フォレスト・ブラック 珠玉のバラード「If You Love Her」に止まぬ反響


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結婚式の日、教会に響くバラードが反響を呼んでいる。カナダ出身、現在LAを拠点に活動するシンガーソングライター、フォレスト・ブラック(Forest Blakk)が2020年9月にリリースしたシングル「If You Love Her」Apple Music, Spotify, Amazon)。同曲のストリーミング再生回数は、既に世界6,700万回超を記録している(※2021年4月9日発表時点)。アメリカのiTunes売上チャートでは、同曲は総合第5位、ポップ部門で第2位を記録。米Billboardチャート「急上昇アーティスト・チャート」(Emerging Artists Chart)にランクインしBillboardチャート・デビューを果たすなど、同曲は彼のブレイクスルー・ソングとなった。

リリースに併せて公開された「If You Love Her」のシネマティックなミュージック・ビデオは、動画再生回数510万回を超え、感動・涙の声が次々に寄せられている。ミュージック・ビデオは新型コロナウイルスのパンデミックのなか、豊かな大自然が広がるアイルランドで撮影。短編映画などで数々の賞を受賞しているアイルランドの映画監督ジェームズ・フィッツジェラルド(James Fitzgerald)が「Where I First Found You」のMV(2017)に続いて、珠玉のバラードに魔法をかける。結婚式が行われた教会のシーンから幕を開けるその美しい映像では、ある父娘の絆の物語を繊細にも力強く描く。

(イントロ)「これを君へ/もし彼女が君にハートを捧げるのなら、傷つけてはいけない/君の両腕を、彼女が安らげる場所にしてくれ/彼女は君の人生で最高の人になるだろう」

(バース1)「いつも彼女は厄介を起こす/眠りながら/そして彼女は抱き締めるのが好き/シーツの中で/彼女はポップ・ソングが大好き/そして踊ることも、くだらないTVも/それだけじゃない」、「彼女はラブレターが大好き、赤ちゃんも/そして贈り物をするが好き/彼女はなかなか受け入れない/褒め言葉を/彼女は家族全員を愛する/そして友達も全て/だからもし彼女が君を受け入れるのなら」

(コーラス)「これを君へ/もし彼女が君にハートを捧げるのなら、傷つけてはいけない/君の両腕を、彼女が安らげる場所にしてくれ/彼女は君の人生で最高の人になるだろう/彼女は君を愛するだろう、君が彼女を愛するのなら」

「全ての世界が崩れ落ちるように感じる時/そばにいて、そうすれば乗り越えられる/彼女は君の人生で最高の人になるだろう/彼女は君を愛するだろう、そうやって彼女を愛するのなら」

(バース2)「キスは情熱を込めて/愛情を込めて/彼女の髪を撫でて/彼女が悲しんでいる時はいつも/そして彼女が忘れていたら/自分の美しさを/何度も伝えてあげて/そうすれば彼女は絶対に忘れない」

(コーラス)「幸せにしてやってくれ/もし彼女が君にハートを捧げるのなら、傷つけてはいけない/君の両腕を、彼女が安らげる場所にしてくれ/彼女は君の人生で最高の人になるだろう/彼女は君を愛するだろう、君が彼女を愛するのなら」

「全ての世界が崩れ落ちるように感じる時/そばにいて、そうすれば乗り越えられる/彼女は君の人生で最高の人になるだろう/彼女は君を愛するだろう、そうやって君が彼女を愛するのなら」、「全ての世界が崩れ落ちるように感じる時/そばにいて、そうすれば乗り越えられる/彼女は君の人生で最高の人になるだろう/彼女は君を愛するだろう、そうやって彼女を愛するのなら」、「彼女は君を愛するだろう/そうやって愛するのなら/彼女は君を愛するだろう/そうやって愛するのなら」

「全ての世界が崩れ落ちるように感じる時/そばにいて、そうすれば乗り越えられる/彼女は君の人生で最高の人になるだろう/彼女は君を愛するだろう、そうやって彼女を愛するのなら」

父親にとっても娘にとっても人生で特別な日。教会で娘のウェディングドレス姿を誇らしく見守る父親は、手を取り娘を連れ出す。積もる話に胸を弾ませながら、深い霧に包まれた神秘的な森を訪れる二人。広大な草原を車で走り抜けると、二人はその思い出の場所に辿り着く。目を合わせ微笑む父親、娘は幼い頃に目に焼き付けた父親の姿を見つめ、ずっとそばにいた父親と最後のお別れをする。父親は粉々になり風の中に消え、その想いと願いだけが教会に鳴り響く。

