グラミー賞受賞6度に加え、これまで数々の未曾有の記録を樹立してきた22歳の米カントリー・ポップ・シンガー・ソングライターが、洋楽史にまた新たな歴史を刻んだようです。
自身のラッキー・ナンバーとなる今月13日に世界が注目する中、YouTubeのライブ・チャット・イベントで公開した米テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の最新アルバム『Red』のリード・シングル曲「We Are Never Ever Getting Back Together」が、米音楽業界関係者の当初の予想(※450,000〜500,000配信数)を遥かに大きく上回り、リリース第1週で623,000ダウンロード配信数を記録し(※Nielsen SoundScan調べ)、米ビルボード「デジタル・ソング」部門初登場第1位を記録(※2012年9月1日付)したことが先ほど米ビルボードより報じられました。
iTunes等で今月14日(火)にデジタル・リリースされ、ニールセン・サウンドスキャン集計最終日19日(日)までに記録した「We Are Never Ever Getting Back Together」の623,000配信数は、今年最高のデジタル・セールス記録。
※(2012.9.1追記)「We Are Never Ever Getting Back Together」ミュージック・ビデオ公開
リリース第1週デジタル・セールス記録としては、2011年2月26日付チャートで448,000セールスを記録したレディー・ガガ(Lady Gaga)の「Born This Way」の記録を抜き、女性アーティストとして洋楽史上最高のデジタル・リリース第1週記録を樹立しました(※もっとも、火曜日にリリースしたテイラー・スウィフトが6日間集計に対して、レディー・ガガの場合は金曜日リリースのため3日間の集計)。
さらに、同配信数記録は、週間デジタル・セールス記録としても、2010年1月9日付チャート(クリスマス・ウィーク)で最高記録610,000配信数を記録したケシャ(Ke$ha)の「TiK ToK」を抜き、女性アーティストして洋楽史上最高の週間デジタル・セールス記録を樹立。
また、同配信数記録は、2009年2月28日付米ビルボード「デジタル・ソング」部門初登場第1位を記録したフロー・ライダー(Flo Rida)の「Right Round」に次いで週間デジタル・セールス総合第2位の記録となっていることが米ビルボードにより報じられています。
週間デジタル・セールス・トップ10
636,000配信数 フロー・ライダー「Right Round」(2009.2.28)
623,000配信数 テイラー・スウィフト「We Are Never Ever Getting Back Together」(2012.9.1)
610,000配信数 ケシャ「TiK ToK」(2012.1.9)
559,000配信数 ブルーノ・マーズ (Bruno Mars)「Grenade」(2011.1.8)
542,000配信数 ゴティエ(Gotye ft. Kimbra)「Somebody That I Used To Know」(2012.4.28)
521,000配信数 ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)「Boyfriend」(2012.4.14)
509,000配信数 レディー・ガガ「Born This Way」(2011.3.5)
509,000配信数 ケイティ・ペリー(Katy Perry)「Firework」(2011.1.8)
493,000配信数 マルーン5(Maroon 5 ft. Wiz Khalifa)「Payphone」(2012.3.5)
467,000配信数 フロー・ライダー「Low」(2008.1.12)
(記事)”Official: Taylor Swift’s ‘Never’ Song Sells 623,000; Sets Female Digital Record” on Billboard
2012年2月6日に325,000セールスにより最高リリース第1週記録を記録した「Today Was a Fairytale」、2009年1月10日(クリスマス・ウィーク)に360,000セールスにより最高週間セールスを記録した「Love Story」を、およそ2倍と遥かに大きく上回るセールスで自身最高記録を塗り替えたテイラー・スウィフトの最新曲「We Are Never Ever Getting Back Together」は、注目の米ビルボード総合シングル曲ランキング「Hot 100」で先週の初登場第72位(※2012年8月25日付)からランクを急上昇させ、悲願の自身初となる「Hot 100」第1位を達成。
「You Belong With Me」(2009)、「Today Was a Fairytale」(2010)で第2位、「Mine」(2010)、「Love Story」(2008)で第3位と、これまで「Hot 100」で第1位獲得までには至らなかったテイラー・スウィフトは、2011年米ビルボード・ウーマン・オブ・ザ・イヤーをはじめ、「Billboard 200」、「Hot Digital Songs」、「Hot 100 Airplay」、「Mainstream Top 40」、「Hot Country Songs」、「Top Country Albums charts」などに加えて、「Hot 100」第1位という称号を「Never」により初めて手にしました。
(記事)”Taylor Swift Scores First Hot 100 No. 1” on Billboard
#1 on Billboard’s Hot 100!!?! This has been the most amazing week. I can’t believe how incredible you guys are. (Jumping up and down)
