全米で2018年最もヒットした曲・アルバム ドレイク、ポスト・マローンらヒップホップ席巻


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ニールセン・ミュージックが2017年12月29日から2019年1月3日までのデータをまとめた2018年米国内音楽消費に関する年次報告(Nielsen Music、現地時間1月8日)によると、アルバム同等での音楽総消費の25.6%を占めたR&B/ヒップホップが2017年に続き最も人気の高いジャンルとなり、2018年全米で最もヒットしたアルバムは「Billboard 200」5週連続首位となったドレイク(Drake)『Scorpion』となりました。ドレイクとしては2016年『Views』以来の年間首位。

ドレイク&ヒップホップ

『Scorpion』は2018年に計390.5万同等アルバム数(内、33万アルバムセールス)を記録し、その殆どはストリーミング換算「SEA」によるもので、2018年ストリーミング・アルバム部門でも『Scorpion』が第1位を記録。『Scorpion』には「Hot 100」11週首位の「God’s Plan」、8週首位の「Nice for What」、10週首位の「In My Feelings」など収録し、2018年トータル29週で「Hot 100」首位となったドレイクは、アッシャー(Usher)による2004年最多28週の記録を破り、「Hot 100」年間最多首位アーティストとなったことがBillboardより報じられました。

2018年年間アルバムトップ10ではヒップホップが大部分を占め、ポスト・マローン(Post Malone)が2012年ワン・ダイレクション(One Direction)以来となる2作でのトップ10ランクインを果たし、第2位に325.1万同等アルバム数の『Beerbongs & Bentleys』、第10位に『Stoney』。トップ10にヒップホップ以外でランクインしたアルバムは、サントラを除くとエド・シーラン(Ed Sheeran)の2017年全米年間首位アルバム『÷』(Divide、記事)のみ。

2018年米国内年間総合アルバム・トップ10
第1位 Drake/ドレイク『Scorpion』
第2位 Post Malone/ポスト・マローン『beerbongs & bentleys』
第3位 映画『グレイテスト・ショーマン』サントラ『The Greatest Showman』
第4位 Cardi B/カーディ・B『Invasion of Privacy』
第5位 Travis Scott/トラビス・スコット『Astroworld』
第6位 XXXTentacion『?』
第7位 Migos/ミーゴス『Culture II』
第8位 Ed Sheeran/エド・シーラン『÷ (Divide)』
第9位 映画『ブラックパンサー』サントラ『Black Panther: The Album』
第10位 Post Malone/ポスト・マローン『Stoney』
※トラック換算「TEA」(10曲売り上げを1アルバムとして換算)、ストリーミング換算「SEA」(有料サブスクリプション1,250回再生で1アルバム、無料サブスクリプション3,750回再生で1アルバムとして換算)含む。

2018年米国内年間アルバムセールス・トップ10
第1位 映画『グレイテスト・ショーマン』サントラ『The Greatest Showman』149.1万枚
第2位 映画『アリー/ スター誕生』サントラ『A Star Is Born (Soundtrack)』70.4万枚
第3位 Eminem/エミネム『Kamikaze』49.3万枚
第4位 Travis Scott/トラビス・スコット『Astroworld』46.4万枚
第5位 Jason Aldean/ジェイソン・アルディーン『Rearview Town』46.3万枚
第6位 Justin Timberlake/ジャスティン・ティンバーレイク『Man of the Woods』42.2万枚
第7位 Carrie Underwood/キャリー・アンダーウッド 『Cry Pretty』40.1万枚
第8位 Post Malone/ポスト・マローン『beerbongs & bentleys』37.4万枚
第9位 Dave Matthews Band/デイヴ・マシューズ・バンド『Come Tomorrow』36.9万枚
第10位 Ed Sheeran/エド・シーラン『÷ (Divide)』36.7万枚

グレイテスト・ショーマン

2018年トレンドとなったサントラが総合アルバムトップ10に2作入り、映画『グレイテスト・ショーマン』(原題:The Greatest Showman)サントラが249.9万同等アルバム数で第3位、そして映画『ブラックパンサー』(原題:Black Panther)サントラが第9位。純粋なアルバムセールスでは、映画『グレイテスト・ショーマン』サントラが149.1万枚を売り上げ、2018年年間アルバムセールス首位を記録。サントラが年間アルバムセールスで首位となるのは、2006年『ハイスクール・ミュージカル』(原題:High School Musical)以来。2018年に100万枚超えのアルバムセールスを記録したのは『グレイテスト・ショーマン』1作のみで、1991年以来最も少ない数。2017年は190万枚のテイラー・スウィフト(Taylor Swift)、110万枚のエド・シーラン『÷』の2作でした。アルバムセールス第2位は、レディー・ガガ(Lady Gaga)主演映画『アリー/ スター誕生』サントラ。同年次報告で2018年の5大トレンドの一つとしてサントラ異例のヒットが指摘されています。

2018年アルバム同等の音楽総消費(Total Album Equivalent Consumption)は、ストリーミングの急成長に押され全体として前年比23%増の成長。一方純粋なアルバム・セールスは前年比17.7%減と報告されています(Billboard)。

