スローガン「United By Music(音楽で団結)」のもと、世界最大の国別対抗戦・歌コンペティション番組『ユーロビジョン』のジュニア版『ジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテスト2025』(Junior Eurovision Song Contest 2025)がジョージアの首都トビリシで日本時間2025年12月14日(現地時間13日土曜)に開催。2時間にわたり18か国が熱戦を繰り広げ、🇫🇷フランス代表の11歳ル・ドゥルーズ(Lou Deleuze)が「Ce monde」で248ポイントという記録的なスコアで、🇺🇦ウクライナ、🇬🇪ジョージア、🇦🇲アルメニアを抑えて優勝を果たしました。
9歳から14歳までを対象としたこのコンテストで、フランスは2020年、2022年、2023年大会に続いて史上4度目の優勝で、ジョージアの最多優勝記録と並びました。
ジュニア・ユーロビジョン2025の勝敗は参加国18か国による審査員票と、日本を含む世界の視聴者によるオンライン投票の合計得点によって決せられ、フランスは審査員票で第1位の152ポイント、視聴者票で第2位の96ポイントで、計248ポイントを獲得。準優勝ウクライナの計177ポイント、第3位ジョージアの計176ポイントを大きく引き離して、フランスが優勝しました。フランスの合計獲得ポイントは、2019年大会でポーランドが278ポイントで優勝して以来、優勝者が獲得した最高ポイントとなりました。

哀愁と情熱が響き合うバラとジャスミンの「Ce monde(この世界)」は、子どもの視点から現代社会を鋭く映し出したバラード。今この世界が直面している現実、子どもたちの不安と痛切な願い、永遠の愛と不屈の情熱、そして明日の世界への希望と決意を歌ったシャンソンです(歌詞全文和訳、アーティスト詳細)。


会場のオリンピックシティ体操競技場(Gymnastic Hall of Olympic City)に集まった2,500人の観客を前に赤いベレー帽をかぶり赤いドレスで登場したル・ドゥルーズ。
華やかな他国と一線を画し、静謐な暗闇にスポットライトのみというリスクの大きい極限までシンプルな舞台演出ながら、映画のワンシーンを観ているような舞台で、彼女はエディット・ピアフ(Édith Piaf)の魂が息づくヴィンテージなメロディからバルバラ・プラヴィ(Barbara Pravi)を彷彿とさせる親しみのあるエモーショナルなメロディへと歴史の流れに乗せて歌います。
「未来をください/ここに、この手の中に/それを咲かせます/バラの花々と共に、ジャスミンの花々と共に」「全ての愛をください/消えゆく愛さえも/この日をもう一度輝かせます/そして、明日の世界を」
「もう苦しむ世界は見たくない/何も恐れないわ/大人になるのを待たない/終わりを待ったりしない/私の全ての愛を注ぎます/温もりのある世界へ/そして永遠に愛します/この明日の世界を」
「この世界、この世界、この世界/それはあなたの世界、私の世界/この世界、この世界は/それは私の世界、あなたの世界/この世界、この世界/それは明日の世界/明日の世界」「ララララララ」
哀愁を帯びた繊細さと激しさが織りなす年齢離れした生々しい感情の表現力で、明日への希望、その揺るぎない決意と情熱をエモーショナルに歌い上げ、テレビとオンラインで視聴していた世界中の何百万人もの人々の心を突き動かし魅了しました。
フランスは2018年にジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテストに復帰して以来、常にトップ5を記録し、この6年間で4度目の優勝となります。2020年は当時11歳ヴァレンティナ(Valentina)が「J’imagine」、2022年は当時13歳リサンドロ(Lissandro)が「Oh Maman !」、2023年は当時13歳ゾエ・クロジュール(Zoé Clauzure)が「Cœur」で優勝しました。
23年の歴史を持つこのコンテストでフランスに4つ目のトロフィーをもたらしたル・ドゥルーズは、トロフィーを手に感極まり涙を見せながら優勝曲「Ce monde」をステージで再び熱唱。途中声をつまらせる場面もありながら、ステージに駆けつけた17か国の代表者らに支えられ、18か国が全員で一つになり、感動のフィナーレでこの夜を締めくくりました。
「想像もしなくって、すごく胸を打たれました」と優勝後彼女は母国メディアRTLのインタビューに応じ、言葉にできない感動を語りました。それはこの優勝が彼女にとって特別な意味のあるもので、この曲で歌う「明日の世界」への一条の希望そのものだったからです。この曲を通して伝えたいことを彼女はRTLに語ります。「私を含めて、子供たちが平和で安全に育っていける世界であってほしいのです」だからこそ「世界を変えたい。この流れを変えたい」
準優勝 🇺🇦ウクライナ
準優勝は、🇺🇦ウクライナ代表、首都キーウ生まれのアルメニア系ウクライナ人、10歳の歌手ソフィア・ネルセシアン(Sofia Nersesian)による伝統的な民俗音楽のリズムを融合した民族ポップ「Motanka(モタンカ)」で、審査員票で第6位の79ポイント獲得、一方視聴者票でフランスを2ポイントの僅差で上回りウクライナ初の視聴者票首位で98ポイント獲得、計177ポイントを獲得しモタンカと共に準優勝に輝きました。
タイトルのモタンカは、ウクライナに伝わる伝統的なお守りで、母親が生まれた我が子に贈る手作り人形です。保護と愛の象徴で、戦火のウクライナでこのシンボルはより深い意味を持ちます。「Motanka(モタンカ)」はその人形と子どもの物語を歌い、夜の暗闇の中、ご加護と未来の平和への願いを力強く祈る歌です。言い伝えによると、子どもに危険が迫ると、モタンカの糸が光り始めるそうです。ウクライナの伝統への力強いトリビュートとなるこの歌は、ウクライナのすべての子どもたちの命を守ってほしいという願いが込められています。