— Taylor Swiftさん (@taylorswift13) 8月 22, 2012
これを受けてテイラー・スウィフトは自身のツイッター、facebookで「ビルボード「Hot 100」で第1位!!?!今までの私の人生の中で最も素晴らしい週だわ。どんなにみんなが信じられないほど素晴らしい人たちであるか、言葉に出来ないわ。(ジャンプ&ダウン)」とコメント。
2年ごとのリリースを目標とし、3rdアルバム『Speak Now』に続いて4thアルバム『Red』のリリースが迫る中、同アルバムプロモーションのためにテイラー・スウィフトは、来月9月6日に米LAステイプルズ・センターにて開催される音楽祭「MTVミュージック・ビデオ・アワード2012」(2012 MTV Video Music Awards、VMAs)授賞式で、同リードシングル曲「We Are Never Ever Getting Back Together」のライブ・パフォーマンスを初めて行う予定であることが報じられています。
(記事)”Taylor Swift to Perform, U.S. Olympics Gymnastics Team to Present at MTV VMAs” on The Hollywood Reporter
カントリーからポップ・サウンドへの傾斜とともに、別れると言った後も「愛している」と言い、態度を変える元彼に「絶対に絶対に絶対に、ヨリなんか戻したりしないから」と強い口調で放つ、テイラー・スウィフトの新しい姿で魅せる「We Are Never Ever Getting Back Together」は、実際に交際した元恋人との関係を描いたものであるとテイラー・スウィフトは明かしていますが、その「元彼」が果たして誰であるかについては、現在言及しておらず、米メディアでも大きく話題となっているところです(※ちなみに、楽曲に挿入されている会話は、レコーディング中に元彼がボイス・メールに残したものについてテイラーが話している実録のものと報じられている、»英文記事)。
男としては何とも男らしくない姿が描かれているこの曲、そんな中、元恋人のジョー・ジョナス(Joe Jonas)は、先日米エンタメサイト「E! Online」でのインタビューで「いや、俺じゃないよ、というの俺たちはやり直そうとしていないからだ」と笑顔でコメント。
(記事)”Taylor Swift’s Latest Breakup Tune: “It’s Not About Me,” Says Joe Jonas” on E! Online
残るは…、(消去法から外していいかは別として)、最有力候補とも報じられているジェイク・ジレンホール(Jake Gyllenhaal)(»英文記事)他、テイラー・ロートナー(Taylor Lautner)、ジョン・メイヤー(John Mayer)、コード・オーバーストリート(Chord Overstreet)、ウィル・アンダーソン(Will Anderson)と候補が挙がっているようですが(»英文記事)、そんな憶測が飛び交う中、「MTVミュージック・ビデオ・アワード2012」のプロモーション動画で、ついに「男らしくない男」に男らしく名乗り出る者が(»英文記事)。
「マジで、テイラー、俺のこと曲にするのやめてくれよ」と鬼の形相のケヴィン・ハート(Kevin Hart)。
「この曲は全くあなたのことじゃないわよ」とテイラー・スウィフトが落ち着いて”誤解”を解こうとするものの、ケヴィン・ハートは「俺、VMAの司会やるんだぞ、俺にとって重要な夜なんだ、それを何だ、わたくし例のテイラー・スウィフトの元彼です、みたいな感じで行くってのか」と怒りの剣幕。
「あなたのことじゃないわよ。あなたとは一度だけ2年前にお会いしているけど。5分だけ。」
「おぉ、それは嘘だね。嘘だね。これが2年前に一度だけ会っただけの関係といえるかね」となぜか証拠写真を差し出すケヴィン・ハートに、「誰かの体にあなたの写真をフォトショップで加工しただけじゃない」とテイラー・スウィフト。
「フォトショップも上出来といえないわね」と言うと、「お前はフォト博士かよ、俺の他に誰かと付きっていたのか!?」とさらに怒りを増すケヴィン・ハート。「傷ついたね(怒)」とケヴィン・ハートがバタンと部屋を出ていくと、「何が起こったのかしら」とテイラー・スウィフトが唖然に。
ちなみにその証拠写真の元の写真はジェイク・ジレンホールとテイラー・スウィフトの実際のツーショットというシニカルなものとなっているようです(»英文記事)。
同「MTVミュージック・ビデオ・アワード2012」授賞式には、テイラー・スウィフトの他、新曲をリリースしているピンク(Pink)、アリシア・キーズ(Alicia Keys)、グリーン・デイ(Green Day)をはじめ、明日に重大発表を控えているワン・ディレクション(One Direction)らがパフォーマンスに登場することが報じられています。
「新しい方向性」のアルバムのリード・シングル曲で、自身最高の記録とともに歴史的記録で好発進を切ったテイラー・スウィフト、その待望の4thアルバム『Red』は再来月米国時間10月22日にリリースされる予定です。
※「Hot 100」でリリース第2週、「デジタル・ソング」部門でリリース第1週と扱いが異なるのは、集計期間の相違に起因。セールス記録の集計期間は月曜日から日曜日、ラジオ・プレイの集計期間は水曜日から火曜日。13日(月)にラジオ公開され「ラジオ・ソング」部門で初登場第25位を先週記録していた「Never」は、セールス記録とラジオ・プレイに基いてランキングされる「Hot 100」で同ラジオ・プレイにより、第72位にランクインしているものと思われます。
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