米国時間9月17日、米ニューヨーク市内のハマースタイン・ボールルーム(Hammerstein Ballroom)にてデミ・ロヴァート(Demi Lovato、1992年8月20日、現19歳)の退院後初めてとなるコンサートが開催。
その模様を携帯電話やフリップで撮影したファンらのビデオを編集したものがデミ・ロヴァート公式YouTubeチャンネルより先日公開されました。
デミ・ロヴァートは昨年急遽全活動を停止、長年患い苦しんでいた摂食障害と自傷行為の治療のため入院・リハビリを行い、今年涙を誘う新曲「Skyscraper」で復帰、先週その自身の辛い過去と新しい未来への思いがつまった3rdアルバム『Unbroken』をリリース。
ファンらの鳴り止まぬ熱狂と力強いデミ・ロヴァートのメッセージ、ファンへの熱い感謝の気持ち、そして一段と成長を遂げたエモーショナルな「Skyscraper」が映し出された同ビデオは、ファンの視点から撮影されているこのビデオとなっており、涙が止まらないファンの姿など、普段映し出されないコンサート・ライブが描き出されているようです。
同ライブの冒頭では、デミ・ロヴァートは以下のようにファンに語りかけます。
私はこの2日間とてもたくさんの人と会ったわ、そして彼らは私の歌を聞いてとても励まされたと言ってくれたの。
でも彼らが知らないことがあるわ。それは、それを私に言ってくれているたびに、私も同じくらい、それ以上に励まされているのよ。
I’ve met so many people over the past two days who tell me I inspired them, and what they don’t realize is every time they tell me that, they inspire me just as much.
1年前の今日、私はいい状態ではなかったわ。助けが必要だったの。
今ここにいる人の中で、もし私が患っていた問題やまたは他のことで苦しんでいる人がいたら、、
あなたは助けてもらえるの、そして治すことができるのよ、それを知ってほしいの。
そしてそれは、誰かにその悩みを打ち明けることでできるのよ。
A year ago today… I was not in a good place, I needed help. I want anybody in this audience to know if you’re struggling with one of the issues I dealt with or a different issue, you can get help, and you can recover, and it is possible if you tell someone.
だって私は知っているのよ。自分では思っていなくてもみんなとても美しいということを。ありのままの姿でね。
Cuz I know there are so many beautiful girls in this audience that don’t know that they’re beautiful, but they just are.
そしてみんなに伝えたいの。私がいなくなってしまったときもひと時も離れず私のためにずっとそばにいてくれたこと、本当にありがとう。
So I want to thank you guys for being there for me every single day I was away.
だって、あなたたちがいてくれなかったら、今日私はここにいることができなかったわ。
Because I wouldn’t be here without you guys today.
そこには、8歳の頃いじめを受けて以来摂食障害を発症、その後うつ病によりリストカット等自傷行為を続け、過食症と自傷障害、双極性障害(躁鬱病)を患いながらも長年誰にも話すことができず、人知れず一人苦しみ続けていたデミ・ロヴァートの深い思いと、手首のタトゥーに刻まれているように、リハビリの間も応援し続けてくれていたファンへの感謝の気持ちが語られます。
「リハビリ中、歌の特訓もしていたのか?」とのファンの声もあがるほど歌唱力の腕も上げ、人間としても一段と深みを増し成長をし続けるデミ・ロヴァート、ロール・モデルとしても尊敬の眼差しで熱く注目される中、その活躍が一層期待されるアーティストとなりそうです。
https://www.voiceyougaku.com/tag/demi-lovato/
なお、日本ではライブ中に撮影することは(演奏の円滑性確保と著作権上違法行為にあたる無許可頒布行為を未然に防ぐため)厳しく禁止する傾向にありますが、他方こうしたファンの視点から撮影されたものをこういう形で配信することは新たなwin・winに基づく手法の一ついえるかもしれません。
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