「私のモタモタ、モタンカ/どうか命を守ってください/モタモタ、モタンカ、祈りを捧げます/どうか涙の代わりに、温かい雨を降らせてください」「私のモタモタ、モタンカ/命を助けて、一人ぼっちにしないで/モタモタ、モタンカ、私は祈ります/私の涙を温かい雨に変えて」とエネルギッシュに歌い、世界中を魅了しました。
昨年第3位だったウクライナは過去に1度、2012年にアナスタシア・ペートリク(Anastasiya Petryk)が「Nebo」で優勝しました。ウクライナは2008年と2013年に2度の準優勝をしており、12年ぶりの準優勝となりました。
ウクライナ政府は公式SNSで「ソフィアは音楽を通して、ヨーロッパをはじめ世界中の何百万人もの視聴者と、深く根ざしたウクライナ文化を分かち合いました。ウクライナは視聴者票で98ポイントを獲得し、計177ポイントを獲得しました。これは世界中の視聴者からの強い支持の証です💙💛」「ウクライナの音楽と文化がこれほどまで広く共感されていることを大変誇りに思います。文化が国境を越えて響くことを改めて証明し、素晴らしいパフォーマンスを披露したソフィアにお祝いを申し上げます」
第3位 🇬🇪ジョージア
開催国🇬🇪ジョージアのアニタ・アブガリアニ(Anita Abgariani)はクラシックとポップを融合したアップリフティングな「Shine Like a Star(星のように輝け)」をソプラノ・ヴォイスを織り交ぜながら、共に星のように輝き立ち上がろうとダイナミックに歌い、 計176ポイントで3位に入りました。

第4位 🇦🇲アルメニア
今大会注目を集めていた🇦🇲アルメニア代表、首都エレバン出身の13歳歌手アルバート(Albert)はスケール感のある幻想的なバラード「Brave Heart」で計175ポイントで第4位。夢を追い続ける勇敢さ──ブレイブハート──、そして導きの夢の力を圧巻の美しい歌声で世界に響かせました。
🇺🇦ウクライナ、🇬🇪ジョージア、🇦🇲アルメニアはそれぞれ僅か1ポイント差での結果となりました。

第5位 🇪🇸スペイン
第5位は🇪🇸スペイン代表、首都マドリード出身のゴンサロ・ピニージョス(Gonzalo Pinillos)による「Érase Una Vez (Once Upon a Time)(昔々)」で計152ポイントで5位に入りました。
文学作品への愛情が込められたこの歌ではピーター・パン、アリス、イザドラ・ムーン、アステリックス、オベリックス、ナルトなどの小説や絵本、漫画の有名なキャラクターや、『ガリバー旅行記』のリリパット、『ナルニア国物語』、『オズの魔法使い』、『ピーター・パン』のネバーランドなど魔法の世界を大胆に散りばめながら、多幸感と高揚感のあるサウンドで「本を読むと、すべてが可能だと感じるんだ」と読書の無限の可能性を歌い、想像に満ちた不思議な夢の世界へと誘いトップ5入りを果たしました。

第6位 🇦🇱アルバニア
🇦🇱アルバニアは、ティラナ出身のクロニ・プーラ(Kroni Pula)が甘いものへの欲求と、果物、野菜、ビタミンA、B、C、D、そしてタンパク質とマグネシウム少々の大切さの間で揺れ動く遊び心あるユニークなダンス・ポップ「Fruta Perime(果物と野菜)」で計145ポイント獲得し第6位。
4年連続で順位を上げ、2015年に記録した第5位の最高成績に次ぐ高い成績を収めました。

