「One World: Together at Home」全米TV視聴者数2070万人超、寄付金137億円超える


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COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の最前線で尽力する世界各国の医療従事者らへの支援を目的としたレディー・ガガらによる米チャリティー・コンサート番組『One World: Together At Home』が現地時間4月18日土曜日夜、2時間にわたって生放送された。ABC、CBS、NBCなど米25以上のネットワークで放送され、全米TV総視聴者数2074万人を記録したことが発表された(※ニールセン調べ、現地時間4月20日発表)。土曜日の夜の番組としては、NFLの試合を除いて今シーズン最多のTV視聴者数を記録(Deadline)。音楽番組としては、今年1月開催の第62回グラミー賞授賞式のTV視聴者数1870万人を上回った。なお2074万人の数字には、ストリーミングなどオンラインで視聴した人数は含まれていない。

WHO(世界保健機関)とGlobal Citizen主催によるコンサート「One World: Together At Home」は、オンラインでライブ配信された6時間のプレイベント、それに続く2時間のTVスペシャル番組からなり、寄付金は総額で1億2790万ドル(約137億円)以上を集めた。そのうち、5510万ドル(約59億2100万円)がWHOの「COVID-19連帯対応基金」に送られ、7289万ドル(約78億3280万円)が地域コミュニティの支援にあてられる(※現地時間4月19日、Global Citizen発表)。

TV番組のライブ・パフォーマンスのハイライト・シーンでは、(登場順に)レディー・ガガはチャールズ・チャップリンの映画『モダン・タイムス』(’36)曲で知られるナット・キング・コール(Nat King Cole)のスタンダード・ナンバー「Smile」(’54、邦題:スマイル)。ポール・マッカートニー(Paul McCartney)は、ザ・ビートルズ(The Beatles)の「Lady Madonna」(’68、邦題:レディ・マドンナ)。ショーン・メンデス(Shawn Mendes)とカミラ・カベロ(Camila Cabello)は二人でピアノの前に座りルイ・アームストロング(Louis Armstrong)の「What a Wonderful World」(’67、邦題:この素晴らしき世界)。リゾ(Lizzo)はサム・クック(Sam Cooke)の「A Change Is Gonna Come」(’64)。ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)は自身の「You Can’t Always Get What You Want」(’69)をメンバーが遠隔で披露。ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)は、ブロードウェイ・ミュージカル『Funny Girl』(’64)よりバーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)の「People」。ジョン・レジェンド(John Legend)とサム・スミス(Sam Smith)は、ベン・E・キング(Ben E. King)の「Stand by Me」(’61、邦題:スタンド・バイ・ミー)を遠隔でデュエット。テイラー・スウィフト(Taylor Swift)はがんと闘う母親のために書いた「Soon You’ll Get Better」(2019)をピアノ弾き語りで披露。最後にイタリアのアンドレア・ボチェッリ(Andrea Bocelli)とカナダのセリーヌ・ディオン(Céline Dion)がその「The Prayer」(’99)を、アメリカのガガ、ジョン・レジェンド、そして中国のピアニスト、ラン・ラン(Lang Lang)と遠隔コラボし、医療従事者への感謝とともに、団結を呼びかけ世界の平穏への祈りを捧げた。

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