バンクーバー冬季オリンピックの公式テーマソング~海外編


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日付変わって日本時間の今日、いよいよバンクーバーオリンピック(Vancouver 2010 XXI Olympic Winter Games)がカナダ・バンクーバーで開幕しますが、開幕直前ということで明らかになっている海外のバンクーバー冬季五輪の公式テーマソングを集めてみました。

なお、気になる開会式や閉会式等のパフォーマンスは、トップシークレットとなっているようですが、日本でも報道されているように、ハイチ地震救援のため、セリーヌ・ディオンら世界の名だたるアーティスト80人以上が集結しアフリカ飢餓救済以来25年ぶりに復活することになるマイケル・ジャクソンさんらにより書かれた曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」(We Are The World)がバンクーバー冬季五輪開幕式で初披露される予定とのことです。(※追記、開会式米放送局NBC放送で放送されたフル動画はコチラでご覧頂けます。)

セリーヌ・ディオン(Celine Dion)、ブライアン・アダムス(Bryan Adams)、ラッシュ(Rush)、ニッケルバック(Nickelback)、ダイアナ・クラール(Diana Krall)、マイケル・ブーブレ(Michael Buble)、サラ・マクラクラン(Sarah McLachlan)、シャナイア・トゥエイン(Shania Twain)、アヴリル・ラヴィーン(Avril Lavigne)、ネリー・ファータド(Nelly Furtado)、アラニス・モリセット(Alanis Morissette)等世界的に有名なアーティストやバラードの巨匠デイヴィッド・フォスター(David Foster)らを多く生み出しているカナダということもあり、非常に注目ですね!

カナダCTV放送局:ニッキ・ヤノフスキー「I Believe」
“I Believe” by Nikki Yanofsky on CTV

Olympic theme song a long time in the making on CTV

バンクーバー冬季五輪の放送権を獲得したカナダ最大の民放テレビ局CTVのその公式テーマソングに起用されたのは、カナダケベック州モントリオール出身で現在16歳の天才少女ジャズ・シンガーのニッキ・ヤノフスキー(Nikki Yanofsky)による「I Believe」。重厚かつ壮麗なオーケストラを背景にニッキ・ヤノフスキーのジャンルを越えた力強く巧みな歌唱力で、限界に直面しながらも困難に立ち向かい信じる力を壮大に描いた楽曲。

【フル試聴】“I Believe” on Nikki Yanofskyカナダ公式サイト※ヘッドフォンの「Listen!」をクリック。
【試聴】“I Believe” by Nikki Yanofsky on DECCA RECORDS

※とても感動的なPV動画も公開されおりますが、CTVホームページでは現在表示できないようです。コチラのYouTube等で検索すると出てくるようです

NFL第44回スーパーボウルでのCMで放送されたこともあり、今週カナダiTunesの全カテゴリーを対象とする「トップ・ソング」部門で、キーシャやテイラー・スウィフト、レディ・ガガやブラック・アイド・ピーズらをおさえ、見事1位に輝き今カナダで最も話題となっているこの楽曲は、14度グラミー賞に輝いている音楽プロデューサー、フィル・ラモーン(Phil Ramone)とグラミー賞シンガー・ソングライター、ジェシー・ハリス(Jesse Harris)、そしてセリーヌ・ディオン(「A New Day Has Come」)やサラ・ブライトマン、ジョシュ・グローバンらの楽曲を手がけたことのあるステファン・マッキオ(Stephan Moccio)らのプロデュースによるもの。

カナダのAmazonでは全ジャンル(アルバム・シングル)の中でも現在第9位にランクインし、シングルとしては最も人気のある曲となっているようです。

※追記(2010.2.19)、バンクーバー冬季五輪開会式でニッキ・ヤノフスキーがカナダ国歌を披露、その後ニッキ・ヤノフスキーの「I Believe」が、2月27日付米ビルボード「カナディアン・ホット100」部門では先週の44位から一気に第1位へ急浮上し大きく話題となっているようです。

 

1. ニッキ・ヤノフスキー

ニッキ・ヤノフスキー日本公式サイト

英語公式テーマソングを歌うニッキ・ヤノフスキー(Nikki Yanofsky、1994年2月8日生まれ)は、2006年に開催された世界3大ジャズフェスティバルの一つ「モントリオール国際ジャズフェスティバル」(Montreal International Jazz Festival)で10万人を越える観客を前に当時12歳とは思えない歌声を披露し鮮烈なデビューを飾ったカナダケベック州モントリオール出身で現在弱冠16歳の天才少女ジャズ・シンガー。

以後世界中のジャズ・ファンから熱い注目を集め、2007年にエラ・フィッツジェラルドへのトリビュートとして行ったパフォーマンスを収録しリリースされたインディーズ盤アルバム『ニッキ・デビュー~エラへ捧げるスウィング』(Ella…Of Thee I Swing、2008)では、カナダのグラミー賞にあたるジュノ賞2009で史上最年少で2部門ノミネート(「最優秀新人賞」「最優秀ジャズ・アルバム賞」)。

ジャズ大国日本ということもあり、2009年に彼女はこのアルバムで既に日本デビューを果たしているようです。なお今年春には前述のフィル・ラモーン(Phil Ramone)プロデュースによるデビュー・スタジオ・アルバム『Nikki』をリリース予定とのことです。

【ニッキ・ヤノフスキー日本公式サイト】ニッキ・ヤノフスキー

※追記(2010.2.19)、セルフ・タイトルのデビュー・アルバム『Nikki』を4月27日にリリースすることが正式に決定。「I Believe」を手がけたフィル・ラモーン(Phil Ramone)らが制作にかかわる本作では、ジャズからブルース、R&B、POPに近いスタイルになるようです。

