全米の若者の間で公開前から異例の話題を呼んでいる米版バトル・ロワイアル・近未来ファンタジー映画『ハンガー・ゲーム』(原題:The Hunger Games)、そのサウンドトラック第1弾として先月リリースされたテイラー・スウィフト(Taylor Swift)フィーチャリングザ・シビル・ウォーズ(The Civil Wars)のオリジナル新曲「Safe and Sound」(※映画『ハンガー・ゲーム』サウンドトラック『Hunger Games: Songs From District 12 & Beyond
』収録)は「泣ける!」と大反響を呼び、人気YouTubeシンガーをはじめ、世界各国から数多くのアマチュア・アーティストらによるカバー動画がYouTubeに次々に投稿されています。
そうしたなか、映画『ハンガー・ゲーム』のファンサイトではそのカバー動画の人気投票が現在グローバルに(ひそかに)開催中。
Coverd by Aria Clemente
トップ3が激戦となる中、現在わずかな差でトップに躍り出ているのが、寂寥感漂うウクレレの音色と透き通る美しすぎる歌声で聞く人を虜にするフィリピン出身の現在16歳のアリア・クレメンテ(Aria Daniella Clemente)のカバー動画。
演技、歌、ダンス、モデル、楽器演奏などのジャンルでそのタレントの世界一を決する世界初で世界唯一のインターナショナル・コンペティション、毎年ハリウッドで開催されることからも「ハリウッドのオリンピック」とも言われる「The World Championships of Performing Arts 」(WCOPA)の2007年度ジュニア・シンガー部門で見事優勝を果たし、現在フィリピンで女優としても活躍するアリアは、愛用のウクレレとともにYouTubeで様々なカバーを配信。
このカバーを聞いた人から続々とコメントが寄せられ、「このカバーを聞いて泣きそうになってしまったよ。テイラー・スウィフトのバージョンよりもずっとエモーショナルだ」「オー・マイ・ゴッド…君の歌声…なんて繊細で可愛いのだろう…」「とても信じられないくらいすばらしい!映画『Safe and Sound』のツイッターのつぶやきは本当だったよ。今まで聞いた中で最も素晴らしいカバーだ」「オリジナルよりも好きいい!」「なんて天使の歌声なんだっ!」と絶賛の声が届けられているようです。
Coverd by Lanette Perry
その後をわずかな差で追うのが、え、あれ?テイラー・スウィフト?と一瞬思ってしまうかもしれない歌声・容姿ともにテイラー・スウィフトにそっくりなカナダ出身の現在19歳のシンガー・ソングライター、ラネット・ペリー(Lanette Perry)によるカバー。
「テイラー・スウィフトにそっくり!しかも歌声もテイラー・スウィフトそっくりだわ!」「やられた!最初テイラー・スウィフトだと思ったわ!」「彼女はテイラー・スウィフトです。」「君の歌声はまさにファーギーと神の声をあわせた歌声だ」「この動画をクリックしたのは、テイラー・スウィフトだと思ったからよ、でもあなたは最高に素晴らしいわ!」「なんていいバスタブなんだ」「いや実はテイラー・スウィフトかもしれぬ。テイラー・スウィフトもこんな感じだったと思う。」などなど、思わずテイラー・スウィフト?と思ってしまうほど似ている!との数々のコメントが寄せられているようです。
クリスティーナ・ペリー(Christina Perri)の「A Thousand Years」のカバーではこれまた驚くほどクリスティーナ・ペリーにそっくりな歌声で披露するラネットですが、3年前から作詞作曲も行っている彼女は、昨年11月にオリジナルソング「Until I’m Found」をリリース。
まだまだYouTubeでは知名度はそれほど高くないものの、現在第3位の強豪を抑え現在第2位をキープしています。
Coverd by Megan Nicole & Tiffany Alvord
クリスティーナ・グリーミー(Christina Grimmie)や双子姉妹メーンガン&リズ(Megan and Liz)らとともに、今YouTubeで不動の人気を獲得している最もキュートで「アツい」YouTubeシンガー、メーガン・二コール(Megan Nicole)とティファニー・アルボード(Tiffany Alvord)がデュエットでカバーしたカバー動画が現在第3位のひそかな接戦を繰り広げています。
単純にYouTube動画再生回数から人気投票を決するとすれば、現在怒濤の130万再生回数(※両者のチャンネルでの動画合計再生回数)を突破しているこのYouTube最強コンビによるカバーに追随することは難しいかもしれません。
Coverd by TeraBrite
YouTube大人気ファミリー動画チャンネル、シェイタード(SHAYTARDS)のあのイントロ(動画)で一躍YouTube人気バンドとなった米カリフォルニアのバンド、テラブライト(TeraBrite)によるパンク風カバーが第4位に。
2009年にD.J. Monopoliと女性ヴォーカリスト、サブリナ(Sabrina Abu-Obeid)から結成されたテラブライトによるポップ・パンク風カバーは、普段ポップ・パンクを聞かないリスナーからも支持を集め、現在YouTubeでは25万動画再生回数を突破。
カバーを超えもはやオリジナルの域に達する「かっこよくて美しい」このカバー、心にしみるリリックはなんのその、サン・タードの路上ブレイクダンスが始まるかも?
Coverd by Freak Morice
オーストラリアブリスベン出身の10代の5人兄弟姉妹からなるファミリー・バンド、フリーク・モリース(Freak Morice)による美しい歌声で魅せる堅実なカバーが第5位にランクイン。
オーストラリアの人気番組『Australia’s Got Talent 2011』や『Toasted TV』にも登場し、現在YouTubeで数々のカバー曲を配信するほか、オリジナル曲をリリースしているフリーク・モリース、残念ながら今回のカバーでは妹との美しいハーモニーを聞くことができませんが、オーストラリアYouTubeで絶大な人気を集める彼らがカバーする動画は現在およそ16万再生回数を記録しており、ランキングでは第6位以下とは大きな差を付けているようです。
映画『ハンガー・ゲーム』のファンサイトではこれらのカバー動画を含む10のカバー動画がノミネート、今月末にその投票が締め切られます。
激戦のトップ3は果たしてどんな追い込みをみせるか、天使のウクレレ少女か、そっくりすぎるテイラー・スウィフトか、はたまたYouTube最強コンビかぁぁぁ!!!、シェイタードの一言「ヘイ、ガイズ、チェック・イット・アウト」でパンクが圧勝するかもしれないこのラフさ満点のバトル、ランキングはさておき、ノミネートされている美しいカバー動画の数々はYouTube洋楽フリークには大注目のカバー動画といえそうです。
なお、『シービスケット』のゲイリー・ロス(Gary Ross)監督が『ウィンターズ・ボーン』の注目の若手女優ジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence)と共に贈るこの映画『ハンガー・ゲーム』は、今日からちょうど二ヶ月後、2012年3月23日全米公開予定です。また、サウンドトラック『Hunger Games: Songs From District 12 & Beyond』(※スコア盤『Hunger Games: Score
』)は3月20日リリース予定です。
(記事)『テイラー・スウィフト、映画『ハンガー・ゲーム』サントラ収録の最新曲「Safe and Sound」をリリース』