テイラー・スウィフト、再録版『Fearless』今年の最高記録で全米首位


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自身初のグラミー賞受賞に導いたセカンド・アルバム『Fearless』(邦題:フィアレス)を再レコーディングしたテイラー・スウィフト(Taylor Swift)のアルバム『Fearless (Taylor’s Version) 』が、今日発表の米ビルボード総合アルバムチャート「Billboard 200」で2021年最多の週間記録で初登場首位を獲得した(Billboard、※2021年4月24日付)。既にリリースされている自身のアルバムを再レコーディングしたアルバムが「Billboard 200」で首位となるのは、『Fearless (Taylor’s Version) 』が初となる。また9作目の「Billboard 200」首位を獲得したテイラー・スウィフトは、『folklore』、『evermore』、『Fearless (Taylor’s Version) 』の3作首位を8ヶ月2週間で達成し、12ヶ月以内に3作首位を獲得した史上初の女性アーティストなった。

2021年4月7日にRepublic Recordsからリリースされた全26曲収録の『Fearless (Taylor’s Version) 』には、2008年にリリースされたオリジナル『Fearless』の13曲、プラチナ・エディション(2009)のボーナス・トラック6曲、シングル「Today Is a Fairytale」(2010)に加えて、マレン・モリス(Maren Morris)との「You All Over Me (Taylor’s Version) (from the Vault)」、キース・アーバン(Keith Urban)との「That’s When (Taylor’s Version) (from the Vault)」の豪華コラボ曲を含む未発表曲6曲を収録。

MRC Dataによると『Fearless (Taylor’s Version) 』は初週、4月15日までにアルバム相当数291,000ユニットを記録した。内訳ではアルバム・セールスが179,000枚、ストリーミングは1億4,298万回再生でそのアルバム相当数(SEA)は109,000ユニット、トラック売上数から換算したアルバム相当数(TEA)は3,000ユニットとなった。

1. 2021年の最高週間記録
初週291,000ユニットを記録した『Fearless (Taylor’s Version) 』は、これまで今年の最高週間記録となっていたモーガン・ウォレン(Morgan Wallen)の2ndアルバム『Dangerous: The Double Album』の265,000ユニット(※2021年1月23日付)を上回り、 2021年の最高週間記録となった。

2. 女性カントリー・アルバムの最多週間ストリーミング記録
また初週のストリーミングで1億4,298万回を記録した『Fearless (Taylor’s Version) 』は、ブレンダ・リー(Brenda Lee)のクリスマス・アルバム『Rockin’ Around the Christmas Tree: The Decca Christmas Recordings』が保有していた女性カントリー・アルバムの最多週間ストリーミング記録(4,467万回再生、※2021年1月2日付)を上回り、 女性のカントリー・アルバムとして過去最多の週間ストリーミング記録となった。男性を含めると、モーガン・ウォレンの『Dangerous: The Double Album』が週間2億4,018万回再生(※2021年1月23日付)でカントリー・アルバムの最多週間ストリーミング記録となっている。

3. 2021年の最多週間売上
『Fearless (Taylor’s Version) 』は初週に179,000枚を売り上げ、2021年にリリースされたアルバムとしてはモーガン・ウォレンの『Dangerous: The Double Album』(74,000枚、※2021年1月23日付)を上回り、2021年最多の週間売上となった。

また2021年におけるアルバム売上枚数ランキングでは、『Dangerous: The Double Album』がこれまでに218,000枚を売り上げ第1位、『Fearless (Taylor’s Version) 』が初週記録の179,000枚で第2位にランクインした。続いて第3位には、114,000枚売り上げているキャリー・アンダーウッド(Carrie Underwood)のゴスペル・アルバム『My Savior』。テイラー・スウィフトの8thアルバム『folklore』が第4位(111,000枚超)、9thアルバム『evermore』が第5位(111,000枚弱)となり、テイラー・スウィフトのアルバムがトップ5に3作ランクインした。

4. 女性最短で2作/3作首位
今回テイラー・スウィフトは、初登場首位となった『evermore』(※2020年12月26日付)から4ヶ月で首位となり、『folklore』(※2020年8月8日付)と『evermore』(※2020年12月26日付)で記録した首位2作の女性最短記録(4ヶ月2週間)を塗り替えた。男性を含めると、フューチャー(Future)が5thアルバム『Future』(※2017年3月11日付)と6thアルバム『HNDRXX』(※2017年3月18日付)で連続首位を記録している。

またテイラー・スウィフトは、『folklore』(※2020年8月8日付)、『evermore』(※2020年12月26日付)、『Fearless (Taylor’s Version) 』(※2021年4月24日付)の3作首位を8ヶ月2週間で達成し、12ヶ月以内に3作の首位を獲得した史上初の女性アーティストなった。

世界各国のチャート

これまでに『Fearless (Taylor’s Version) 』は、全英アルバム・チャートOfficial Charts、※2021年4月22日付)をはじめ、オーストラリアARIA、※2021年4月19日付)、ニュージーランドアイルランドスコットランドのチャートで初登場首位を獲得した。イギリスでは、『folklore』(※2020年7月31日付)、『evermore』(※2020年12月18日付)に続く首位となり、259日で3作の全英首位を獲得。これによりザ・ビートルズ(The Beatles)が5thアルバム『Help!』(’65)、6thアルバム『Rubber Soul』(’65)、7thアルバム『Revolver』(’66)の首位で保有していた3作首位の最短記録(364日)を今回テイラー・スウィフトが塗り替えた。

テイラー・スウィフトはBig Machine Label Group時代の6作──デビュー・アルバム『Taylor Swift』(2006)、2ndアルバム『Fearless』(2008)、3rdアルバム『Speak Now』(2010) 、4thアルバム『Red』(2012)、5thアルバム『1989』(2014)、6thアルバム『Reputation』(2017)──を再レコーディングすることを発表しており、本作はその第1弾となっている。

今週の「Billboard 200」トップ10
第1位『Fearless (Taylor’s Version) 』Taylor Swift / テイラー・スウィフト〈初〉
第2位『The Best of DMX』DMX〈+71〉
第3位『Justice』Justin Bieber / ジャスティン・ビーバー〈-2〉
第4位『Dangerous: The Double Album』Morgan Wallen / モーガン・ウォレン〈0〉
第5位『SoulFly』 Rod Wave〈-2〉
第6位『Positions』Ariana Grande / アリアナ・グランデ〈+11〉
第7位『After Hours』The Weeknd/ザ・ウィークエンド〈-1〉
第8位『Destined 2 Win』Lil Tjay〈-3〉
第9位『Shoot for the Stars Aim for the Moon』Pop Smoke / ポップ・スモーク〈-2〉
第10位『Future Nostalgia』Dua Lipa/デュア・リパ〈-1〉
※2021年4月24日付
※出典:”Taylor Swift’s Re-Recorded ‘Fearless’ Album Debuts at No. 1 on Billboard 200 Chart With Year’s Biggest Week” – Billboard

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