イギリスで絶大な人気を誇る英歌姫エリー・ゴールディング、「Lights」で自己最高全米ビルボード第2位に輝く


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エリー・ゴールディング(Ellie Goulding)米公式サイト

イギリスとアメリカの時差5時間、しかし1年半の時を経てやや遅れながらも英25歳新星歌姫のデビュー・アルバムタイトル曲が今、全米の心にその”光”を差し込んでいるようです。

昨年英国ウィリアム王子(Prince William)とケイト・ミドルトン(Kate Middleton、現キャサリン妃)のイギリス王室結婚の結婚披露宴で英エルトン・ジョン(Elton John)の「Your Song」のカバー曲を披露するなど、アデル(Adele)と共に今イギリスで絶大な注目を集める英エレクトロ・ポップシンガー、エリー・ゴールディング(Ellie Goulding、本名Elena Jane Goulding)の全米デビュー・アルバム『Lightsからのリード・シングル曲「Lights」が、米国時間8月9日(水)発表の全米ビルボード総合シングル曲ランキング「Hot 100」で、ついに自身最高となる第2位を記録したことが報じられました。

今からちょうど1年前に「Hot 100」初登場85位(※2011年8月20日付)により自身初の「Hot 100」デビュー曲を飾った「Lights」は、道を失い、一人きり暗闇の中で前に進むことができなかった時、自分を照らし導いてくれた”光”の存在をエレクトロ・ポップ・サウンドに乗せて描くダンス・ナンバーとなっており、今年に入ってから再び全米「Hot 100」にランクインし、徐々にランクをあげ、「Hot 100」ロングチャート・インの大ヒットを記録。

「Lights」
written by Ellie Goulding, Richard Stannard, Ash Howes
song by Ellie Goulding
日本語訳歌詞・和訳

(バース1)
私には道があった、しかし一人きり、私はその全てを失ってしまった
私には心があった、しかしそのクイーンの強い心は打ち砕かれてしまった
そして今私は目を閉じることができない、その暗闇に打ち勝つことができなくて
そして今私はこれ以上続けることができない、前に進むその力強さを

(コーラス)
石と化していく私を救い出すため、あなたはその光を照らしてくれた
私が一人きりの時、あなたは光を差し込んでくれた
そのおかげで私はこう自分に言うことができる、強くなるんだって
そしてそれらが過ぎ去った時のことを夢見ている

なぜなら、その光が私を”Home”へと呼んでいるから
呼んでいるから…
石と化していく私を救い出すため、あなたはその光を照らしてくれた
私が一人きりの時、あなたは光を差し込んでくれた

Home

抽象的なリリックであるため、(”光”を正反対の意味に捉え)幼少期における幼児虐待、あるいは、大人への成長過程を描いたものと捉える海外ファンもいる中、デビュー・アルバムのタイトル曲となっている「Lights」の曲について、エリー・ゴールディングの米公式サイトのバイオグラフィーでは、「このアルバムのタイトルは曲”Lights”からとったもので、この曲はエリー・ゴールディング自身の暗闇に対する恐怖を描いたものである。」と記載されており、エリー・ゴールディングは「光を得ることでいつも安心することができるの」、「それは私に力を与えてくれて、だからこの曲をとってアルバムのタイトルにしたの」と語っています。

The album takes its title from the song “Lights,” which is about Goulding’s fear of the dark. “Having a light on always makes me feel safe,” she says. “It gives me strength, which is why I named the album after that song.”

(引用)”Ellie Goulding – Biography” on 米公式サイト

また昨年7月に報じられた「Cliche Magazine」でのインタビューでは、エリー・ゴールディングは「私がアルバムのタイトルをLightsとしたのは、私が明かりを消して眠ることができなかったからよ、実は今でもそうなんだけどね。光は私を落ち着かせてくれて、ファーストアルバムでは何か自分が顧みることができるものにしたかったの」とその真意を明かします。

3) What’s the meaning behind the name of the album Lights?

I named it that because I never used to sleep with the lights off. I still don’t, in fact. They make me feel safe and I wanted the album to be something that I could look back on. Your first album is the most important thing, you know, and I just thought it fit my music because it’s hopeful and uplifting.

(引用)”Ellie Goulding Interview” on Cliche Magazine

昨年89回目を迎えたホワイトハウスのクリスマスツリー点灯式のセレモニーでオバマ大統領とその家族にクリスマス・キャロルを披露した(»英文記事)エリー・ゴールディングは、全米デビュー・アルバムのプロモーションのために、今年1月には、米CBS全米高視聴率深夜トーク番組『レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン』(Late Show with David Letterman)で、今年4月には米NBC全米高視聴率昼のトーク番組『エレンの部屋』(The Ellen DeGeneres Show)でその「Lights」を披露。

また、同4月米ABC全米高視聴率深夜トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』(Jimmy Kimmel Live)では英大ヒット曲「Starry Eyed」、「Your Song」を披露(»英文記事1英文記事2)した他、今年5月には、米ABC全米高視聴率深夜バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』(Saturday Night Live)で「Lights」、「Your Song」を披露(»英文記事)し、その注目を大きく集めます。

米ラジオでも頻繁にエアープレイされた同曲は、全米ビルボード「Hot 100」でランキングをじわじわと上昇。一度聴いたら頭から離れないキャッチーなダンス・メロディに加え、エレクトロながら幻想的でさえもある美しい歌声にサウンド、そして胸に染みるリリックで魅了する「Lights」は、ついに今週自身最高となる全米ビルボード第2位を記録することとなったようです。

「Listen To Ellie Goulding’s Shimmering New Single, ‘Anything Could Happen’」on Billboard

アデルと同じく英BBCの新人アーティストのブレークを予想する「Sound of 2010」の覇者(※アデルは2008年の覇者)で同年アデルと同様に英音楽界最高権威ブリット・アワーズ(BRIT Awards)で批評家賞(クリティクス・チョイス賞、Critics’ Choice Award)を受賞するなど、本国イギリスでは絶大な注目を浴びる新星歌姫エリー・ゴールディング。

イギリスとアメリカでその浸透する時間に開きがあったものの、本日公開された待望の2ndアルバム『Halcyon』リード・シングル曲「Anything Could Happen」のリリック・ビデオには、米ファンらからも早くもそのアルバムへの高い期待の声が寄せられているようです。

「Ellie Goulding To Release ‘Halcyon’ Album in October」on Billboard

その2ndアルバム『Halcyon』英国時間今年10月8日、米国時間10月9日にリリースされる予定。アデルとはまた異なる魅力を持つイギリスの新星歌姫に世界からその大きな注目が集まっているようです。

エリー・ゴールディング(Ellie Goulding)最新英文記事 on Digital Spy(Hearst Magazines UK)

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