「Bed」でのコラボから1週間と経たぬなか、アリアナ・グランデ(Ariana Grande)とニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)による新曲「The Light Is Coming」が現地時間6月20日リリース、同日ミュージック・ビデオがReebok.comにて初公開されました。同曲は、再来月8月17日にリリースを控えるアリアナ・グランデ通算4枚目スタジオ・アルバム『Sweetener』より、リード・シングル曲「No Tears Left To Cry」に続いての公開で、同アルバムのプロモーション・シングル。
これまでのアリアナ・グランデの曲調とは異なり、N.E.R.Dとリアーナ(Rihanna)による「Lemon」を彷彿とさせるアップビートなドラムと軽快なシンセの新サウンドとなる「The Light Is Coming」では、「私の姉」(Wango Tango 2018)とアリアナが呼ぶニッキー・ミナージュをヴォーカルとソングライターに迎え、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)がプロデュース。
『Sweetener』では、これまでとは異なるサウンドに挑み、試行錯誤したというアリアナ・グランデ(FADER、TIME)。ファレル・ウィリアムスによるクリエイティブな試みは、マックス・マーティン(Max Martin)らプロデュースの「No Tears Left To Cry」よりもヒップホップ色の強いダンス・トラックとなるなか、アリアナ・グランデはそのセカンド・バースで「あなたに何度もチャンスを与えても、全てあなたはぶち壊す/まるで闇のように、あなたは投げ出し/輝かせようとは全くしない」。
そしてコーラスでアリアナ・グランデは「光がやってきて、暗闇が奪った全てを元に戻すわ/光がやってきて、暗闇が奪った全てを元に戻すわ」(The light is coming to give back everything the darkness stole)。英マンチェスター自爆テロ事件後初のシングル曲「No Tears Left To Cry」に続き、そのリリックにはポジティブなメッセージを込めます。
マンチェスター自爆テロ事件以降、苦悩し、自分を責め、犠牲となったまだ小さなファンらの命に泣き続けていたというアリアナ・グランデ。『Dangerous Woman』よりおよそ2年ぶりとなるアルバム・タイトルについてアリアナは、どんなに困難な状況もそれを良くすることができるというメッセージから”Sweetener”にしたことを明かし、「試練に直面した時、座り込んで不平を口にするんじゃなくって、何かそれを美しいものにするために、立ち上がろうってね」。
「The Light Is Coming」のバックグラウンドで繰り返し男性が怒号を放っているのは、「You wouldn’t let anybody speak and instead」(あんたは誰にも話す機会を与えやしない)。この声は、2009年に開催された政治家と市民の対話集会(タウンホールミーティング)でCNNが放送したものだと報じられており、当時ペンシルベニア州選出の上院議員だったアーレン・スペクター氏に対して、オバマケアに反対する男性が(自分に話す機会が与えられなかったことを受けて)抗議している言葉をサンプルにしたものであるといいます。
このタウンホールミーティングでのやりとりはファレル・ウィリアムスのプロデュースによる「Lemon」でもサンプルとして用いられており、バスタ・ライムス (Busta Rhymes)2015年曲「Master Race」でもサンプルに使用。「Master Race」の音楽プロデューサーは、ファレル・ウィリアムス。なお、彼がなぜこのタウンホールミーティングを繰り返しサンプルに用いているのかは現在コメントされていません。
×Nicki Minaj
これまで「Bang Bang」、「Get On Your Knees」、「Side to Side」等でニッキー・ミナージュとコラボレーションしたアリアナ・グランデは、「彼女は曲を昇華してくれる」、「ラッパーとコラボする時は、とても、とても、とても大切な理由があって、彼女は毎回それを見事に実現してくれるわ」。
アリアナ・グランデの待望の最新アルバム『Sweetener』は再来月、8月17日にリリース。今月14日にリリースされたアリアナ・グランデとのコラボ曲「Bed」が収録されたニッキー・ミナージュの最新アルバム『Queen』は『Sweetener』より一週間早く、8月10日にリリースされる予定です。
※追記、25歳の誕生日を迎えた6月26日(現地時間)、「The Light Is Coming」に続いて『Sweetener』より新曲「Raindrops」をスニークピーク。「雨のしずくが空から落ちる時/私のもとをあなたが去ったその日/天使が泣いていた/泣いていた/天使が泣いていた」。また、同収録曲「God Is a Woman」についてSNSでアリアナ・グランデは、「性的な女性のエンパワーメント、そして女性はまさに全て、私たちの中に宇宙があることを歌っているわ」。