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ザ・ウィークエンド、アルバム『After Hours』全米首位 今年最高の週間記録


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今月20日にリリースされたザ・ウィークエンド(The Weeknd)通算4枚目のスタジオ・アルバム『After Hours』が、今日発表の全米ビルボード総合アルバムチャート「Billboard 200」で初登場首位を獲得した(Billboard、※2020年4月4日付)。これによりザ・ウィークエンドは、4作連続で全米首位を記録。自身最高の週間記録とともに、今年最高の週間記録となった。ザ・ウィークエンドはこれまで2ndアルバム『Beauty Behind the Madness』で3週連続首位(※2015年9月19日付-10月3日付)、3rdアルバム『Starboy』で通算5週首位(※2016年12月17日付,2017年1月21日付-2月11日付)、EP『My Dear Melancholy,』で1週の全米首位(※2018年4月14日付)となっている。

全米ビルボード「Hot 100」で首位となったR&B「Heartless」(※2019年12月14日付)、世界的ヒットとなり「Hot 100」では先週第2位に浮上した80年代スタイルのシンセ・ポップ「Blinding Lights」(※2020年3月28日付)など収録している『After Hours』は初週、アルバム相当数444,000を記録(※ニールセン・ミュージック/MRC調べ)。BTS『Map of the Soul: 7』の422,000(※2020年3月7日付)を上回り、『After Hours』が現時点において2020年最高の週間記録となった。また『After Hours』は、自身の週間最高記録だった『Beauty Behind the Madness』の初週412,000(※2015年9月19日付)を上回り、ザ・ウィークエンドの週間最高記録となった。

『After Hours』の内訳では、アルバム・セールスが最も多く275,000枚を売り上げ、347,000枚だったBTS『Map of the Soul: 7』(※2020年3月7日付)に次いで、現時点で2020年第2位のアルバム売上枚数を記録。『After Hours』のストリーミングは米国内2億2070万回となり、ストリーミング換算「SEA」は163,000。またトラック換算「TEA」は6,000だった。

Billboardによると、アルバム相当数444,000となった『After Hours』は、R&Bアルバムとして、ビヨンセ(Beyoncé)の『Lemonade』が記録した初週記録653,000(※2016年5月14日付)以来となる週間最高記録。またストリーミングの再生回数で『After Hours』は、R&Bアルバムとして週間最多記録、自身の『Starboy』で記録した1億7520万回の週間記録を塗り替えた。

今週の「Billboard 200」では、2週連続で首位となっていたリル・ウージー・ヴァート(Lil Uzi Vert)の『Eternal Atake』が第2位にワンランクダウン。『Eternal Atake』のアルバム相当数は115,000で、『After Hours』が1枚も売れなかったとしてもストリーミングだけで『After Hours』が首位になっていた。

ポップ新鋭、21歳のシンガー・ソングライター、コナン・グレイ(Conan Gray)のデビュー・アルバム『Kid Krow』が初登場第5位。カリフォルニア州サンディエゴ生まれ、アイルランド人の父親と日本人の母親を持ち、幼い頃は広島県に住んでいたこともある。テイラー・スウィフトの大ファンだといい、等身大の歌詞とキャッチーなサウンドで、若い世代を中心に共感を呼び人気を集めている。また日系アメリカ人のR&Bシンガー・ソングライター、ジェネイ・アイコ(Jhené Aiko)の3rdアルバム『Chilombo』がトップ10をキープし第8位。母親が日本人の血を引いており、日本にルーツのあるアーティストの2作が、今週の「Billboard 200」トップ10に入った。

「Billboard 200」第9位には、今月20日に81歳で亡くなったアメリカの国民的歌手ケニー・ロジャース(Kenny Rogers、記事)のベスト・アルバム『The Best of Kenny Rogers: Through the Years』(2018)。代表曲「The Gambler」、「Lucille」、「Lady」、ドリー・パートン(Dolly Parton)とのデュエット曲「Islands in the Stream」など、70年代、80年代のアメリカを彩ったヒット曲の数々が収録。ケニー・ロジャースにとって、1983年にリリースされ最高第6位となった『Eyes That See in the Dark』以来の「Billboard 200」トップ10入りで、通算5枚目のトップ10。1980年には『Kenny Rogers’ Greatest Hits』で2週全米首位となった。『The Best of Kenny Rogers: Through the Years』は今週のカントリー・アルバム・チャートで首位を記録、1986年に6週で首位になった『The Heart of the Matter』以来の首位となった(Billboard)。今週の「Billboard 200」トップ10は以下の通り。「Hot 100」は明日発表される(記事)。

今週の「Billboard 200」トップ10
第1位 ザ・ウィークエンド/The Weeknd『After Hours』〈初〉
第2位 リル・ウージー・ヴァート/Lil Uzi Vert『Eternal Atake』〈-1〉
第3位 リル・ベイビー/Lil Bab『My Turn』〈-1〉
第4位 バッド・バニー/Bad Bunny『YHLQMDLG』〈-1〉
第5位 コナン・グレイ/Conan Gray『Kid Krow』〈初〉
第6位 ロディ・リッチ/Roddy Ricch『Please Excuse Me For Being Antisocial』〈0〉
第7位 ポスト・マローン/Post Malone『Hollywood’s Bleeding』〈+1〉
第8位 ジェネイ・アイコ/Jhené Aiko『Chilombo』〈-3〉
第9位 ケニー・ロジャース/Kenny Rogers『The Best of Kenny Rogers: Through the Years』〈初〉
第10位 映画『アナと雪の女王2』(Frozen II)サントラ〈0〉
※2020年4月4日付
※出典:”The Weeknd’s ‘After Hours’ Debuts at No. 1 on Billboard 200 Chart With Biggest Week of 2020” – Billboard

今週の「Hot 100」トップ10
第1位 ザ・ウィークエンド/The Weeknd「Blinding Lights」〈+1〉
第2位 ロディ・リッチ/Roddy Ricch「The Box」〈-1〉
第3位 デュア・リパ/Dua Lipa「Don’t Start Now」〈0〉
第4位 ザ・ウィークエンド/The Weeknd「Heartless」〈+12〉
第5位 ポスト・マローン/Post Malone「Circles」〈0〉
第6位 フューチャー/Future「Life Is Good」feat. ドレイク/Drake〈-2〉
第7位 ハリー・スタイルズ/Harry Styles「Adore You」〈0〉
第8位 ジャスティン・ビーバー/Justin Bieber「Intentions」 feat. Quavo〈0〉
第9位 ドジャ・キャット/Doja Cat「Say So」〈+5〉
第10位 Arizona Zervas「Roxanne」〈-4〉
※2020年4月4日付
※出典:”The Weeknd’s ‘Blinding Lights’ Hits No. 1 on Billboard Hot 100, Doja Cat’s ‘Say So’ Enters Top 10” – Billboard

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