映画『ハンガー・ゲーム』が続編映画以外で映画史上最高のオープニング、サントラ全米ビルボード初登場第1位


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映画『ハンガー・ゲーム』米公式サイト

スーザン・コリンズ(Suzanne Collins)の大ベストセラー小説『The Hunger Gamesの待望の映画化で、劇場公開前から大きく話題を呼んでいたスペクタクル近未来バトル・ロワイアル映画『ハンガー・ゲーム』(原題:The Hunger Games)が先週23日(金)にいよいよ北米で劇場公開され、映画『トワイライト』シリーズよりも上回る劇場数で公開された同映画興行成績は約1億5,500万ドル(※約127億8,750万円)を突破。

『シービスケット』のゲイリー・ロス(Gary Ross)監督と今最も全米で注目を集める若手女優ジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence)が贈るこの映画は、昨年公開の映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(1億6,920万ドル)、映画『ダーク・ナイト』(1億5,840万ドル)に次いで、全米歴代オープニング成績第3位を記録し、シリーズ映画(続編映画)以外の映画としては、米映画史上過去最高の全米歴代第1位オープニング成績を記録しました。

(記事)”‘Hunger Games’ Sets Box Office Records” on Billboard

冷酷な独裁国家パネムが権力を振るう3000年後の近未来アメリカを舞台に、国内を12の地区に分割、毎年各地区から少年少女1人ずつを選出し、全国でテレビ中継される中、最後の1人になるまで殺し合いをさせる究極の壮大な近未来バトル・ロワイアル映画『ハンガー・ゲーム』のサウンドトラック『Hunger Games: Songs From District 12 & Beyondには、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)がザ・シビル・ウォーズ(The Civil Wars)らと共に書き下ろした、生と死と愛が交錯する切なくも深い愛が染み渡るバラードソング「Safe and Sound」(feat. The Civil Wars)が収録。

緊迫するバトル・ロワイヤルとは対照的な旋律でその心理的側面から描かれた同曲をリード・シングル曲に、先週20日(火)に全米でリリースされたサウンドトラック『Hunger Games: Songs From District 12 & Beyond』は、リリース第1週で175,000枚を売り上げ(※ニールセンサウンドスキャン調べ)、女性ソロアーティストとしては歴代最多第1位記録を更新し続けている英国歌姫アデル(Adele)の『21』、先週全米初登場第1位の歴史的快挙を飾った英ワン・ディレクション(One Direction)の全米デビュー・アルバム『Up All Night』らを抑えて、全米ビルボード総合アルバムランキング「Billboard 200」で初登場第1位を記録しました。

(記事)”Album sales: ‘Hunger Games’ becomes first soundtrack since ‘Michael Jackson’ to top chart” on EW

サントラが全米ビルボード「Billboard 200」で第1位を記録するのは、2009年にリリースされたマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)のドキュメンタリー映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』のサントラ以来およそ2年半ぶりとなる記録で、米ビルボードの歴史上、映画のサントラが過去「Billboard 200」で第1位を記録したのは同アルバムを含めてわずか16枚であることが報じられています。

(記事)”‘Hunger Games’ Soundtrack Debuts at No. 1 on Billboard 200” on Billboard

映画『クレイジー・ハート』(原題: Crazy Heart)「The Weary Kind」でアカデミー賞(アカデミー歌曲賞)を受賞する等数々のグラミー賞を受賞している米大御所ソングライターでサントラ/レコード・プロデューサー、ティー・ボーン・バーネット(T-Bone Burnett)が手がけたこのサウンドトラック『Hunger Games: Songs From District 12 & Beyond』には、テイラー・スウィフトの最新曲「Safe and Sound」「Eyes Open」の他、カントリーからは実力派美人歌姫ミランダ・ランバート(Miranda Lambert)の「Run Daddy Run」(ft. Pistol Annies)、昨年15歳にしてリメイク映画『フットルース』のサントラで驚愕の歌声を披露した注目の新星エラ・メイ・ボーエン(Ella Mae Bowen)の「Oh Come and Sing」等が収録され、昨年のリメイク映画『フットルース』のサントラに次いで、米カントリー界からも大きく注目されている一枚となっているようです。

また同サントラには、ザ・シビル・ウォーズの「Kingdom Come」、マルーン5(Maroon 5)の「Come Away To The Water」、アーケイド・ファイア(Arcade Fire)の「Abraham’s Daughter」等の注目ナンバーが収録。

今週26日(月)には米映画音楽作曲家ジェームズ・ニュートン・ハワード(James Newton Howard)による映画『ハンガー・ゲーム』サントラのスコア盤『The Hunger Games : Scoreがリリースされ、米iTunesサントラ部門では『Hunger Games: Songs From District 12 & Beyond』に次いで第2位と大きく話題となっているようです。

続編でない映画としては、全米映画史上最高のオープニングを切り、もはや社会現象となっている映画『ハンガー・ゲーム』、同映画の続編では果たしてどんな桁違いの記録を打ち出すのか注目されるところですが、気になるこの映画の日本公開は今年秋を予定しているとのことです。

※日本円は1ドル82.5円で換算。

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