息を呑む美しさ、ラナ・デル・レイ×ザ・ウィークエンド最新コラボ曲「Lust for Life」


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60年代シャングリラスから夢幻的協奏へ

ハリウッドサインの/Hに登る/この奪いし時間の中/世界は私たちのもの/ここには誰もいない/私たち二人きり/私を熱くさせて/永遠の7月のように」。栄光と挫折、繁栄と衰退が目紛しく渦巻くハリウッドを眼下に、静かに流れる二人の時間。そのサンタモニカ丘陵の頂きに、シャングリラス「I Can Never Go Home」のヴァイブ漂うサウンドとともに絡み合う二人の幻想的な響きが流れます。

現地時間今週4月19日、米シンガー・ソングライター、ラナ・デル・レイ(Lana Del Rey)の最新5thスタジオ・アルバム『Lust for Life』のタイトル・トラックでグラミー賞受賞シンガー・ソングライター、ザ・ウィークエンド(The Weeknd)とのコラボレーション曲となる最新曲「Lust for Life」 Amazon | iTunes )がMistajam’s BBC Radio 1番組にて初公開され、シングル・リリースされました。

リリックとは対照的にハリウッドサインのHは、夢を追う者の若き死をリスナーに想起させる。5月22日「Lust for Life」ミュージック・ビデオが公開(追記)。

ラナ・デル・レイの感傷的な郷愁漂う美しい歌声で、60年代の風が吹くハリウッドサインへと誘うと、ジャンルを越えるエイベル・テスファイ(Abel Tesfaye)の研ぎ澄まされた繊細なファルセットと溶け合う囁きの協奏とともにノスタルジーと色情揺蕩う世界へ。

“Lust for Life”
Written by Lana Del Rey, Rick Nowels, Abel Tesfaye, Max Martin
日本語訳歌詞

(バース1)
ハリウッドサインのHに登る
この奪われし時間の中
世界は私たちのもの
ここには誰もいない
私たち二人きり
私を熱くさせて
永遠の7月のように

(リフレイン)
私たちは運命を司りし者だから
私たちは自らの魂を導きし者
何物も私たちを引き離すこときできない
私たちは黄金なのだから、黄金なのだから
そして…

(プリ・コーラス)
脱ぎ去って、脱ぎ去って
脱ぎ去って、全ての服を
脱ぎ去って、脱ぎ去って
脱ぎ去って、全ての服を
脱ぎ去って、脱ぎ去って
脱ぎ去って、全ての服を
人は言う、善き人ばかり若くして亡くなると
そんなはずはない
だってこんなにも最高に楽しんでいるのだから
今夜こんなにも最高なのだから

(コーラス)
そして命への渇望、強く駆られる思い
そして命への渇望、強く駆られる思い
私たちを生かし続けて、生かし続けて
私たちを生かし続けて、生かし続けて
そして命への渇望、強く駆られる思い
そして命への渇望、強く駆られる思い
私たちを生かし続けて、生かし続けて
私たちを生かし続けて、生かし続けて

今この瞬間に生きる若き二人の永遠の愛の謳歌と、生命の切望を謳う「Lust for Life」。そのリリックとは対照的に「Born to Die」の如く刹那的な宿命の寂寥感が漂う中、それと反比例するように、静かに二人の生命が躍動し合いその美しさが上昇していきます。

ザ・ウィークエンド2ndスタジオ・アルバム『Beauty Behind the Madness』(2015年8月)収録曲「Prisoner」、3rdスタジオ・アルバム『Starboy』(2016年11月)収録曲「Stargirl Interlude」に続いて、ザ・ウィークエンドとの3度目のコラボレーションとなる同曲では、古き良きアメリカのヴィンテージな響きで魅了するラナ・デル・レイと、「クラブナイトのニヒリズム」(SPIN誌)的なザ・ウィークエンドの一見相反する絶妙なケミストリーで再びリスナーを魅了。「まさしく天国のような響きだわ」、「目を閉じると、天使のような歌声で魂が天上へ舞い上がるよ」、「なんでだろ、すっぽんぽんになっているんだが」などその魅惑的な響きに驚きと称賛、そのカタルシスへの声が次々に寄せられます。


最新アルバム『Lust for Life』で最初に制作された同曲について、「普段私は立ち戻って再び編集し直したりすることはあまりないのだけど、この曲は何度も戻ったわ」とDAZED誌に語るラナ・デル・レイ。スウェーデン音楽プロデューサーのヒットメーカー、マックス・マーティン(Max Martin)のアドバイスによりバースをコーラスに変え、シャングリラス(Shangri-Las)のエレメントを加え、ハーモニーのレイヤーを重ねることで「ついに大満足」な楽曲になったことを明かします。

ラナ・デル・レイは同曲についてレトロなサウンドではないがシャングリラスに大きな影響を受けているとDAZED誌のインタビューで語る。

ラナ・デル・レイのアルバム収録曲としては、今回自身初となるコラボレーション曲となる「Lust for Life」。その同曲がタイトル・トラックとなることについて、「タイトル・トラックをコラボレーション・ソングにするのはちょっとおかしいかもしれないわね。でも本当にこの楽曲が大好きなの」と、同アルバム2ndシングル曲へのその強い想いを語ります。

全米ビルボード総合アルバム・チャート「Billboard 200」で初登場第2位、全英アルバム総合チャート初登場第2位を記録した他、世界各国で大ヒットを記録した前作『Honeymoon』よりおよそ2年。ファンへの愛も込められていると自身が明かすシングル曲「Love」をリード・シングル曲とするラナ・デル・レイの待望の最新5thスタジオ・アルバム『Lust for Life』は今年中にもリリース予定。ジョン・レノンの次男ショーン・レノン(Sean Lennon、小野太郎)とのコラボレーション曲「Tomorrow Never Came」も収録されることが報じられています。

(記事)”Lana Del Rey: wild at heart” on DAZED
(参考)”Lana Del Rey’s ‘Lust for Life’: Everything we know about her new album” on USA Today

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