ディズニー・スターや豪華アーティストらが集結、毎年その規模を拡大している米ラジオ・ディズニー(Radio Disney)主催の音楽祭「ラジオ・ディズニー音楽アワード」(Radio Disney Music Awards)。「ニコロデオン・キッズ・チョイス・アワード」(Nickelodeon Kids’ Choice Awards)と対をなす米ディズニー最大級音楽アワード「2017ラジオ・ディズニー音楽アワード」(2017 Radio Disney Music Awards)が、現地時間先週29日(土)、米ロサンゼルス、マイクロソフト・シアターにて開催されました。
ファンから選ばれたディズニー・スターのサブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)とソフィア・カーソン(Sofia Carson)、そしてカントリー新星ケルシー・バレリーニ(Kelsea Ballerini)らが司会を務め開催された同音楽祭では、今年から最高栄誉賞となる「アイコン賞」(Icon Award)が誕生。
そのディズニー史上初の最高栄誉音楽賞に、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)が輝き、通常のゴールデン・ミッキーのトロフィーとは異なる、特注クリスタル版アーディ(Ardy)が贈られました。
世界のポップ界を牽引し、アーティストを含め世界中の人々に影響を与えその時代を築いた35歳のポップ・アイコンを称えるため、アーティストらがブリトニー・スピアーズの世界的ヒット曲のメドレーを披露。
“ピーターパン”のケルシー・バレリーニがそのギターとともに「Oops!…I Did It Again」でキックオフすると、ヘイリー・スタインフェルド(Hailee Steinfeld)が「Circus」を、そしてブリトニーに扮するミニスカートで登場したソフィア・カーソンが「…Baby One More Time」をカバーし会場を盛り上げます。
そして妹ジェイミー・リン・スピアーズ(Jamie Lynn Spears)がサプライズで登場し、姉の「Till The World Ends」を披露すると、歓喜に溢れるブリトニー・スピアーズ。
「ブリトニー!ブリトニー!」のコールの中、会場のボルテージが最高潮となるなか妹からその賞を授与されたブリトニーは、「とっても素晴らしい栄誉だわ。史上初めてのアイコン賞に選んで頂き、心からラジオ・ディズニーに感謝の意を申し上げます。…、私のキャリアを通じてして下さったサポート、それは本当に私にとって大きな意味のあるものだわ。そしてファンのみんな、あなたたちはものすっごく最高よ!」と、ラジオ・ディズニー、ファンらに感謝の気持ちを述べると、「私の人生の愛、私の息子Jaden(10歳)とPreston(11歳)、あなたたちは私が生きる理由だわ、本当に心から愛しているわ」と会場にいる息子たちにその思いを伝えます。
ケルシー・バレリーニ
ファン投票型で2億8千300万票を集めた今回のラジオ・ディズニー音楽賞では、「最優秀グループ賞」(Best Group)、「ファン熱狂賞」(Fiercest Fans)を受賞したフィフス・ハーモニー(Fifth Harmony)と、「カントリーお気に入りアーティスト賞」(Country Favorite Artist)、「カントリーお気に入り楽曲賞」(Country Favorite Song)を「Peter Pan」で受賞したケルシー・バレリーニが最多タイ2冠に。
「最優秀女性アーティスト賞」(Best Female Artist)には、アリアナ・グランデ(Ariana Grande)、「最優秀男性アーティスト賞」(Best Male Artist)には、1Dのナイル・ホーラン(Niall Horan)、「年間最優秀楽曲賞」(Song of the Year)には、ショーン・メンデ(Shawn Mendes)「Treat You Better」、「最高に笑顔になる曲で賞」(Best Song That Makes You Smile)には、ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)「24K Magic」が輝きました。
ライブ・パフォーマンス
約2時間にわたる同音楽祭では、名だたるアーティストらによる16を越えるパフォーマンスで会場を盛り上げます。「最高にハマった曲で賞」(Best Crush Song)にノミネートされていたヘイリー・スタインフェルドがその楽曲「Starving」と先週リリースしたばかりの最新シングル曲「Most Girls」を披露。
そしてディズニー映画『モアナと伝説の海』のメドレーでその声優を務める女優アウリイ・クラヴァーリョ(Auli’i Cravalho)とアレッシア・カーラ(Alessia Cara)が「You’re Welcome」と主題歌「How Far I’ll Go」を披露し、RDMAなディズニー・モーメントに。
またヒット曲のソングライターから世界的ヒット・シンガーへのスターダムを駆け上ったジュリア・マイケルズ(Julia Michaels)がその楽曲「Issues」で、女性のハートをエモーショナルに歌い上げます。
元ディズニー・スター、マイリー・サイラスの妹ノア・サイラス(Noah Cyrus)がDJマシュメロ(Marshmello)リミックス版「Make Me (Cry)」を披露。
そしてサブリナ・カーペンターが自身最高のヒット曲「Thumbs」でミュージック・ビデオの世界をそのステージで再現し会場を沸かせます。
他の主なパフォーマンス・ライブでは、当時12歳にして「次なるテイラー・スウィフト」と全米を席巻、2016年米NBC『アメリカズ・ゴット・タレント』覇者となり、今回「最優秀新人賞」(Best New Artist)を獲得したグレース・ヴァンダーウォール(Grace VanderWaal)が「I Don’t Know My Name」を、そしてケルシー・バレリーニが最新シングル曲「Yeah Boy」のカントリー・ソングを披露。
またダヴ・キャメロン(Dove Cameron)、ソフィア・カーソンらによる今年夏公開予定のディズニー・チャンネル・オリジナルTV映画『ディセンダント2』(原題:Descendants 2)の主題歌「Ways to Be Wicked」が冒頭で紹介され、会場を埋め尽くすキッズ、ティーンらを沸かせます。
ヒーロー賞
ハイライトシーンの一つとなる特別賞「ヒーロー賞」(RDMA Hero Award)では、2015年に1型糖尿病の研究・教育活動を行う非営利団体Beyond Type 1を立ち上げ支援するニック・ジョナス(Nick Jonas)が受賞。
特別賞クリスタルのアーディのトロフィーを受け取ったニック・ジョナス(Nick Jonas)は「自分にとってのヒーローについて考え始めた時、それはマントを纏ったヒーローでも悪から街を守るヒーローでもない。本当のヒーローは、何かの形で世界を変えている人、良い世の中にしている人、僕の人生に影響を与えてくれた人」、「それが僕にとって一日一日のヒーロー」、それが自身の父、母、兄弟であることを明かすと、自らの家族にその感謝の気持ちを捧げます。
「僕たちは皆、世界を変え、より良い場所にする力を持っているんだ。一日一日が、ヒーローになり得る機会。助けを必要としている人に親切であること、情熱を見つけること。何かに夢中になり、何かの形で声にすること。それが世の中を変えていくんだ」、13歳で1型糖尿病を患いその病と闘う24歳は、次を担っていくその子供たちにその思いを込めます。
(※追記、2017年5月24日)なお、2017ラジオ・ディズニー音楽アワードの全模様映像(約1時間40分)が日本向けにも配信開始となりました。