第7位 🇲🇰北マケドニア
🇲🇰北マケドニアは首都スコピエ出身のネラ・マンチェスカ(Nela Mancheska)が英語とマケドニア語による感動的なバラード「Miracle(奇跡)」を巧みなヴォーカル・スキルをリフに組み込みながら歌い上げ、計141ポイント獲得し第7位。どんな困難に直面しても自分を信じることの大切さと、奇跡の存在であることを忘れないでほしいという思いが込められた歌です。
いかなる暗闇もその輝きで照らして乗り越えることができると、透明感のある美しい天使の歌声でいつまでも消えない輝きを世界に届けました。
各国審査員の最高得点12ポイント獲得した国別ランキングでは、6か国から最高得点を獲得した🇫🇷フランスが第1位、3か国から最高得点を獲得した🇦🇲アルメニアと🇬🇪ジョージアが第2位、そして続いて🇲🇰北マケドニアが🇮🇹イタリアと🇲🇪モンテネグロの2か国から最高得点を獲得し、審査員票で特に高い評価を集めました。

第8位 🇵🇱ポーランド
第8位には今大会注目の一国の🇵🇱ポーランド。首都ワルシャワ出身の歌手マリアンナ・クウォス(Marianna Kłos)による壮大なバラード「Brightest Light」が計139ポイント獲得しました。光を失いつつある世の中で、希望の光とそこから生まれる強さについて歌った力強いバラード。
2025年の世界情勢の影響を色濃く受けながら、暗闇の中にいる人に手を差し伸べ、共に力強く輝こうと、全力で手を引っ張る応援ソングを心に響くパワフルな歌声で熱唱しました。
「教えて/今のこの世界を/どう見ればいいの?/どんな世の中なの?」「私の手を取って/そして感じて/その力を/その力を/あなたに贈ります」(コーラス)「だから自分の道を見つけて/太陽よりも眩しく輝いて/世界はあなたのもの/だから手にして駆け抜けて/あなたは最強の光/あなたの時が来たわ」

第9位 🇸🇲サンマリノ
🇸🇲サンマリノは、イタリアのミラノ出身の12歳マルティナ CRV(Martina CRV)がギター弾き語りの「Beyond the Stars(星を越えて)」で第9位。
雲を越えて、星空を越えて、夢のような世界へと自由に羽ばたき、心を自由に解き放つ姿をギターをかき鳴らしながら高揚感と疾走感のあるサウンドに乗せて心地よい歌声で人々のハートを掴み、視聴者票第3位という好成績で順位を上げて、過去最高の成績を収めました。

第10位 🇳🇱オランダ
🇳🇱オランダはメドウ(Meadow)のキャッチーなポップソング「Freeze(立ち止まって)」で第10位。「急がなくていいよ/大丈夫、すべてうまくいく/気楽にいこうよ」と、時の流れが早まるこの時代、人生を急がず、一度立ち止まって一呼吸し、今この瞬間を楽しんで生きていこうと呼びかけ、人々の共感を呼んでトップ10をキープしました。

