身でいられることのできるアルバムを望んでいたの」そう話すピア・トスカーノは、現在引き続き、6度のグラミー賞受賞を誇る米ソングライター・音楽プロデューサーのハーヴィー・メイソン(Harvey Mason Jr.)、そしてデイモン・トーマス(Damon Thomas)からなるデュオ・チーム「The Underdogs」と共にアルバムの制作を行い、マネージメント・カンパニー「Redlight Management」のもと新しいレーベルを模索。

自身が尊敬してやまないプロデューサーのもと制作が進められているデビュー・アルバムについて、ピア・トスカーノは、「魂を持ったポップ・アーティスト」と敬うケリー・クラークソン(Kelly Clarkson)やクリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)のような音楽を目指すことが出来ればと語ります。

また23歳の歌姫は、10代の若者が直面しているいじめの問題、そして家庭など実生活において直面している問題について、何かその解決に手を差し伸べることのできる楽曲を制作したいと明かします。

ビッグ・レーベルを離れて新たな舵を切るピア・トスカーノ、彼女にはある一つの願いがあるといいます。

私のアルバムをかけて、私の音楽を聞いてくれる時、こう感じてくれたらと思うの。
“きっと大丈夫、ピアもそれを乗り越えられたんだ、だから自分も乗り越えることができる”って。

マーケティングを重視するレーベルサイドと自身の音楽性やアイデンティティを大切にするアーティストとの熾烈な兼ね合いの中でリスナーに届く音楽。

過酷な音楽業界の現実の中、自分を信じることのできる音楽を願い、ビッグ・レーベルを離れることを決断した23歳の”アメリカン・アイドル”は”今こそ”、「自分が作りたいと思うものに力強い声をもてるようになった」とその言葉に力を込めます。


(参考)”‘American Idol’ Alum Pia Toscano and Jared Lee Cover Cyndi Lauper (Video)” on The Hollywood Reporter
(参考)”American Idol’s Pia Toscano Guest Starring on Glee?” on E! Online
(参考)”Which ‘American Idol’ Season 10 Alums Have Management Deals? “on The Hollywood Reporter
(参考)ピア・トスカーノ(Pia Toscano)米公式サイト

6 comments
  • いつもブログ拝見しています。

    ピアが今回Interscopeを離れることになったのは、デビュー当時から応援していた身としては残念ですが、自分が本当に作りたい音楽を作っていって欲しいなと思います。
    デビュー・アルバムのリリースが待ち遠しいですね。

  • Ashanさんコメントありがとうございます。
    Interscopeというレーベルを離れる決断は相当のものであると想像に難くないですが、それでも自分が表現したいものを妥協無く求める姿勢にはダブルで衝撃でした。

    左にビンタされたところ、右にビンタされて、元に戻った感がありますが、新しい始まりとして、むしろリリースの可能性が高まったというデビュー・アルバム、私も楽しみにしていますっ。

    Ashanさんのブログ「La Belle」拝見させて頂きました。そのクオリティといい、目の付け所に驚かされました。AshanさんのブログにVoiceからリンクを貼らせて頂いてもよろしいでしょうか?何か洋楽サイトのネットワークのようなものをつくれたらと最近思い始めている次第です。今後とも「La Belle」とても楽しみにしています 🙂

  • お返事遅くなってすみません。><
    うちのブログのこと、そんな風にいって頂けて嬉しい限りです。

    リンクの件、大歓迎です。こちらこそ、よろしくお願いします。

    僕自身も05年からブログをやっているものの、最近は昔と違ってSNSができたのもあってよくいく掲示版とかみたいなのもなくなって、交流しやすそうでなかなかネットワークのようなものがなかった状態でした。

    TwitterやFacebookをやっているものの、なかなかちゃんとした洋楽ネットワークができないでいます。なにか、作れれば最高ですね。

  • Ashanさんご返信頂きありがとうございます。
    またリンクの件誠にありがとうございます 🙂
    2005年からというと7年…、大変貴重な情報を更新続けておられるAshanさんの洋楽への熱い思いに心動かされます。
    洋楽情報発信サイドのネットワークをベースに、SNSで拡散しがちな海外洋楽の有益な情報を集約・共有できるプラットフォームがあればより活性化に繋がるのではないかとも最近考えたりもしてます。

    アメリカでは音楽コンテンツ配信方法がサブスクリプション型へと比重が移行しつつあり、日本でもソニーがサブスクリプション型のサービスを開始したのでSpotifyの上陸も…そろそろでしょうか。

    変わりゆく媒体の中で模索しながら、少しずつできればと考えていますが、どうぞ今後とも宜しくお願い致します 🙂

  • どもです。・w・
    実際はブログの前に04年頃からサイトを並行してやり始めましたので、8年、9年ぐらいになりますね。。今思うと長いような短いようなという感じで。

    洋楽の有益な情報は、日本でもまだまだいっぱいあるかと思うのですが、なかなかそういう人たちと繋がりそうで繋がらないですよね。
    Spotifyは、日本でも少しずつ広がっているようで。自分はまだスマフォじゃないのであんまり関係ないんですが・・・。

    自分は少し前まで、某MMOをやっていまして、そこでブログと共にまとめサイト的なモノを作っていました。簡単にいうと、関係するMMOのブログやってる人達を募集して、RSSリーダーに登録して、それを公開していたというようなものです。Twitterも、専用の#を作ればそこに情報が集まってきますし、他にも色々とまとめる方法はありそうです。

    こういうことを洋楽でもできれば、とか考えてはいるんですが・・・
    今のところDIVAのリンク集サイトを完成まで持っていくのが大変で、これが終わるまで手がつけられなさそうです。。。つx・。

  • Ashanさんご返信頂きありがとうございます 🙂
    まもなく10thアニバーサリーを迎えられるとなると、大変感慨深いものがありますね。Voiceはまだ数年ですが、企業でない洋楽サイトで10年となると、かなりの歴史を感じます。

    Ashanさん他の分野でもサイトを運営されていたのですね。RSS取得・配信、twitterをサイトに流しこむ方法もなかなか良さそうですね。

    最近主流になりつつあるPinterest風のものを考えていましたが、カテゴリーを別けてその他いろいろ利便性を考慮すると、洋楽サイト運営されている方々と共に進めていく必要性を感じなくもありません。

    何かそういったものができればと考えていましたが、いろいろ課題は多いところもありますので少しずつできるところから…とも考えています。まずはAshanさんと二人で少しずつ輪を広げていきましょう 😀

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