 

2. フランス語バンクーバー冬季五輪公式テーマソング「J’Imagine」

Annie Villeneuve Official Website

なお、公用語が英語とフランス語というカナダらしく、この公式テーマソングにはフランス語バージョン(フランス語バンクーバー冬季五輪公式テーマソング「J’Imagine」)もあり、カナダケベック州出身のポップ・シンガー、アニー・ヴィルヌーヴォ(Annie Villeneuve、1983年5月5日生まれ)によりカバーされています。アニー・ヴィルヌーヴォは、米『アメリカン・アイドル』にあたるカナダ・ケベックの人気リアリティ・オーディション番組『スター・アカデミー』(Star Académie)のシーズン1(2003)の出身者としても知られているようです。

【アニー・ヴィルヌーヴォ公式サイト】http://www.annievilleneuve.com/

※オリンピックジャケット写真の3つ目の矢印をクリックすると試聴できます。
フランス語バンクーバー冬季五輪公式テーマソング「J’Imagine」をYouTubeで検索

アメリカNBC放送局:サラ・マクラクラン「One Dream」
“One Dream” by Sarah McLachlan on NBC

オリンピックの放映権が独占的権利となっているアメリカでバンクーバー冬季五輪の放映権を獲得しているのは米三大ネットワークの一つであるNBC(National Broadcasting Company)、その公式テーマソングに起用され、NBCネットワークでの大会期間中や五輪開幕のカウントダウンに用いられるのが、カナダ出身で2度グラミー賞に輝いているシンガー・ソングライターのサラ・マクラクラン(Sarah McLachlan)の新曲「One Dream」。

サラ・マクラクランによるとこの曲は、オリンピックで各々の目標に向かい日々切磋琢磨しているアスリートにインスパイアされて書き上げられた曲とのこと。バンクーバーオリンピックのテーマソングに起用されたことについて、サラ・マクラクランは「オリンピックのセレブレーションに関わることができてわくわくしているわ。オリンピックは私が愛している故郷を世界と分かち合うことができる絶好の機会になるわ!」とコメントしているようです。

サラ・マクラクランらしい切なくも温もりのある柔らかな奥深い歌声と詩的で叙情的な旋律が神秘的に調和して、心揺さぶるエモーショナルな楽曲に仕上がっており、ファンには待望の新曲ということと相まって注目が集まっているようです。

オリンピックのテーマソングという意味では賛否両論のようですが、心深く希望に満ち溢れた力強い歌詞が印象的です。聴けば聴くほど不思議な魅力があるサラ・マクラクランらしいアーティスティックな楽曲といえそうです。

その他バンクーバー冬季オリンピック関連の楽曲
“One Dream” by Sarah McLachlan on NBC

1. チームカナダのためのチャリティ・ソング「Believe」by スージー・マクニール

PV動画はコチラのサイトで試聴できます~Visit inMusic.ca

【チャリティ・ソング「Believe」公式特設サイト】http://inmusic.ca/Bell/Believe
【バンクーバー冬季五輪カナダ公式サイト】”Inviting canadians to believe” on Vancouver 2010.com

この曲「Believe」は、米CBSのリアリティ・オーデション番組『Rock Star』シーズン1出身者でカナダのオンタリオ州ミシサガ出身のロック・シンガー・ソングライター、スージー・マクニール(Suzie McNeil、1976年10月15日生まれ)が2007年に、バンクーバー冬季五輪に向けカナダ・チームを支援するプログラム「Own the Podium 2010」のためにリリースしたチャリティ・ソング。

信じる力があればどんな困難も乗り越え夢を実現できることを謳った曲で、スージー・マクニールのデビューアルバム『Broken & Beautiful』の収録曲を、オーケストラ伴奏によりロックとクラシックの異色のコラボレーションによって壮大なスケールの楽曲に仕上げたものです。

【スージー・マクニール公式サイト】http://www.suziemcneil.ca/default.aspx
【スージー・マクニールMySpace】http://www.myspace.com/suziemcneilmusic

2. チームUSAのためのチャリティ・アルバム『Team USA Soundtrack』

チームUSAのためのチャリティ・アルバム『Team USA Soundtrack』

アルバム『Team USA Soundtrack』は、今月12日より米iTunesと米最大手電話会社AT&Tにより配信され、その収益がチームUSAに寄付されるチャリティ・アルバム。北京オリンピックの際にもテイラー・スウィフトの「Change」等含むアルバムがリリースされ話題となりましたが、今回はそのバンクーバー冬季オリンピックのために収録されたものです。既にリリースされている楽曲をオリンピック用にアレンジしたものや、バンクーバー冬季五輪のためのオリジナルPV動画が公開されている楽曲もあるようです。

収録楽曲等は以下の通りです。

アルバム『Team USA Soundtrack』

01. “Shine” by 3 Doors Down
02. “100%” by Mariah Carey
03. “The World Is Ours Tonight” by Gloriana
04. “Shook Up the World”by Puddle of Mudd
05. “Unstoppable (Olympics Mix)” by Rascal Flatts →バンクーバー冬季五輪ver最新PV動画を視聴する
06. “Wide Open (Olympics Exclusive)” by Sugarland
07. “Move Along” (Remix by Chad Hugo of The Neptunes) by The All-American Rejects
08. “In the Zone” (feat. BJ the Chicago Kid) by David Banner
09. “Rise Up” by Green River Ordinance
10. “Can’t Box Me In” by Honor Society
11. “Never Be Here Again” by Hoobastank
12. “The Finish Line” by Train

【試聴・米iTunes】”Team USA Soundtrack“ on 米iTunes

(※追記、2010.2.16)アルバム『Team USA Soundtrack』のPV動画は公開され次第、このページで更新します!
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