ワン・ディレクション、全米デビューアルバム『Up All Night』で洋楽史上初の記録へ


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Billboard

英オーディション番組『The X Factor』シーズン7(2010年)でサイモン・コーウェル(Simon Cowell)の強力なサポートのもと誕生した現在世界でジャスティン・ビーバー以来の大旋風を巻き起こしている英5人組ボーイズ・バンド、ワン・ディレクション(One Direction)が、来週、新たな洋楽史上初の記録を刻むこととなるかもしれません。

米音楽業界関係者の話によると、米国時間今週13日にワン・ディレクションが全米でリリースした全米デビューアルバム『Up All Night』(※英国盤は『Up All Night』)が、今週13日(火)から集計の締め切りとなる18日(日)までに160,000枚から180,000枚のセールスを記録することが予想されており、 米ビルボード総合アルバムランキング「Billboard 200」初登場第1位となる可能性が出てきていることが、米ビルボードのニュースにて報じられました。

コールド・プレイ(Coldplay)、ビートルズ(Beatles)、スパイス・ガールズ(Spice Girls)などイギリス出身のグループがそのアルバムで「Billboard 200」で第1位を獲得することはあるものの、現時点で全米デビュー・アルバムとして初登場第1位を記録した英グループはおらず、もし同アルバムが初登場第1位となれば、歴史上初めての記録となるとのこと。

もっとも、現在通算22週「Billboard 200」第1位を記録し、米ビルボード史上最多となる「Billboard 200」第1位の週の記録を更新し続けている(※但し、先ほど発表の3月24日付ではボス、ことブルース・スプリングスティーンの通算17枚目となるスタジオアルバム『Wrecking Ball』に首位を譲り第2位)英歌姫アデル(Adele)の『21』が150,000枚から160,000枚のセールスが予想されているため、アデルがそのワン・ディレクションの新記録を阻止する可能性も示唆されています。

(記事)”One Direction Aiming for Historic No. 1 on Billboard 200 Chart” on Billboard

いずれにしても、アデルが洋楽史上の記録を更新するか、あるいは、ワン・ディレクションが洋楽史上初めての記録を生み出すか、というイギリス同士の一騎打ちとなっているのは興味深いところです。

もっとも、アメリカのボスがその両者を食い止めるかもしれませんブルース・スプリングスの『Wrecking Ball』(国内盤『レッキング・ボール(初回生産限定盤)』)が、先ほど発表の3月24日付「Billboard 200」で初登場第1位を記録、今週11日の全英アルバムチャートでも初登場第1位を記録し、現在アメリカ・UKチャートの”ボス”となっているようです。

(記事)”Bruce Springsteen Is Boss of U.K. Charts” on Billboard

The Wanted英公式サイト

なお、米FOX人気青春ミュージカルドラマ『Glee/グリー』でカバーされて以来、人気が爆発し、現在その「Glad You Came」が米ビルボード総合シングル曲ランキング「Hot 100」第4位人気を急浮上させている英5人組ボーイズ・バンド、ザ・ウォンテッド(The Wanted)の全米デビューアルバムが来月24日に全米でリリースされる予定。

(記事)”The Wanted Vs. One Direction: A Boy Band Cheat Sheet” on MTV

既に2010年に本国イギリスでデビューし、イギリスでのデビュー・アルバム『Wanted』で全英チャート第4位、2ndアルバム『Battleground』は全英チャート第5位を記録、ワン・ディレクションとは対照的なバッド・ボーイズ・スタイルのイギリスのグループが全米で”指名手配”となりさらに全米を盛り上げることになりそうです。

吹き荒れるイギリス勢が数々の洋楽史を塗り替えている中、来週はワン・ディレクションのランキングが注目されるところです。

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