楽曲

2018年全米で最もヒットした曲は、ドレイク「God’s Plan」で、オーディオ&動画ストリーミングで15.66億再生回を記録し、年間ストリーミング総合ソングランキングで第1位。10億回超えは2017年は1曲のみで、13.2億回を記録したルイス・フォンスィ(Luis Fonsi)、ダディー・ヤンキー(Daddy Yankee)とジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)がコラボしたリミックス「デスパシート」(Despacito)。2018年は4曲が10億回を超え、第2位に11.07億回のジュース・ワールド(Juice WRLD)「Lucid Dreams」、第3位に11.00億回のドレイク「In My Feelings」、第4位に10.2億回のXXXTentacion「Sad!」。ヒップホップが席巻し、ヒップホップ以外でトップ10に入ったのは、第9位のエド・シーラン「Perfect」1曲のみ。

2018年米国内年間ストリーミング・トップ10※
第1位 Drake/ドレイク「God’s Plan」15.65億回
第2位 Juice WRLD/ジュース・ワールド「Lucid Dreams」11.07億回
第3位 Drake/ドレイク「In My Feelings」11.00億回
第4位 XXXTentacion「Sad!」10.2億回
第5位 Post Malone featuring Ty Dolla $ign「Psycho」9.2億回
第6位 Post Malone featuring 21 Savage「Rockstar」9.0億回
第7位 Cardi B, Bad Bunny & J Balvin「I Like It」8.7億回
第8位 Drake/ドレイク「Nice for What」8.4億回
第9位 Ed Sheeran/エド・シーラン「Perfect」7.9億回
第10位 BlocBoy JB featuring Drake/「Look Alive」7.6億回
※オーディオと動画ストリーミングの総計

Billboardによるとドレイクは、2018年にトータル111.3億回を記録し、年間100億回超えを記録した史上初のアーティストになったことに加え、アーティストとして年間ストリーミング史上最多を記録。2017年に最多ストリーミングを記録したアーティストは、ドレイクで64億回。アーティスト別では、ドレイクに次いでポスト・マローンが75.1億回、XXXTentacionが69.1億回、エミネム(Eminem)48.2億回、ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン(YoungBoy Never Broke Again)44.6億回、ミーゴス(Migos)41.7億回、トラビス・スコット(Travis Scott)40.1億回、カーディ・B(Cardi B)39.9億回、リル・ベイビー(Lil Baby)33.2億回、そして32.8億回のアリアナ・グランデ(Ariana Grande)。

一方2018年全米で最も売れた曲は、130万セールスのエド・シーラン「Perfect」でデジタルソング第1位。またビービー・レクサ(Bebe Rexha)とフロリダ・ジョージア・ライン(Florida Georgia Line)の「Meant to Be」が第3位、イマジン・ドラゴンズ(Imagine Dragons)が第5位「Whatever It Takes」と第8位「Thunder」。カミラ・カベロ(Camila Cabello)「Havana」が第7位となった他、マレン・モリス(Maren Morris)とDJゼッド(Zedd)らによる「The Middle」が第9位に入り、ヒップホップ・ソング以外の曲がトップ10にランクイン。

デジタルソング・セールスでは大きく減少傾向が続き、2018年に200万ダウンロードを超えた曲はなく2006年以来初めて。2017年は「デスパシート」1曲(269万セールス)が200万超えとなっていました。一方オーディオ・ストリーミングは前年比49%増となり6110億再生回を突破、トータルとしてデジタル・オーディオの米国内音楽消費は34%の成長となったことがニールセン・ミュージックより報告されています。

2018年米国内年間デジタルソング・トップ10
第1位 Ed Sheeran/エド・シーラン「Perfect」
第2位 Drake/ドレイク「God’s Plan」
第3位 Bebe Rexha and Florida Georgia Line「Meant to Be」
第4位 Maroon 5/マルーン5「Girls Like You」
第5位 Imagine Dragons/イマジン・ドラゴンズ「Whatever It Takes」
第6位 Cardi B, Bad Bunny & J Balvin/「I Like It」
第7位 Camila Cabello/カミラ・カベロ「Havana」ft. Young Thug/ヤング・サグ
第8位 Imagine Dragons/イマジン・ドラゴンズ「Thunder」
第9位 Zedd, Maren Morris & Grey「The Middle」
第10位 Drake/ドレイク「In My Feelings」

2018年の5大トレンド

同年次報告でニールセン・ミュージックは2018年の米国音楽を5つのトレンドで総括。第1に、ポスト・デスパシートによるラテン旋風(”Latin’s Top 40 Takeover”)。カーディ・B、バッド・バニー(Bad Bunny)、J.バルヴィン(J. Balvin)らの「I Like It」、バッド・バニーとドレイクの「MIA」、DJスネーク(DJ Snake)、セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)、オズナ(Ozuna)、カーディ・Bらによる「Taki Taki」など、スペイン語によるバイリンガル・ソングが全米で大ヒットとなりました。

第2に、ドレイクの席巻(”The Year of Drake”)。アルバム、ソング共に全米年間首位となりました。第3に、女性アーティストの返り咲き(”The Triumphant Return of Women”)。2018年全米ヒットとして、カーディ・Bの「I Like It」そしてマルーン5(Maroon 5)とのコラボ「Girls Like You」、またアリアナ・グランデ『Sweetener』、「thank u, next」、カミラ・カベロ(Camila Cabello)「Never Be the Same」及び「Havana」、ビービー・レクサ(Bebe Rexha)「Meant To Be」、デュア・リパ(Dua Lipa)「New Rules」、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)「Delicate」、ノーマニ(Normani)「Love Lies」など指摘。第4に、サントラのメガヒット(”Soundtracks Score Big”)。第5に、K-Popブーム(”K-Pop Boom Reaches New Heights”)とまとめられています。

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