ローラ・ブレタン、MediaPro Musicと契約&第1弾アルバム『World I See』発表


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2016年、当時13歳で出場したNBC才能オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』(原題:America’s Got Talent)シーズン11でアリア「誰も寝てはならぬ」を歌いゴールデンブザーを獲得、全米を沸かせセンセーションとなったシカゴ出身のソプラノ歌手ローラ・ブレタン(Laura Bretan)。その大舞台でファイナリストとなってからおよそ4年、ルーマニアをルーツに持つローラ・ブレタンが米ユニバーサルミュージックグループ傘下のMediaPro Musicとユニバーサルミュージックルーマニア(Universal Music Romania)に加わったことがユニバーサルミュージックルーマニアより現地時間2020年11月13日に発表された。

年内にもMediaPro Musicとユニバーサルミュージックルーマニアからのファースト・アルバムとなる『World I See』がリリースされる。歌の情感を巧みに捉えオーディエンスに物語を届ける年齢離れした表現力とスケール感のある優美な歌声で魅了してきたローラ・ブレタン。現在18歳となり、ルーツであるキリスト教音楽から強く影響を受けながら、ポップの豊かな創造性とクラシックの洗練された伝統を融合し次世代クラシカル・クロスオーバーの歌姫へ成長を続ける。

ローラ・ブレタンは自身のSNSでコメントを発表し「ユニバーサルミュージックグループのファミリーに加わったことを発表することに、とても興奮しています」、「もうまもなくリリースされるアルバムにも、とてもワクワクしています。詳細をお楽しみに!皆さんの応援と愛にとても感謝しています。全てに感謝しています。この先がすごく楽しみだわ!皆さん、本当にありがとう。愛しています!」

2002年4月7日生まれ。ローラ・ブレタンはルーマニア人の両親を持ち、4歳の頃から教会で歌い始め、同じ頃にピアノを弾き始めた。2016年に出場したルーマニアのゴット・タレント『Românii au talent』シーズン6で優勝を果たし、その後同じ年に『アメリカズ・ゴット・タレント』シーズン11に出場。そのオーディション・ラウンドでジャコモ・プッチーニの歌劇『トゥーランドット』(原題:Turandot)のアリア「誰も寝てはならぬ」(原題:Nessun dorma)をドラマチックに歌い上げ、劇場は審査員全員と観客のスタンディングオベーションに包まれた。

「13歳だよね?」、「一体何が起こったんだ」と驚嘆の審査員サイモン・コーウェル(Simon Cowell)は「正直に言うと、君がぷるぷる震えて出てきた時は、話せないんじゃないかと思ったよ。これは無理だなと思っていた。そしてこれだ。この番組をずっとやってきて、こんなのは聞いたことがない」、「本当に信じられない」、「さらに素晴らしいのは、君の素敵な人柄にある。とても謙虚で、自分の素晴らしさに気づいてもいない。この番組に来てくれありがとう。本当に特別なものだった。実に見事だった」。そして審査員メル・B(Mel B)は「全身鳥肌よ。まだ13歳でしょ?この番組はあなたの人生を一転させるわ。そして今、私があなたの人生を変えるわ」とゴールデンブザー。教会で歌うことを勧め、彼女の夢を支え続けた母親が舞台袖から歓喜の涙で歩み寄り、娘を抱きしめ祝福した。

準決勝でローラ・ブレタンはアンドルー・ロイド・ウェバー(Andrew Lloyd Webber)版のレクイエム「Pie Jesu」をカバー。夢を追うことの大切さを教えてくれた亡き祖父にその歌を捧げた。準決勝を勝ち上がった彼女は、決勝の舞台でジャコモ・プッチーニ作曲の歌劇『ジャンニ・スキッキ』(原題:Gianni Schicchi)よりアリア「私のお父さん」(原題:O mio babbino caro)を幻想的なステージで披露。AGT後も様々な舞台で活躍し、アリアからクラシカルなバラードまでジャンルを超えてカバーし、デイヴィッド・フォスター(David Foster)やマイケル・ボルトン(Michael Bolton)らと共演。イギリス、ドイツ、スペイン、イタリア、ベルギーなどでもパフォーマンスを披露し、「天使の歌声」と呼ばれる歌声で魅了した。

2019年には世界最大級の歌コンテスト番組『ユーロビジョン・ソング・コンテスト2019』(Eurovision Song Contest 2019)のルーマニア代表を決める全国大会に出場。エントリー曲「Dear Father」で勝ち上がり、国民から圧倒的な支持を得たローラ・ブレタンは決勝の視聴者票で、2位以下を大きく引き離して第1位となったが、審査員票で第3位となり総合で第2位。惜しくも代表を逃したが国民のハートを掴んだ。

これまでローラ・ブレタンは、2017年11月にクリスマス・キャロル「Silent Night」(きよしこの夜)と「O Holy Night」(さやかに星はきらめき)をリリース。2020年1月にはAGT準決勝でカバーした「Pie Jesu」をリリースしている他、2020年1月には賛美歌「Amazing Grace」(アメイジング・グレイス / ダウンロード版)、2020年8月にはララ・ファビアン(Lara Fabian)の代表曲「Adagio」(’99)のカバー(ダウンロード版)をリリース。哀愁のバラードをクラシカル・クロスオーバー・スタイルの歌声でエモーショナルに歌い上げる。2020年10月には聖母マリアに宛てたクリスマス・ソングのカバー「Mary, Did You Know?」をリリースしている。

ララ・ファビアンの楽曲で知られるイスラエルの音楽プロデューサーGiora Linenbergが手がけるニュー・アルバム『World I See』には、「アルビノーニのアダージョ」、「Dear Father」(ユーロビジョン)の他、オリジナル曲を多数収録。アメリカ、カナダ、ベルギー、イタリア、ノルウェー、イスラエルなど国境を超えて作曲家、作詞家、ミュージシャン、プロデューサーが参加し制作された。そのリード・シングル「Believe」ではカナダのThe Tenors(旧The Canadian Tenors)とコラボ、まもなくリリースされる予定となっている。

【※更新】ニュー・アルバム『World I See』よりリード・シングル「Believe」ダウンロード版)が2020年11月20日にリリースされ、併せてミュージック・ビデオが公開された。

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