「If You Love Her」はApple Music、Spotifyのプレイリストなどでも取り上げられ、フォレスト・ブラックは、AmazonMusicのブレイクスルー・アーティスト、YouTube Musicの急上昇アーティスト、そして米People誌の「2021年注目の才能ある急上昇アーティスト」の一人として特集された。反響を受けて、メーガン・トレイナー(Meghan Trainor)を迎えたリミックス「If You Love Her (feat. Meghan Trainor)」Apple Music, Spotify, Amazon)を2021年4月9日にリリース。メーガン・トレイナーがフォレスト・ブラックにDMで「あなたの大ファンだわ!」と送ったのをきっかけにコラボが実現したという。

深い愛が綴られた「If You Love Her」。しかしそれはフォレスト・ブラックの傷心から生まれた曲だった。カナダのモントリオールに生まれ、ジャマイカで育った彼は小学生の頃、自分はジャマイカ人だと思っていたといい、ジャマイカは彼にとって第二の故郷だとカナダのラジオ番組107.5 Kool FMで語る。少年時代は薬物中毒の母親と暮らし、義理の父親は麻薬の売人だった。その義理の父親が逮捕され刑務所に入ると、フォレスト・ブラックはオタワの路頭に迷い、15歳でホームレスとなった。

フォレスト・ブラックは当時を振り返り「私は祖母に電話して頼んだんだ、”すごくしんどくて、よかったら家に泊めてもらえない?”って。15歳の青年がそうしたことを頼むのは、すごく恥ずかしかった。自分で生きていかなければならないと頑張っていたから」。彼はバックパックを背負い、ゴミ袋に入れた2つの荷物を持って鉄道で向かい、モントリオールに住む祖母に温かく迎え入れられた。そんな彼の人生を変えたのは、ある日祖母からもらった一本のギターだった。当時弾き方も知らなかったが、ギターを手にすると自分の葛藤や言葉にできない感情を音楽にし、のめり込んでいった。

イーグルス(EAGLES)の「Desperado」などクラシカルなロックの影響を受けながら曲を書き続け、21歳の時にカルガリーに引っ越した彼はバンドを結成し、何千もの観客を魅了し活躍するが数年後に解散。後にフォークの要素を強めたソウルフルな音楽スタイルを確立していく。やがて彼の「Love Me」がアトランティック・レコードのA&R部門を率いるピート・ガンバーグ(Pete Ganbarg)や当時ワーナーブラザーズ・レコード(現:ワーナー・レコード)の副社長だったセイモア・スタイン(Seymour Stein)の目にとまり、2015年にアトランティック・レコード(Atlantic Records)とレコード契約を果たした。

不運に思えた数々のことが、振り返ると特別な瞬間に繋がっていることに気づいたとフォレスト・ブラックは語る。それは「If You Love Her」についても同じだった。彼はこの曲を聞いた人々から「”私の親が亡くなり、あなたの歌詞を通じて両親が私に話しかけているように感じる”といった声や、”私のウェディングソングにしたい”という声を聞いてきたよ」、「私は一つの視点からこの曲を書き、そして今様々な解釈がある歌になった、とてもクレイジーで素晴らしく思っている」とコメント。「If You Love Her」が生まれたのは、彼が長い間交際していた人と別れ、”強烈な心の痛み”に苛まれている時だった。

「この歌は、傷つきながらもその関係、そのパートナーを称えたいという願いからインスパイアされた曲」とフォレスト・ブラック。「私たちは運命の関係じゃなかった。でも君の幸せを心から願い、そして君の次の人がうまくいってくれるよう願っている、そう歌っている曲なんだ」。「If You Love Her」はスティーブ・ソロモン(Steve Solomon)とフォレスト・ブラックが共同プロデュース/コー・ライトした。「スタジオに入り、ギターを手に取ると、この歌が自然と溢れ出てきた」、「完全に無防備で、マイクに泣き崩れそうになっていたよ。完成する頃には、そのメッセージを送ることができたように心の中で強く感じ、可能な限り最も純粋で正直な感情を捉えることができたように感じたよ」。

ホームレスだった10代の疎外感・孤独感を振り返り、自分が「誰からも相手にされない存在のように感じていた」というフォレスト・ブラックは、音楽家として陽の当たらない場所に光を当てる使命感を見出す。「長い間、私は自分の価値がわからないでいた。ギャングスターになるものだと思っていたよ、そういう場所に生まれたからね」。「私が音楽を始めたのは、自分が心地よいと感じるからだった。そして人々も心地よくなる音楽だと知り、自分の人生に意味が生まれたように感じたよ」。「必ずしも全ての物語が、美しいお城から生まれるわけじゃないことを知ってもらえる手助けになったらと願っている。完全な空虚から生まれる物語だってある。でも必ずそこから成長していくチャンスがある。その痛みの上に世界を築くことも、不可能なんかじゃない」。愛に満ちたその歌もまた、そうした痛みの上に築かれた。

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