セリーヌ・ディオン復帰初公演でアデルの曲カバー、英女優タイタニック名曲に「吐き気」発言へのコメントほか待望最新曲収録映像公開


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「Celine Dion Covers Adele's 'Rolling in the Deep': Who Sang It Better? 」The Hollywood Reporter

声帯の不調のために5週間ほどショーをキャンセルし療養にあたっていたカナダの44歳歌姫セリーヌ・ディオン(Celine Dion)が、米国時間6月9日(土)、米ラスヴェガスのシーザーズ・パレス・ホテルの劇場(The Colosseum at Caesars Palace)常設名物公演『A New Day…』(2003年〜2007年、国内盤DVD『ライヴ・イン・ラスベガス [DVD]』)第2弾となる『Celine』(2011年〜2014年)を再開しファンらにその元気な姿をみせました。

公演再開前今月4日に放送された米NBC人気モーニングニュース番組『Today』の独占インタビューで「ほんの少し声が途切れ途切れになってしまっただけだわ」「フーっ、フ〜、ふェ〜ってなってしまったの」と話すセリーヌ・ディオンは、ファンらの心配を吹き飛ばす歌声で永遠のバラード名曲「My Heart Will Go On」を披露した他、英国歌姫アデル(Adele)のシグネチャー・ナンバー「Rolling in the Deep」のカバーでその復帰を果たしました。

アデルをとても愛しているわ。彼女はとても素晴らしい人だわ」と昨年声帯手術の治療を受け療養にあたっていたアデルにその思いを捧げると、懐深いエモーショナルな歌声で心を抉るアデルとは対照的に、レコーダーの限界を軽く凌駕してしまうスペクタクル・パワー・ヴォーカルで「Rolling in the Deep」を披露。

»炎が圧巻「I Surrender」米ラスヴェガス『A New Day…』より

世界的歌姫の象徴として今もなおその熱いハート「Go On」でファンを虜にするカナダの歌姫が、米ビルボード「Billboard 200」首位最多週女性ソロアーティスト歴代第1位に輝き新たに君臨するイギリスの新・世界的歌姫の曲をカバーしたという事実は、YouTubeにアップロードされた音源と共に、各米洋楽・エンタメニュースサイトで大きく話題となりました(»英文記事)。

声や体調管理には常に万全を期していることでも知られるセリーヌ・ディオンは、『Today』の独占インタビューでレポーターのサバンナ・ガスリー(Savannah Guthrie)にその声の不調の状態を尋ねられると「ただいつもの状態ではなかったの」と深刻な事態ではないことを打ち明け、「ショーを続けることが困難な状態だったけど、それ以上にショーをキャンセルすることは辛い決断でした。多くの人をがっかりさせてしまったわ。とても辛かったわ」とその胸の打ちを明かしました。

»歌詞が泣かせる「Because You Loved Me」米ラスヴェガス『A New Day…』より

また今年4月にタイタニック号沈没100年を迎え、3Dで劇場再上映となった映画『タイタニック 3D』のプロモーションの最中、同ヒロイン役のアカデミー賞受賞英女優ケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)が3月、同映画主題歌でセリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」について「吐気がするわ」と問題発言したことについて(»英文記事)、サバンナ・ガスリーはその心境を尋ね、セリーヌ・ディオンはメディアで初めてコメントしました。むしろこの独占インタビューはそれが目的だったかもしれません。いや、間違いないでしょう

»「My Heart Will Go On」米ラスヴェガス『A New Day…』より

NBC『Today』セリーヌ・ディオン独占インタビュー

耳にしているかもしれないけれども、ケイト・ウィンスレット、映画『タイタニック』のスターがインタビューでその曲について感じたことを…」とサバンナ・ガスリーが核心に迫りつつある中、かぶり気味にセリーヌ・ディオンは「もう彼女は曲を聞いてくれないのね」と答えたものの、「彼女は吐き気がするかもと言っていたけれども、」「どう思いますか?」と直球勝負。

»「1:00〜」最新曲「Didn’t Know You」のレコーディング風景

「Oh」と悲しそうな表情を浮かべるセリーヌ・ディオンは、「“My Heart Will Go On”は永遠に生き続ける最高の作品の一員になれる機会を私に与えてくれました。」と話すと「もし私が何度それを歌ったかただ数えるとすれば、私も気分が悪くなってしまうかもしれません。もし彼女がただその曲を聞いただけで、吐き気をもよおしてしまうとしたのなら、その曲を歌うのが彼女でなかったことは良いことでしょう。」とジョークで答えました。

“My Heart Will Go On”
song by Celine Dion
written by James Horner, Will Jennings
written for the 1997 film Titanic
日本語訳歌詞・和訳

(セリフ)
ローズ、君は僕が今まで出会った女性の中で驚くほどに、とんでもなく素晴らしい女の子、女性だ。
僕はバカなんかじゃない。僕だって世界を知っている。
でも僕は後戻りなんかできない。
君が飛び降りようとするなら、僕も飛び降りる。忘れないで。

