ザ・ナショナル（The National）のアーロン・デスナー（Aaron Dessner）とボン・イヴェール（Bon Iver）のジャスティン・ヴァーノン（Justin Vernon）からなるインディー・フォーク・バンド、ビッグ・レッド・マシーン（Big Red Machine）が2021年7月2日、テイラー・スウィフト（Taylor Swift）とコラボした新曲「Renegade」（Apple Music, Spotify, Amazon）をリリースし、そのミュージック・ビデオを併せて公開した。
「Renegade」（邦題：レネゲイド）は、セルフタイトルのデビュー・アルバム(2018)に続くビッグ・レッド・マシーンのニュー・アルバム『How Long Do You Think It’s Gonna Last?』の第3弾先行シングルとなっている。
アーロン・デスナー、ジャスティン・ヴァーノンがテイラー・スウィフトと組むのは、テイラー・スウィフトの8thアルバム『folklore』(2020年7月)及び9thアルバム『evermore』(2020年12月)以来となる。アーロン・デスナーは『folklore』、『evermore』の共同プロデューサー／コー・ライターで、『folklore』は2021年3月に開催された第63回グラミー賞授賞式で主要部門「年間アルバム賞」を受賞し、テイラー・スウィフトは「年間アルバム賞」を3度受賞した史上初の女性アーティストとなった。
またジャスティン・ヴァーノンは、『folklore』の「Exile」をテイラー・スウィフトとコー・ライトしヴォーカルでコラボレーションしている他、『evermore』のタイトル・トラックをコー・ライトしヴォーカルでコラボレーション。今回の「Renegade」は、こうしたジャンルの枠を超えて刺激し合う音楽家同士の友情から自然に生まれた楽曲で、実験的な試みと自由な創造性により生まれた共作となっている。
今回のコラボについてアーロン・デスナーは次のようにコメントしている。「私たちが昨年『folklore』と『evermore』を作っている間、テイラーと私はビッグ・レッド・マシーンの曲をいつか一緒にやってみようと何度か話しました。友人との音楽作りは自然に生まれるもので、ビッグ・レッド・マシーンの始まりと成長もそうでした。そうして”Renegade”が生まれたのです。この曲は『evermore』が終わった後に私たちが書いた曲で、これはビッグ・レッド・マシーンの曲だと私たちは気づき始めました」。
「初めてテイラーのヴォイス・メモを聴いた時に彼女の歌詞に衝撃を受けました。今も聴く度に心を揺さぶられます。そしてジャスティン・ヴァーノンがさらに極上のものへと高め、ブライス・デスナーのストリングスとJason Treutingのドラムによって一層高められました。この歌の情感とサウンドはまさに『How Long Do You Think It’s Gonna Last?』のハートとなっています。テイラーがその素晴らしい才能を分かち合い続けてくれて大変感謝しており、私たちは今後も共に音楽を作り続けていくことができればと思っています。」
またテイラー・スウィフトは今回のコラボについて自身のSNSで次のようにコメントしている。「アーロン・デスナーと一緒に音楽を作れるなんて信じられません。アーロンと出会い、考えすぎずに音楽を作る彼の自由な創造性の世界に導かれました。彼の精神の寛大さと謙虚さは、彼の人生の至る所に流れ、だからこそ多くのアーティストが彼のコラボレーション・プロジェクト=ビッグ・レッド・マシーンに参加するチャンスに飛び込むのです。」
そのニュー・アルバム『How Long Do You Think It’s Gonna Last?』にはコラボレーターとして、アネ・ミッチェル（Anaïs Mitchell）、フリート・フォクシーズ（Fleet Foxes）、Ilsey（Ilsey Juber）、Naeem、シャロン・ヴァン・エッテン（Sharon Van Etten）、 リサ・ハニガン（Lisa Hannigan）、シャラ・ノヴァ（Shara Nova）、La Force（Ariel Engle）、ベン・ハワード（Ben Howard）、ディス・イズ・ザ・キット（This Is the Kit）らが参加。テイラー・スウィフトは、「Renegade」に加えて収録曲「Birch」でもコラボしている。『How Long Do You Think It’s Gonna Last?』は2021年8月27日にリリースされる。
