コーチェラ2020、10月に延期が決定


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アメリカでの新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ツアー、イベント、音楽フェスなどの中止・延期が相次ぐなか、アメリカ最大級の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル2020」(Coachella Valley Music and Arts Festival 2020)の延期が今日、主催者Goldenvoiceより正式に発表された(現地時間3月10日発表)。カリフォルニア州インディオで来月2週にわたり予定されていたコーチェラ(2020年4月10日-12日、4月17日-19日)は、今秋10月9日-11日、10月16日-18日に延期される。また姉妹フェスのカントリー・フェス「Stagecoach Festival 2020」の延期も併せて発表され、来月から今秋10月23日-25日へ延期が発表された。

文書でGoldenvoiceは、「リバーサイド郡及び地元保健医療局の方針により、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の懸念からコーチェラとStagecoachの日程を、残念ながら変更せざるを得ません」。「不透明な状況の中での決断ですが、我々はゲスト、スタッフ、そしてコミュニティの安全と健康を第一に考えています」。これまで購入されたチケット全ては、10月の日程に変更され、キャンセルする場合の払い戻し方法は、今週13日までに購入者に通知されるという。

今回の日程延期による出演者の変更については現在明らかにされていないが、当初予定されていたコーチェラのヘッドライナーはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)、トラヴィス・スコット(Travis Scott)、フランク・オーシャン(Frank Ocean)。また発表されていた主な出演アーティストは、ラナ・デル・レイ(Lana Del Rey)、カーリー・レイ・ジェプセン(Carly Rae Jepsen)、カルヴィン・ハリス(Calvin Harris)、ルイス・キャパルディ(Lewis Capaldi)、チャーリーXCX(Charli XCX)、キム・ペトラス(Kim Petras)、リル・ナズ・X(Lil Nas X)、ロディ・リッチ(Roddy Ricch)、ビッグ・ショーン(Big Sean)、ローレン・デイグル(Lauren Daigle)ら。昨年のコーチェラでは、観客およそ250,000人が集まった。

カリフォルニア州は先週、新型コロナウイルスによる初の死者が出たことを受けて非常事態宣言を出しており、コーチェラの開催地であるリバーサイド郡では現地時間3月9日時点で6人の感染が報告。そのうち4人がコーチェラ・バレーの病院で治療または自宅隔離となっている(Desert Sun)。アメリカ全体では、現地時間3月10日時点で新型コロナウイルスの感染者数は1,000人を超え、そのうち少なくとも31人が亡くなっている(ニューヨーク・タイムズ紙)。一方、アメリカでの今シーズンの季節性インフルエンザの感染者数は、CDCによると昨年10月から先月までにおよそ4500万人となり、およそ46,000人が亡くなっているとワシントン・ポスト紙は報じている。

新型コロナウイルスの影響により、これまでテキサス州オースティン開催の音楽・映画・テクノロジーの大規模イベント「サウス・バイ・サウスウエスト」(South by Southwest、SXSW)、マイアミ開催のダンス音楽フェス「ウルトラ・ミュージック・フェスティバル」(Ultra Music Festival)などの中止が発表されていた。

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