米ビルボード首位に返り咲いたアデル『21』、通算24週第1位獲得で全ビルボード史総合歴代第6位へ


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「Adele’s ’21’ Hits 24th Week at No. 1 on Billboard 200」Billboard

今年3月17日付米ビルボード総合アルバムランキング「Billboard 200」での首位獲得を最後に第1位からわずかに離れていた英国歌姫アデル(Adele)の2nd最新アルバム『21』が、米国時間6月13日、リリース第1週73,000セールスを記録した米カントリー界重鎮アラン・ジャクソン(Alan Jackson)の最新初登場アルバム『Thirty Miles Westを第2位に抑えて、75,000セールス(30%up)記録により、およそ2ヶ月ぶりに首位に返り咲きました。

(記事)”Alan Jackson Scores Top Debut on Billboard 200, Adele’s Back at No. 1” on Billboard

女性ソロアーティストとしては、ホイットニー・ヒューストンアルバム『ボディガード』通算20週首位獲得で打ち立てた女性歴代第1位記録を破り、米ビルボード全56年の歴史の中で首位獲得最多週歴代第1位を記録していたアデルは(»英文記事)、(現時点)今世紀最大の米ビルボード「Billboard 200」首位獲得最多週記録はもとより、今回の首位獲得により、1978年のメガヒット・サントラ『サタデー・ナイト・フィーバー』(Saturday Night Fever)、1984年のプリンス・アンド・ザ・レボリューション(Prince and the Revolution)によるサントラ『パープル・レイン』24週首位獲得記録に並び、総合歴代第9位から第6位へと大きく記録を更新しました。

初登場第1位を獲得した2011年3月12日付チャート以来、全68週にわたり、一度もトップ10圏内から外れたことは過去一度もなく、最も低くて2011年11月10日付チャートで第7位という驚異的な記録を更新し続けているアデル。

既に女性ソロアーティストとしては歴代第1位を記録しているアデルが総合歴代第1位を獲得するには、54週首位を記録した(※但し、ステレオとモノLPのチャートの合算による)1954年の歴史的サントラ『ウエスト・サイド物語』(West Side Story)に並ぶことが必要で、後およそ2倍の30週の首位獲得を要します。現在の総合歴代トップ10は以下の通り。

米ビルボード首位獲得歴代最多週総合ランキング
第1位:54週『ウエスト・サイド物語』(West Side Story)1962年
第2位:37週『スリラー』(Thriller)マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)1983年
第3位:31週『Rumours』フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)1977年
第3位:31週『南太平洋』 (South Pacific)1958年
第3位:31週『カリプソ』(Calypso)ハリー・ベラフォンテ(Harry Belafonte)1956年
第6位:24週『21』アデル 2011年
第6位:24週『パープル・レイン』(Purple Rain)プリンス・アンド・ザ・レボリューション(Prince and the Revolution)1984年
第6位:24週『サタデー・ナイト・フィーバー』(Saturday Night Fever)1978年
第9位:21週『Please Hammer Don’t Hurt ‘Em』 M.C.ハマー(M.C. Hammer)1990年
第10位:20週『ボディガード』(The Bodyguard)1992年
第10位:20週『ブルーハワイ』エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)1961年

今年862,000セールスを記録したライオネル・リッチー(Lionel Richie)の最新アルバム『Tuskegee』を第2位に抑え、現在3,520,000セールスで圧倒的な差をつけて2012年最多セールス記録アルバムにも君臨しているアデルの『21』は、全米でこれまで9,340,000セールスを売り上げ、サウンドスキャンが統計を開始した1991年以来、総合24位の最多セールス記録。

現在最多セールスを記録しているのは、1991年にリリースされた米メタリカセルフタイトルアルバムで、15,780,000セールスを記録していることが米ビルボードで報じられています。

(記事)”Adele’s ’21’ Hits 24th Week at No. 1 on Billboard 200” on Billboard

11年でのメタリカの売り上げにアデルはわずか1年半でその半分を超える勢いで迫っていることになりますが、一人の男性(※フォトグラファーのAlex Sturrockとも報じられている。»英文記事)による失恋を乗り越えるべく書き上げられたと言われるこのアルバムが果たして今後どんな記録を打ち立てるか、現代洋楽の歴史的瞬間にその注目が集まります。

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