ザ・ウィークエンド、新曲「Take My Breath」で新章幕開け


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ザ・ウィークエンド(The Weeknd)が今日、「夜明けがやってくる」と題したティーザー映像(YouTube)などで予告していた新曲「Take My Breath」Apple Music, Spotify, Amazon)をリリースし、そのミュージック・ビデオを併せて公開した。ザ・ウィークエンドの新章を開く「Take My Breath」は、2020年に世界を席巻したアルバム『After Hours』に続く、通算5作目のアルバム(※タイトル、リリース日未発表)の第1弾シングル。

今年5月開催の米ビルボード・ミュージック・アワードで最多10冠となったザ・ウィークエンドは、2020年に世界で最もヒットした曲「Blinding Lights」(記事)で「Top Hot 100 Song」部門を受賞した際、スピーチで「『After Hours』が終わり、夜明けがやってくる」と予告した。

その黎明を告げる1stシングル「Take My Breath」では、ドナ・サマー(Donna Summer)の「I Feel Love」(’77)を彷彿とさせるインパクトのあるシンセリフから幕を開け、そのコーラスで「夢中にさせて/永遠に、babe」。高揚感のあるレトロなディスコ・サウンドと官能的な歌声で”天にも昇る”熱情的な関係を描く。

「Save Your Tears」を手がけたLA出身の映像監督デュオCliquaによるミュージック・ビデオでは、酸素吸入器で息を分かち合い、クラブのダンスフロアで文字通り「息を奪う」ほど夢中になり踊る過激な男女を描く。首を絞め合う結末を迎えるこの映像は、米IMAXシアターで映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(原題:The Suicide Squad)の上映前に放映される予定だったが、光過敏性てんかんの症状を引き起こす可能性があるフラッシュライトのシーンが含まれることから中止になったとVarietyが報じた。

「Take My Breath」のリリースに先駆け、ザ・ウィークエンドは2021年8月3日、「Take My Breath」の一部をBGMにした東京オリンピック2020のUSAトラック&フィールド・チーム女性スター選手のプロモを公開。限界を超えて挑むオリンピック選手たちの情熱と不屈の精神を描く。

GQカバーストーリーのインタビューでザ・ウィークエンドはニュー・アルバムについて「ずっと俺が作りたいと願っていたアルバムだ」とコメント。2021年のグラミー賞で1部門もノミネートされなかったことを受けて、今後グラミー賞の選考対象になるための申請を行わない意思を表明しているザ・ウィークエンドはグラミー賞について「興味がない」。「より良い作品を作っていくが、それはグラミーのためじゃない。自分自身のためだ」。

アルバムの成功の定義を聞かれ、ザ・ウィークエンドは「どんなアルバムでもそうだが、特にこのアルバムで成功と言えるのは、次の作品を作りたいとワクワクするアルバムを世に出すことだ。次のプロジェクトを作りたいという興奮があったのなら、それは俺にとって成功したアルバムだ。俺はずっとこれを続けていきたい。たとえ俺が異なった媒体、異なった表現方法のものを始めたとしても、そこには音楽がある。音楽から離れたりはしない」。

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