(バース1)
毎晩夢の中で
私はあなたに出会い、あなたを感じる
そうして私はあなたがずっと私のそばにいてくれていることを知る

遥か遠く離れた距離
どんなに広い空間が私たちの間にあっても
あなたは私のそばにいることを気づかせてくれるために現れてくれる

(コーラス)
近くに、遠くに、たとえどこにあなたがいても
私は信じている、その思いが永遠に生き続けているということを
もう一度あなたはその扉を開き、
そしてあなたはここに、私の心の中にいる
そしてその私の心は永遠に、永遠に続いていく

(バース2)
一度だけ私たちに触れた愛
それは永遠に生き続け
そしてそれは私たちがこの世を去るまで決して離れることはない

私があなたを愛した愛
それは私の人生でたった一度限りの真実の誓い
私たちは永遠に離れることはない

(コーラス)
近くに、遠くに、たとえどこにあなたがいても
私は信じている、その思いが永遠に生き続けているということを
もう一度あなたはその扉を開き、
そしてあなたはここに、私の心の中にいる
そしてその私の心は永遠に、永遠に続いていく

(セリフ)
ジャック「さあ、行くんだ、僕は次のに乗るから」
ローズ「いやよ、あなたも一緒じゃなきゃいやよ」
ジャック「僕は大丈夫だから。よく聞いてくれ、僕は生き残る。僕の心配はしないで乗るんだ、さあ早く」

(コーラス)
あなたはここにいるわ、決して恐れることなどない
そしてその思いがずっと続いていくと私は知っている
こうして永遠に二人一緒に…
私の心の中であなたは守られ、
そして私の心は永遠に、永遠に続いていく

(セリフ)※映画バージョンより
ローズ「愛しているわ…、ジャック…」
ジャック「そんなこと言わないでくれ…、さよならみたいなことを…、まだ終わりなんかじゃない…、いいね?」
ローズ「私…、ものすごく寒い…」
ジャック「聞いて、ローズ…、君はここを乗り切って…、生き続けていくんだ…、たくさんの子供たちに囲まれて…、そして彼らを見守り育てていくんだ…。君は年をとって亡くなるんだ…、暖かいベッドの中で…、ここじゃない…、今夜じゃない…、こんな形じゃない…、いいね?」
ローズ「体の感覚がないわ…」
ジャック「ローズ…、聞いてくれ…。船の切符を勝ち取ったこと…、ローズ…、それは僕の人生で最高のことだったんだ…。…君に出会うことができたのだから…。僕はそれにとても感謝している…、ローズ…、ありがとう…」
ジャック「僕のために約束してくれ…、生き残るって…、絶対にあきらめないって…、たとえどんなことが…、あっても…、たとえどんなに…、希望を失ってしまったとしても…」
ジャック「約束してくれ…、今…、ローズ…。そして…、その約束を絶対守ると…、約束して…」
ローズ「約束する…」
ジャック「絶対にあきらめないで…」
ローズ「絶対あきらめない…、ジャック…、絶対…、あきらめない…」

2010年10月に待望の第ニ(三)子となる双子(EddyとNelson)を出産し(»写真)、現在3児の母親となったセリーヌは「もう家ではないわ。家中が子どものプレイルームよ。あちらこちらにシリアルやキャンディーが散乱していたり」「カメラがまわる時は念のためキャンディーがここにひっついていないかチェックを」と首の後ろを指差し、その賑やかな家庭の話を目を輝かせながらインタビューで語ります。

セリーヌ・ディオン子供写真 on Mail Online

また「11歳の長男がエミネムが好きなのよ」とのセリーヌの言葉に、「セリーヌ・ディオンが一緒にコラボレーションするアーティストではないわね、もしかしたらそれがポイントかも?」とサバンナ・ガスリーが話すと「あ〜、驚くかもしれないわよぉぉ、誰もわからないわよぉぉ」と、ラップにも「あ!、私も知らない才能があるかもよぉぉぉ」とお茶目な一面をみせているようです。セリーヌ・ディオンとエミネム、もしコラボレーションしたら…、すごいことになるかもしれません。

同独占インタビューでは、ソロ・シングル曲としては2008年以来となる未公開最新曲「Didn’t Know You」のレコーディング風景も公開(»上記掲載『Today』動画「1:00」〜)。

NBC『Today』セリーヌ・ディオン独占インタビュー・ニュース

歌声が戻らないと不安になったことはありませんでしたか?」とその命たる歌声が絶たれることへの不安をサバンナ・ガスリーが尋ねると、世界的歌唱力を誇るセリーヌ・ディオンは、名言ともいえる言葉でこたえます。

いいえ、人生にはもっと素晴らしいものがあると私は思うの。
私の人生は自分の声帯にあるわけでなく、自分の(過去の)成功にあるわけでもなく、歌を歌うことにあるわけでもないわ。
誤解はして欲しくはないけれども、私は勿論今していることを愛しているわ。でもそれだけに執心しているわけでもないわ。
子どもを授かると、人は多くの生きがいを感じるものだわ。

誰もが認めるほどの多大な功績と名声を得ている世界の歌姫セリーヌ・ディオン、しかし子どもとバっバイっする時にひっつくという首の後ろのキャンディーをチェックする日々は、それ以上に彼女に幸せと人生の喜びを与えてくれるようです。

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