ハリー・スタイルズ、「Golden」MVで世界遺産アマルフィ海岸を行く


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自身初の全米ビルボード「Hot 100」首位曲となったサマーヒット「Watermelon Sugar」に続いて、ハリー・スタイルズ(Harry Styles)の最新シングル「Golden」のミュージック・ビデオが公開された(現地時間2020年10月26日)。黄金の輝きを歌うソフトロック「Golden」は、全米首位となったセカンド・アルバム『Fine Line』のオープニング・ソング。ハリー・スタイルズが再び現実を忘れさせる開放感溢れるバケーションへと連れ出す。

(バース1)「目を開けると、黄金、黄金、黄金/じっと、一心不乱に、願う、その光へ僕を連れ戻してくれないか/わかっている、僕には眩しすぎると/絶望し、打ち拉がれ、だからあなたは空で僕を待っている/僕の肌を小麦色にし/あなたは黄金に眩しく輝く」(コーラス)「あなたは黄金に眩しく輝く/僕は正気を失う、あなたが恐れる気持ちはわかる/ハートが砕けるのだから」

ドリーミーな秘境へと誘う「Golden」のミュージック・ビデオはベン・ターナー(Ben Turner)とゲイブ・ターナー(Gabe Turner)の兄弟が監督を務め制作。トンネルを抜けると、世界で最も美しい海岸と呼ばれるイタリア南部の風光明媚な世界遺産アマルフィ海岸を疾走する。スタイリッシュなファッションで魅せる一方、家々が建ち並ぶ急峻な崖の眼下には、エメラルドから紺碧に染まっていく海が広がり、地球のエネルギーに満ちた岩肌の断崖、緑豊かな木々に囲まれた美しい大自然にその歌声を響かせる。

舞台となったアマルフィ海岸は一説によると、ギリシア神話のヘラクレスが激しく恋に落ちたニュンペー(精霊)、アマルフィの名に由来する。屈強な英雄ヘラクレスと花冠をのせる可憐な精霊アマルフィは一見すると真逆だったが、二人は深く愛し合い永遠を思い描く幸せな日々を暮らしていた。しかしそんな二人に突如悲劇が襲いアマルフィが亡くなってしまう。突然の死にヘラクレスは深く嘆き悲しみ涙を流し続けた。再びヘラクレスがその強さを取り戻したのは、あることを心に決めた時だった。

世界中を旅し、アマルフィの亡骸を埋める場所を探し続けたヘラクレスは、大地と海が出会う地上で最も美しい場所を発見し足を止める。アマルフィの魂のように透き通る幻想的な紺碧の海は神秘を纏い、大地は色とりどりの穏やかな大自然に溢れ、険しい岩の崖は力強さを宿し、大空からはいつまでも太陽の光が降り注ぐ祝福された場所だった。その海岸近くにアマルフィは安らかに眠り、後にこの地はアマルフィと名付けられ、世界中の観光客たちを魅了する。

最後にヘラクレスはヘスペリデスの園から持ち出した香り高いレモンの種を植えたという。この淡い黄金色のレモンは現在アマルフィ・レモンと呼ばれ、辺りはアマルフィのような爽やかで甘美な香りに包まれた。ここはヘラクレスにとって、精霊アマルフィが永遠に生き続ける場所だった。そんな二人の力強いラブストーリーが語り継がれる地に、歌は余香と潤いを帯びて燦々と輝く。

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