妙にかっこいいクリスマス・キャロル~新星歌姫エル・サムディオ(Elle Zamudio)「What Child is This」


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クリスマス・ソングといえば、華やかで煌びやかに歓び溢れるものや、聖なる夜に響き渡る心温まるものなど、どこか温かいぬくもりと歓びを感じさせてくれるものです。そして聖母マリアの膝元に眠るキリストの誕生を称えるこのクリスマス・キャロル「What Child is This」(御使いうたいて)もそうしたクリスマス・ソングの代表的なナンバーです。

間違いなく「しっとりと心に沁みるクリスマス・ソング・トップ10」に入るであろうこのクリスマス・キャロル、感動ぷるぷる覚悟で再生すると…、「ダン、ダダン」とまるで空前のスケールで贈る感動と衝撃の戦争スペクタクル巨編のようなイントロが流れ、字幕には次の文字が映し出されます。

ヘロデ大王――(エデンの園でイヴを誘惑し禁断の木の実を食べさせた)蛇の子孫――、
Herod, who was the seed of the serpent,

彼は、ジーザス・クライストを滅ぼすことを決意した(※)。
ダビデ王の息子、神の子、
was determined to destroy Jesus Christ
the son of David, the son of God,

世界の王、そして救世主であるジーザス・クライストを。
the King and Savior of the world.

しかしこれだけは言えよう、全てのヘロデ大王の企ては失敗に終わったということを。
But let me assure you, all Herods fail.

聖書の神、
The God of the Bible,

自らの意志の信念に従い、全てを成し遂げる神は、
who works out all things in accordance
with the councel of his own will,

決して屈することはない。
always wins.

※新約聖書のマタイによる福音書によると、救世主の誕生を恐れたヘロデ大王が二歳以下の幼児を大虐殺させたとの記載がある。

そう字幕が流れ終わると、闘う戦士の如く漲る圧倒的な迫力であのしっとりキャロルを全力で歌い上げます。

Facebookをベースに新たに設立されたクリスチャン・ミュージックのニュー・レーベル「Jesus Daily Group」が、クリスチャン・ミュージック界に送り込む期待の新星歌姫エル・サムディオ(Elle Zamudio)が歌うこのクリスマス・キャロル「What Child is This」(御使いうたいて)は、先月「Jesus Daily」がリリースしたクリスマス・アルバム『An e-POP Christmas』収録のシングル曲。既にFacebookで1000万人以上もの支持者を集める「Jesus Daily」が米人気ロック・バンドクリード(Creed)、パラモア(Paramore)をマネージメントしていたことでも知られるジェフ・ハンソン(Jeff Hanson)、そしてクリスチャン・ミュージック界最高権威のダヴ・アワード(Dove Award)受賞シンガー・ソングライターゲイリー・チャップマン(Gary Chapman)と共に、Facebookより新たなスタイルで放つ渾身のクリスマス・ソングは、そのミュージック・ビデオがYouTubeで配信されると全くの無名ながら瞬く間に話題となり、CCMとしては異例の注目を集めているようです。

自身初めてとなるこの曲で、クリスマス・キャロルながら早くもその圧倒的な力強い歌声で重厚な存在感を放っているエル・サムディオ、クリスチャン・ロック・シンガーとしてこれからの活動が非常に楽しみなアーティストの一人と言えそうです。

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