視聴者によるオンライン投票はJESC.tv公式サイトを通じて世界188か国の視聴者が投票し、前年を大きく上回る250万票集まりました。審査員票は18か国の各参加国で、音楽業界の専門家3名と10歳から15歳までの子ども2名で構成された審査員がスコアをつけ、審査員票と視聴者票の50/50による合計得点で決せられました。
開票作業の間にジョージア出身で2008年大会の優勝者ブジケビ(Bzikebi)、2011年大会の優勝者キャンディ(Candy)の2人がパフォーマンスを披露。そして前大会優勝者アンドリア・プトカラーゼ(Andria Putkaradze)が今年の出場アーティスト全員と共に「Common Song(共通の歌)」を披露し盛り上げました。
ユーロビジョン及びジュニア・ユーロビジョンのディレクター、マーティン・グリーン氏(Martin Keith Green CBE)は次のようにコメントを発表。
「トビリシで開催された今年のジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテストは、若い才能、創造性、そして喜びを称える素晴らしいイベントとなりました。ジョージアの放送局は、このコンテストの精神と若いパフォーマーたちの素晴らしい可能性をまさに引き出し、温かく美しいショーにしてくれました」
「ル・ドゥルーズ、そして今夜ステージに立ったすべての参加者に心からの祝福を申し上げます。彼らの勇敢さ、芸術性、そして情熱こそが、ジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテストを特別なものにしているのです。この若きアーティストたちは、ヨーロッパの音楽界の未来そのものです。そして今夜、彼らはこれまで以上に輝きを放っていました」
ジュニア・ユーロビジョンでは大人のユーロビジョンと異なり、優勝国が自動的に次回の大会の開催国になるルールはありませんが、慣例上開催国となることが通常で、欧州放送連合(EBU)は来年の大会の開催国を後日発表する予定です。
スコア票
| 結果 | 国/アーティスト/曲 | 総合 | 審査員 | 視聴者 |
|---|---|---|---|---|
| 優勝 🏆 | 🇫🇷 フランス Lou Deleuze Ce Monde | 248 | 152 1位 🥇 | 96 2位 🥈 |
| 準優勝 🥈 | 🇺🇦 ウクライナ Sofia Nersesian Motanka | 177 | 79 6位 | 98 1位 🥇 |
| 第3位 🥉 | 🇬🇪 ジョージア Anita Abgariani Shine Like a Star | 176 | 121 2位 🥈 | 55 7位 |
| 第4位 | 🇦🇲 アルメニア Albert Brave Heart | 175 | 117 3位 🥉 | 58 6位 |
| 第5位 | 🇪🇸 スペイン Gonzalo Pinillos Érase Una Vez (Once Upon a Time) | 152 | 98 4位 | 54 8位 |
| 第6位 | 🇦🇱 アルバニア Kroni Pula Fruta Perime | 145 | 60 8位 | 85 4位 |
| 第7位 | 🇲🇰 北マケドニア Nela Mancheska Miracle | 141 | 92 5位 | 49 10位 |
| 第8位 | 🇵🇱 ポーランド Marianna Kłos Brightest Light | 139 | 72 7位 | 67 5位 |
| 第9位 | 🇸🇲 サンマリノ Martina CRV Beyond the Stars | 125 | 38 11位 | 87 3位 🥉 |
| 第10位 | 🇳🇱 オランダ Meadow Freeze | 93 | 47 10位 | 46 13位 |
| 第11位 | 🇲🇹 マルタ Eliza Borg I Believe | 92 | 54 9位 | 38 18位 |
| 第12位 | 🇮🇹 イタリア Leonardo Giovannangeli Rockstar | 73 | 26 14位 | 47 11位 |
| 第13位 | 🇵🇹 ポルトガル Inês Gonçalves Para Onde Vai o Amor? | 73 | 32 12位 | 41 15位 |
| 第14位 | 🇭🇷 クロアチア Marino Vrgoč Snovi | 70 | 28 13位 | 42 14位 |
| 第15位 | 🇦🇿 アゼルバイジャン Yağmur Miau Miau | 66 | 12 15位 | 54 8位 |
| 第16位 | 🇨🇾 キプロス Rafaella & Christos AWAY | 50 | 3 18位 | 47 11位 |
| 第17位 | 🇲🇪 モンテネグロ Asja Džogović I Tužna i Srećna Priča | 49 | 10 16位 | 39 17位 |
| 第18位 | 🇮🇪 アイルランド Lottie O’Driscoll Murray Rúin | 44 | 3 17位 | 41 15位 |
LIVE
| 出順 | 国 | アーティスト | 曲 |
|---|---|---|---|
| 1 | 🇲🇹 マルタ | Eliza Borg | I Believe |
| 2 | 🇦🇿 アゼルバイジャン | Yağmur | Miau Miau |
| 3 | 🇭🇷 クロアチア | Marino Vrgoč | Snovi |
| 4 | 🇸🇲 サンマリノ | Martina CRV | Beyond the Stars |
| 5 | 🇦🇲 アルメニア | Albert | Brave Heart |
| 6 | 🇺🇦 ウクライナ | Sofia Nersesian | Motanka |
| 7 | 🇮🇪 アイルランド | Lottie O’Driscoll Murray | Rúin |
| 8 | 🇳🇱 オランダ | Meadow | Freeze |
| 9 | 🇵🇱 ポーランド | Marianna Kłos | Brightest Light |
| 10 | 🇲🇰 北マケドニア | Nela Mancheska | Miracle |
| 11 | 🇲🇪 モンテネグロ | Asja Džogović | I Tužna i Srećna Priča |
| 12 | 🇮🇹 イタリア | Leonardo Giovannangeli | Rockstar |
| 13 | 🇵🇹 ポルトガル | Inês Gonçalves | Para Onde Vai o Amor? |
| 14 | 🇪🇸 スペイン | Gonzalo Pinillos | Érase Una Vez (Once Upon a Time) |
| 15 | 🇬🇪 ジョージア | Anita Abgariani | Shine Like a Star |
| 16 | 🇨🇾 キプロス | Rafaella & Christos | AWAY |
| 17 | 🇫🇷 フランス | Lou Deleuze | Ce Monde |
| 18 | 🇦🇱 アルバニア | Kroni Pula | Fruta Perime |