前作『Lover』よりわずか1年、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)が現地時間7月23日朝に通算8枚目となるスタジオ・アルバム『Folklore』(フォークロア、ダウンロード版 / Spotify)をサプライズで発表し、その日の深夜にリリース(現地時間7月24日)。併せて収録曲「Cardigan」のミュージック・ビデオが公開された。およそ2年ごとにリリースしていたテイラー・スウィフトとしては異例のサプライズ・リリースとなったが、リリース月日の各数字を足すと彼女のこだわりが現れる。
テイラー・スウィフトは自身のSNSで、「今夏に予定していた多くがキャンセルになったけど、予定していなかったことが実現。それは私の8枚目のアルバム『Folklore』。サプライズ🤗今日の深夜に新作アルバムをリリースするわ。私の思いつきや夢、恐れ、物思いの全てを注ぎ込んだ曲集になっているわ」。『Folklore』が異例のリリースになった理由についてテイラー・スウィフトは、新型コロナウイルスのパンデミックの中で気づかされたことが理由だといい、「これまでの私ならいつこのアルバムをリリースするか、完璧なタイミングを考えすぎていたかもしれない。でも今回のことがあり、人生では何が起こるかわからないということに気づかされたわ」、「私の直感だった、自分の愛するものを作るのであれば、そのまま世に出すべきだって。不確実性の中でそれが私にできること。みんなを心から愛しているわ」。
(バース1)「ヴィンテージのTシャツ、最新の携帯/石畳にハイヒール/若い時は何も知らないと思われる/宝石の笑顔、黒のリップ/みだらな政治/若い時は何も知らないと思われる」(コーラス)「でもあなたのことはわかってた/あなたのリーバイスで踊りながら/街灯の下で酔って/あなたのことはわかってた/私のトレーナーの中に触れる/Baby、キスで癒やして」、「そして自分が/誰かのベッドの下にある古びたカーディガンのように感じた時/あなたは私を羽織り言った、私があなたの一番だと」
幻想的な深い森に迷い込んだテイラーが魔法のピアノを弾くミュージック・ビデオは、テイラー自身が監督・脚本を務め制作。「全ての撮影は、医療検査官の指導の下で全ての人がマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを保って撮影しました。私も自分でヘアメイク、スタイリングしたわ😂」(SNS)とテイラー。
湧き出るイマジネーションにペンを走らせファンタジー、歴史、記憶の世界に入っていく『Folklore』は、テイラーが新型コロナウイルスのアイソレーションのなかで書きレコーディング。テイラーにとって「音楽の家族」だというジャック・アントノフ(Jack Antonoff)が『1989』、『Reputation』に続いてプロデューサー/ソングライターに加わっている他、今回新たに米インディー・ロックバンド、ザ・ナショナル(The National)のAaron Dessnerがプロデューサー/ソングライターに参加。『Folklore』の全16曲中11曲をAaron Dessnerがテイラー・スウィフトとリモートで書き上げ、前作のエレクトロポップから一転、ブルージーなザ・ナショナルの音楽性に色濃く影響を受けながら、自身のルーツであるストーリーテリングのカントリーや、インディー・フォークの要素が加わる深みのある詩的な曲集で新たな姿を見せる。『Folklore』にはボン・イヴェール(Bon Iver)とコラボした「Exile」を収録。『Folklore』のトラックリストは以下の通り。
『Folklore』トラックリスト
1. the 1
2. cardigan
3. the last great american dynasty
4. exile (feat. Bon Iver)
5. my tears ricochet
6. mirrorball
7. seven
8. august
9. this is me trying
10. illicit affairs
11. invisible string
12. mad woman
13. epiphany
14. betty
15. peace
16. hoax
*17. The Lakes(フィジカルのボーナス・トラック)